ここでは、テナント作成コマンドについて説明します。
名前
create_tenant
形式
デフォルトタイプ/カスタマイズタイプの場合
/opt/FJSVrcfmp/setup/bin/create_tenant.sh
サイレントタイプの場合
/opt/FJSVrcfmp/setup/bin/create_tenant.sh -t <テナント定義入力ファイルの絶対パス> -u < Java EE 管理ユーザーID> -p <Java EE 管理ユーザーのパスワード>
機能説明
テナントを新規作成します。
サイレントタイプでは、テナント定義入力ファイルを使用することで、対話式の入力を省略してテナントを作成します。
ポイント
テナント定義入力ファイルの設定項目は、セットアップに利用するテナント定義入力ファイルと同じです。テナント定義入力ファイルの仕様については、「5.2 セットアップパラメーターの確認」を確認してください。
デフォルトタイプ/カスタマイズタイプの場合の入力項目はセットアップコマンドと同じです。入力項目の詳細については、「5.3.2 セットアップパラメーターの入力」を確認してください。
テナントの作成後、必要に応じて、作成したテナントごとに、ログの環境設定やDBコネクションの設定などを行ってください。詳細は「5.4 セットアップ後の作業」を参照してください。
オプション
サイレントタイプでテナントを作成する場合、以下のオプションを必ず指定してください。
本オプションとテナント定義入力ファイルの絶対パスを指定します。
テナント定義入力ファイルの絶対パスには、空白やマルチバイトを含まない文字列を指定してください。
本オプションとJava EE 管理ユーザーIDを指定します。
本オプションとJava EE 管理ユーザーのパスワードを指定します。
注意
セットアップタイプがサイレントで、Java EE 管理ユーザーのパスワードに、シェルのメタ文字または"&'()|*<>`;\#を使用する場合は、\でエスケープしてください。
例) Java EE 管理ユーザーのパスワードに、pass\wordを設定する場合は、以下のように指定してください。
pass\\word
ログ
コマンドを実行したログは下記に出力されます。
/var/tmp/create_tenant.log
復帰値
0: 正常終了
1: 異常終了
異常終了時の対処
以下の手順で対処を行ってください。
コマンドのログを参照し、問題を取り除いてください。
ポイント
ログファイルからエラー内容を確認する場合、テナント作成失敗時に表示されるリソース名で検索してください。さらに、ログに出力されている日時と、表示レベルが「E」となっているログから、エラー発生時のログを特定してください。
テナント削除コマンドを実行し、作成中のリソースを削除してください。
テナント削除コマンドの詳細は、「A.1.2 テナント削除コマンド」を参照してください。
テナント削除コマンドに失敗した場合は、手動でリソースを削除してください。リソース削除の詳細は、「A.1.2 テナント削除コマンド」の「異常終了時の対処」を参照してください。
再度テナント作成コマンドを実施してください。
注意
データベースの作成に失敗した場合、書き込まれたデータベースの情報は削除されません。お使いのデータベースのマニュアルを確認し、手動で削除してください。
実行例
サイレントタイプの場合の例を以下に示します。
# /opt/FJSVrcfmp/setup/bin/create_tenant.sh -t /home/sampletenant.properties -u root -p password