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Interstage Mobile Application Server V1.2.0 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

1.2 クライアントのアプリケーション

IMAPSを利用して開発できるアプリケーションの種類とその概要を説明します。


IMAPSエージェントアプリケーション

IMAPSエージェントアプリケーション(以降、IMAPSアプリと記載します)とは、Android、iOSアプリであるIMAPSエージェント上で動作するアプリケーションのことです。

IMAPSエージェントは、データ暗号化や、ポリシーによるデータ消去など、スマートデバイスを業務で安全に利用するための機能を備えています。

IMAPSアプリは、IMAPSが備えるアプリ配布/管理サービスにより自由に配布できるため、社内でのシステム構築が容易になります。

IMAPSアプリの開発は、後述するハイブリッドアプリケーションと同じくHTML5、JavaScript、CSS3などWeb標準技術を用いて行い、Android、iOS共通のアプリケーションが開発できます。


注意

IMAPSエージェントアプリケーションは、AndroidとiOSに対応しています。


ネイティブアプリケーション

ネイティブアプリケーションとは、OS固有のAPIにより開発したアプリケーションです。そのため、スマートデバイスの特徴を活かしたアプリケーションが開発できます。

IMAPSでは、ネイティブアプリケーションを作成する開発者のために、Android、iOS、Windows向けに、ユーザー認証、データ暗号化、プッシュ通知(AndroidおよびiOS)、ログを収集するAPIを提供しています。


ハイブリッドアプリケーション

ネイティブアプリケーションをベースにして、HTML5、JavaScript、CSS3などWeb標準技術で開発するアプリケーションで、クロスプラットフォームへの対応が容易に行えます。

IMAPSでは、クロスプラットフォーム・開発フレームワークであるApache Cordova(以降、Cordovaと記載します)をベースとした開発ツールと、Cordova向けにユーザー認証やデータ暗号化などのAPIを提供しています。


Cordovaはデバイス固有の機能(カメラやGPSなど)をJavaScriptからアクセスするプラグイン機能を提供しているため、デバイスの機能をアプリケーションから容易に利用する事ができます。

ハイブリッドアプリケーションはプラットフォーム展開に効果的ですが、実行速度はネイティブアプリケーションより劣ります。そのため、クリティカルな実行速度を求めるアプリケーションには、ネイティブアプリケーションが適しています。


Webアプリケーション

HTML5、JavaScript、CSS3などWeb標準の言語やフレームワークで開発するアプリケーションで、スマートデバイスに搭載されているWebブラウザで動作します。

IMAPSでは、Webアプリケーションの開発に向け、jQuery Mobileや、双方向通信サービスのライブラリを提供しています。