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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能設計・運用ガイド(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

13.3.3 Linux版の場合

13.3.3.1 外字をイメージデータとして使用する方法

外字をイメージデータとして使用する場合は、リスト管理サーバに外字を文字パターンとして登録する必要があります。リスト管理サーバに文字パターンを登録しておくと、印刷データの登録時に、List Worksがリスト管理サーバの辞書から文字パターンを取り出し、イメージ(ビットマップ)化します。これにより、クライアントでの表示・印刷が可能になります。

注意

イメージデータとして使用する外字は、データの検索やほかのアプリケーションとの連携機能などで使用することはできません。

イメージデータとして扱われる外字は、利用者定義文字です。

利用者定義文字を富士通ホストから転送するには、ADJUST、ファイル転送アプリケーションを使用します。

利用者定義文字の登録には、Charset Managerを使用します。

 各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

以下の手順で転送および登録をします。

[登録手順]
  1. ファイル転送アプリケーションで転送する印刷資源の格納先ディレクトリを、List Worksのサーバ動作環境ファイルに設定して、lvsetenvコマンドで登録します。

     サーバ動作環境ファイルの設定については、“セットアップガイド”を参照してください。
    lvsetenvコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。
  2. ADJUSTのユーティリティを使用して、富士通ホスト上のJEF基本辞書から、利用者定義文字を転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。

  3. ファイル転送アプリケーションを使用して、転送ファイルをList Worksサーバに転送します。

  4. 転送されてきた外字は、Charset Managerが管理するVSPフォントに格納します。

注意

Charset ManagerのVSPフォントに格納して、List Worksで利用することができる外字のサイズは32×32です。


13.3.3.2 外字を文字コードとして使用する方法

外字を文字コードとして使用する場合は、List Worksクライアントに外字を登録して、リスト管理サーバに文字コード変換表を登録する必要があります。

外字を文字コードとして使用すると、ほかのアプリケーションと連携する場合にも、外字を正しく扱うことができます。

注意

  • 各コンピュータの辞書に文字コードとして登録することができる文字数は、1880文字までです。1880文字を超えた文字は、イメージデータとして運用します。

  • イメージデータとして扱う文字は、表示・印刷はできますが、検索やほかのアプリケーションとの連携機能などに使用することはできません。

外字登録の流れ

外字を文字コードとして使用する方法を以下に示します。

外字をクライアントへ転送

外字を各クライアントに転送するには、Charset Managerを使用します。転送の流れを図で示します。

外字の転送手順

[手順]
  1. 登録する外字の選定

    登録文字数が1880文字を超える場合は、利用者定義文字とJEF拡張文字を合わせて1880文字を選定します。

  2. 利用者定義文字の登録

    利用者定義文字の登録は、以下の手順で操作します。

    1. 文字パターンマスタファイルからADJUSTを使用して転送形式に変換後、ファイル転送アプリケーション、または、Charset Managerを使用して、資源管理サーバに転送します。

    2. 資源管理サーバのCharset Managerで文字コード変換表(JEF-SJISの変換表)を作成し、富士通ホストで作成した利用者定義文字をTrueTypeフォントに変換します。

    3. TrueTypeフォントを転送形式に変換後に取り出し、各クライアントに転送し、Charset Managerを使用して登録します。

    4. 文字コード変換表を、List WorksサーバにインストールされているCharset Manager Agentの環境下に転送します。

       Charset Managerについての詳細は、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。
  3. JEF拡張文字をクライアントで利用するための準備

    JEF拡張文字をクライアントで利用するときは、以下の手順で操作します。

    なお、JEF拡張漢字サポートがList Worksサーバと各クライアントにインストールされている必要があります。Charset ManagerにJEF拡張漢字サポートが含まれています。

    1. List Worksサーバ上のCharset Managerで文字コード変換表を作成します。文字コード変換表の作成時に指定するシフトJISのタイプは、リスト管理サーバ環境に指定した設定文字コードにより以下のようになります。

      • シフトJIS(Depend on Converter)の場合

        Charset Managerの標準コード変換の変換仕様で設定されているシフトJISのタイプで作成します。Charset Managerのインストール後のデフォルト値は、シフトJIS(MS)となっています。

      • シフトJIS(MS)の場合

        シフトJIS(MS)で作成します。

    2. 文字コード変換表を各クライアントに転送し、Charset Managerを使用して登録します。

      注意

      JEF拡張文字は移出/移入できませんので、注意してください。