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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能設計・運用ガイド(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

7.7.2 シングル構成からフォルダの共有運用への変更

現在使用しているList Worksの動作環境において、List Worksサーバを追加し、フォルダの共有運用を行う手順を以下に示します。

注意

リスト管理サーバにデータベース環境を構築している場合は、データベースサーバを別途用意し、データベースサーバにデータベースの環境を構築し、移行する必要があります。

  1. List Worksサービスを開始します。

     List Worksサービスを開始については、“8.2.1 List Worksサービスの開始”を参照してください。
  2. List Worksを操作するために必要な環境変数を設定します。

     必要な環境変数については、“セットアップガイド”を参照してください。
  3. 既存のList Worksサーバで、二次帳票の生成環境を削除します。

    二次帳票生成の環境削除スクリプトを、スーパーユーザで実行します。

    二次帳票の環境削除スクリプトの格納場所は、以下のとおりです。

    スクリプト名

    lw-nformunsetup.sh

    格納場所
    「/opt/FJSVlw-sv/setup」ディレクトリ配下

    スクリプトの使用方法は、以下のとおりです。

    記述形式
    lw-nformunsetup.sh

    正常終了すると、以下のメッセージが出力されます。

    二次帳票生成環境の削除が完了しました。
  4. リスト管理サーバに保管データベース環境を構築している場合は、データベース情報を退避します。

     既存の保管データベースの退避は、“19.1 帳票と資源の退避”を参照してください。
  5. 既存のList Worksサーバのシステムディレクトリ(lvenvnameに指定したList Worksのシステムディレクトリ)を、別のディレクトリに退避します。

  6. 追加するList Works サーバに対してList Worksを導入し、保管データベースの環境設定、リスト管理サーバの環境設定事前準備を行います。

     List Worksの導入、動作環境の構築については、“インストールガイド”および“セットアップガイド”を参照してください。

    既存の保管データベース環境によって、保管データベース構築の手順が以下のように異なります。

    リスト管理サーバに保管データベース環境を構築している場合

    データベースサーバを別途用意し、データベースサーバに保管データベースの環境を構築します。

    接続確認は、6.で作成した追加するList Worksサーバで行います。

    なお、保管データベースにList Works組込データベースを利用している場合は、データベースサーバには、Symfowareの環境を構築する必要があります。

    リスト管理サーバとは別の、データベース環境を既に構築している場合

    リスト管理サーバ増加に伴い、データベース接続数が増加します。データベース接続数の設定などを確認し、必要に応じて変更してください。

    また、接続確認は、6.で作成した追加するList Worksサーバで行います。

     データベースの導入、動作環境の構築、変更については、“インストールガイド”および“セットアップガイド”を参照してください。

    ポイント

    今後、サーバを追加する予定がある場合には、あらかじめデータベース接続数を大きめに見積もり、設定しておくことをお勧めします。

  7. データベースサーバに新たに保管データベース環境を構築した場合、4.で退避したデータベース情報を移行します。

    1. バックアップしたデータを、ツールなどを使用して、データベースサーバに複写します。

    2. 複写されたデータを、データベースサーバで復元します。

       データベースの復元については、“19.2 帳票と資源の復元”を参照してください。
  8. 5.で退避したシステムディレクトリを、共有ファイルシステム上のディレクトリに複写します。(既に共有ファイルにある場合は不要です。)

    注意

    既存のシステムディレクトリとパスが異なる場合は、既存のパスと同じディレクトリになるように、シンボリックリンクを作成しておいてください。

  9. 追加するList Worksサーバで、以下の設定を行います。

    • サーバ動作環境ファイルのCLUSTERキーワード(クラスタ運用)に「1(フォルダの共有運用を行う)」を指定

    • 以下のファイルに、共有ファイルのシステムディレクトリのパス名を設定

      /opt/FJSVlw-sv/etc/lvenvname
     サーバ動作環境ファイルの設定、および環境設定ファイルの設定については、“セットアップガイド”を参照してください。
  10. 追加するList Worksサーバで、リスト管理サーバの環境構築、帳票仕分け管理の設定(帳票仕分け管理機能を使用する場合)、Web連携の環境設定(Web連携機能を使用する場合)を行います。

     詳細については、“セットアップガイド”を参照してください。
  11. 既存のList Worksサーバのインデックス情報を、システムディレクトリ配下に複写し、既存および追加するList Worksサーバで共有します。

     詳細は、“セットアップガイド”の“リスト管理サーバの資源の共有”を参照してください。
  12. 既存のList Worksサーバにデータベース環境を構築していた場合は、データベースを削除します。

     データベースの削除については、“セットアップガイド”を参照してください。
  13. 既存のList Worksサーバで、データベースサーバのデータベースへの接続設定を行います。

     データベースの接続設定については、“セットアップガイド”を参照してください。
  14. 既存のList Worksサーバで、以下の設定を行います。

    • サーバ動作環境ファイルのCLUSTERキーワード(クラスタ運用)に「1(フォルダの共有運用を行う)」を指定

    • 以下のファイルに共有ファイルのシステムディレクトリのパス名を設定

      /opt/FJSVlw-sv/etc/lvenvname
     サーバ動作環境ファイルの設定、および環境設定ファイルの設定については、“セットアップガイド”を参照してください。

    注意

    既存のシステムディレクトリとパスが異なる場合は、既存のパスと同じディレクトリになるように、シンボリックリンクを作成しておいてください。