リスト管理サーバに保存されている検索条件を、複写または削除します。複写または削除の対象は、指定したユーザの検索条件または全ユーザ共通の検索条件です。
また、検索条件を保存しているユーザIDの一覧や、検索条件の名前の一覧を標準出力に出力することもできます。
本コマンドの実行結果は、【検索条件の保存】ダイアログボックス、または【検索条件の読み込み】ダイアログボックスを表示するタイミングで反映されます。
管理者だけが実行できます。
検索条件の保存については、“設計・運用ガイド”を参照してください。
注意
本コマンドを実行するときは、すべてのユーザがリスト管理サーバに接続していない状態で行うことを推奨します。ユーザがリスト管理サーバに検索条件を保存するタイミングで、対象となるユーザの検索条件に対してコマンドによる操作を行った場合、いずれかがエラーになる可能性があります。他のユーザへの性能影響はありません。
本コマンドの実行結果は、標準出力および実行履歴ファイル/操作ログに出力されます。
ポイント
ユーザを指定して検索条件を複写または削除する場合
複写または削除対象のユーザが、ユーザ認証先に存在するかどうかに関係なく、検索条件を複写または削除できます。そのため、本コマンドの実行後は、検索条件が保存されているユーザIDの一覧や、検索条件の名前の一覧を出力して、実際に運用で使用するユーザIDに対して、意図したとおりの検索条件であることを確認してください。
形式
lwfndcnd -u | -s [ -F | -fuser1 ] [ -nname1 [ -aname2 ] ] [ -d ] [ -T | -tuser2 ] [ -o ]
記号文字を含む文字列を指定する場合には、半角のシングルクォーテーション「' '」で囲みます。「' '」は長さに含みません。
説明
通常の検索での検索条件を操作対象とします。-sオプションと同時に指定した場合、エラーとなります。-Fまたは-fオプションが指定されない場合、通常の検索で検索条件が保存されているユーザIDの一覧を出力します。
二次帳票の生成での検索条件を操作対象とします。-uオプションと同時に指定した場合、エラーとなります。-Fまたは-fオプションが指定されない場合、二次帳票の生成で検索条件が保存されているユーザIDの一覧を出力します。
通常の検索または二次帳票の生成における、全ユーザ共通の検索条件を操作対象とします。-fまたは-Tオプションと同時に指定した場合、エラーとなります。-uまたは-sオプションが指定されない場合、この指定は無視されます。-dまたは-tオプションが指定されない場合、全ユーザ共通の検索条件の名前の一覧が出力されます。
通常の検索または二次帳票の生成における、検索条件の操作対象となるユーザIDを、半角36文字以内(全角18文字以内)で指定します。-Fオプションと同時に指定した場合、エラーとなります。-uまたは-sオプションが指定されない場合、この指定は無視されます。-d、-Tまたは-tオプションが指定されない場合、指定したユーザに保存されている、検索条件の名前の一覧が出力されます。
操作対象となる検索条件の名前を半角40文字(全角20文字)以内で指定します。-Fまたは-fオプションが指定されない場合、この指定は無視されます。本オプションを指定しない場合、全ユーザ共通または指定したユーザに保存されている、すべての検索条件が操作対象となります。
変名後の検索条件の名前を半角40文字(全角20文字)以内で指定します。検索条件の名前に使用可能な文字は、1バイト文字、JIS非漢字、JIS第一水準/第二水準漢字の範囲内です。-nオプションが指定されない場合、この指定は無視されます。
操作対象となるすべてまたは特定の検索条件を削除します。-Tまたは-tオプションと同時に指定した場合、エラーとなります。-Fまたは-fオプションが指定されない場合、この指定は無視されます。
全ユーザ共通の検索条件を複写先として、検索条件を複写します。-Fまたは-dオプションと同時に指定した場合、エラーとなります。-fオプションが指定されない場合、この指定は無視されます。
特定のユーザIDを複写先に指定して、検索条件を複写します。複写先となるユーザIDを、半角36文字以内(全角18文字以内)で指定します。以下の場合、エラーとなります。
-dまたは-Tオプションと同時に指定した場合
user2にuser1と同一のユーザIDを指定した場合
-Fまたは-fオプションが指定されない場合、この指定は無視されます。
複写先にすでに同一名の検索条件が存在する場合、上書きします。複写先にすでに同一名の検索条件が存在する場合に、本オプションを指定しない場合はエラーとなります。-Tまたは-tオプションが指定されない場合、この指定は無視されます。
復帰値
正常
異常
使用例
lwfndcnd -u -f'user-A' -T -o
lwfndcnd -u -f'user-A' -n検索条件1 -a検索条件2 -t'user-B'
lwfndcnd -u -F -d
lwfndcnd -u -f'user-A' -n検索条件1 -d
lwfndcnd -u
lwfndcnd -u -F
lwfndcnd -u -f'user-A'