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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能解説書(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

4.6 機能の利用制限による保護

List Worksでは、機能の利用制限を行うことができます。

List Worksクライアント

List Worksクライアント環境設定によって、以下の機能の利用をクライアントごとに制限することができます。

  • 帳票に対する管理機能(帳票の移動・複写・削除、帳票情報の変更、暗証番号の設定、帳票を連結)

  • ファイリング

  • 記入機能

  • 抜き出し検索範囲の設定

Webクライアント

Web連携の環境設定ファイルによって、以下の機能の利用を接続するWebゲートウェイサーバごとに制限することができます。

  • 標準ツールバーに表示するボタンの機能

  • 拡張ツールバーに表示するボタンの機能

  • 記入情報の初期値の更新

  • 検索条件の保存、読み込み、および保存されている検索条件の削除


(1) List Worksクライアントにおける機能の利用制限

帳票の管理機能やファイリングなど、機能の利用制限を、List Worksクライアント環境設定で、クライアントごとに設定できます。機能を利用制限できる対象には、以下の種類があります。

参考

List Worksクライアント環境設定は、List Worksクライアントをインストールしたユーザのみが起動・操作できます。


リスト管理サーバの帳票に対する、以下の機能を利用する場合は、List Worksクライアント環境設定のほかに、管理者ツールでアクセス権が設定(保管フォルダ、保管フォルダの帳票に対するアクセス権が一致)されている必要があります。

ただし、管理者についてはアクセス権の設定は関係ありません。

対象者

アクセス権

List Worksクライアント環境設定

管理者

利用者

○:必要
-:設定は関係ない


利用者が各機能を利用する場合は、アクセス権とクライアント環境設定について、以下のように設定されている必要があります。

機能の利用

アクセス権の設定
(以下の設定が必要)

List Worksクライアント環境設定
(以下の設定が必要)

リスト管理サーバの保管フォルダの帳票に対する管理機能の利用

帳票の移動

帳票の移動
帳票の削除

リスト管理サーバの帳票に対して管理機能を使用する

帳票の複写

帳票の複写
帳票の表示
名前を付けて保存 (注1)

帳票の削除

帳票の削除

帳票情報の変更

帳票情報の変更

ファイリング機能の利用 (注4)

ファイリング
帳票の表示
名前を付けて保存
帳票の削除 (注2)

ファイリング機能を使用する (注3)
リスト管理サーバの帳票に対して管理機能を使用する

抜き出し検索範囲の設定の利用

抜き出し検索範囲の設定

抜き出し検索範囲の設定機能を使用する

注1:

マイ コンピュータの保管フォルダに帳票を複写する場合は、「名前を付けて保存」のアクセス権も必要です。

注2:

グループフォルダのプロパティで「元の帳票を削除する」と設定している場合は、「帳票の削除」のアクセス権も必要です。

注3:

リスト管理サーバの帳票をマイ コンピュータの装置フォルダにファイリングする場合、「マイ コンピュータの帳票に対して管理機能を使用する」の設定も必要です。

 アクセス権については、“4.2 保管フォルダのアクセス権”を参照してください。
注4:

Windows版およびSolaris版で使用できます。

帳票に対する管理機能の利用制限

List Worksクライアントの環境設定で、以下の管理機能の利用を制限できます。

List Worksクライアントの環境設定の設定値を以下に示します。

対象とする帳票

管理機能

管理機能の使用に関する環境設定の設定値

マイ コンピュータの帳票に対して管理機能を使用する

リスト管理サーバの帳票に対して管理機能を使用する

ファイリング機能を使用する (注3)

リスト管理サーバの帳票

移動(リスト管理サーバの保管フォルダ、および印刷フォルダの移動)

○ (注1)

複写(リスト管理サーバの保管フォルダ、および印刷フォルダの複写 (注2))

○ (注1)

複写(マイ コンピュータの保管フォルダへ複写)

削除(リスト管理サーバの保管フォルダ、および印刷フォルダの削除 (注2))

○ (注1)

帳票情報の変更(リスト管理サーバの保管フォルダ、および印刷フォルダの帳票情報の変更 (注2))

○ (注1)

マイ コンピュータの帳票

移動(マイ コンピュータの保管フォルダ間で移動)

複写(マイ コンピュータの保管フォルダ間で複写)

削除

帳票情報の変更

暗証番号の設定

帳票を連結

○:指定する
-:関係なし

注1:管理者は、この指定に関係なく管理機能を利用できます。

注2:印刷フォルダに対する操作はWindows版のみ可能です。

注3:Windows版およびSolaris版で使用できます。


ファイリングフォルダに対する管理機能の利用制限

ファイリングフォルダに対する以下の管理機能を、List Worksクライアントの環境設定によって制限できます。

リスト管理サーバのファイリングフォルダについては、管理者だけがフォルダの作成、削除、またはプロパティの変更を行うことができます。

対象とするファイリングフォルダの制限に必要な、List Worksクライアントの環境設定の設定値を以下に示します。

対象とするファイリングフォルダ

管理機能の使用に関する環境設定の設定値

マイ コンピュータの帳票に対して管理機能を使用する

リスト管理サーバの帳票に対して管理機能を使用する

ファイリング機能を使用する

マイ コンピュータのファイリングフォルダ

リスト管理サーバのファイリングフォルダ (注1)

○ (注2)

○:指定する
-:関係なし

注1:Windows版およびSolaris版で使用できます。

注2:管理者は、この指定に関係なく管理機能を利用できます。


ファイリング機能に対する利用制限

ファイリングの利用を、List Worksクライアントの環境設定によって制限できます。

対象とするファイリングフォルダの制限に必要な、List Worksクライアントの環境設定の設定値を以下に示します。

対象とする装置フォルダ

ファイリング

管理機能の使用に関する環境設定の設定値

マイ コンピュータの帳票に対して管理機能を使用する

リスト管理サーバの帳票に対して管理機能を使用する

ファイリング機能を使用する

マイ コンピュータの装置フォルダ

マイ コンピュータの帳票を、マイ コンピュータの装置フォルダにファイリングする場合

リスト管理サーバの帳票を、マイ コンピュータの装置フォルダにファイリングする場合 (注1)

○ (注2)

リスト管理サーバの装置フォルダ

リスト管理サーバの帳票を、リスト管理サーバの装置フォルダにファイリングする場合 (注1)

○ (注2)

○:指定する
-:関係なし

注1:Windows版およびSolaris版で使用できます。

注2:管理者は、この指定に関係なく管理機能を利用できます。


注意

  • ファイリングを利用する場合は、List Worksクライアントの環境設定の【管理】タブで、「ファイリング機能を使用する」を必ず指定してください。指定しないとリストナビに「ファイリング」のアイコンは表示されません。

  • Linux版の場合は、リスト管理サーバの帳票をファイリングできません。このため、Linux版 V9.0のリスト管理サーバに接続した場合、「ファイリング機能を使用する」にチェックをしても、リストナビにリスト管理サーバの「ファイリング」アイコンは表示されません。


記入機能に対する利用制限

マイ コンピュータの帳票に対する記入機能の使用を、List Worksクライアント環境設定によって制限できます。List Worksクライアント環境設定の設定値を以下に示します。

また、Webクライアントから帳票を活用するときに記入情報の利用制限をする場合は、Web連携の環境設定ファイル(ListPrint.properties)の定義名「mainbar.buttons」に「26」(記入ツールバーの表示/非表示)を指定しないように編集して、記入ツールバーを非表示にします。

 Web連携の環境設定ファイル(ListPrint.properties)による環境設定については、“セットアップガイド”を参照してください。

参考

リスト管理サーバの帳票に対する記入機能の使用の制限は、管理者ツールで設定します。

抜き出し検索範囲の設定に対する利用制限

リスト管理サーバの帳票に対する抜き出し検索範囲の設定を、List Worksクライアント環境設定によって制限できます。List Worksクライアント環境設定の設定値を以下に示します。

また、Webクライアントから帳票を活用する場合、抜き出し検索範囲の設定の利用制限をするときは、Web連携の環境設定ファイル(ListPrint.properties)の定義名「mainbar.buttons」に「8」(抜き出し検索範囲の表示/非表示)を指定しないように編集して、抜き出し検索範囲を非表示にします。

 Web連携の環境設定ファイル(ListPrint.properties)による環境設定については、“セットアップガイド”を参照してください。

(2) Webクライアントにおける機能の利用制限

標準ツールバー、拡張ツールバーに表示する機能のボタンを制限するかどうか、記入情報の初期値の更新や検索条件を保存することを許可するかどうかについて、Web連携の環境設定ファイル(ListPrint.properties)で、Webゲートウェイサーバごとに設定できます。

 Web連携の環境設定ファイル(ListPrint.properties)による環境設定については、“セットアップガイド”を参照してください。