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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能コマンドリファレンス(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

3.1.23 lvrcvlstコマンド

富士通ホスト帳票の印刷データを、ファイル転送運用で転送したときに、リスト管理サーバに登録するコマンドです。帳票登録コマンドともいいます。スーパーユーザだけが実行することができます。

情報連携ファイルの文字はUTF-8コードです。


形式

lvrcvlst   -f[r]file
           [-l]
           [-ttitle]
           [-Osos]
           [-Ffile]
           [-DBNname|DBPname]
           [-Nname]
           -RFNname

オプション名と指定値の間に空白をあけないでください。

空白または記号文字を含むパスおよび文字列を指定する場合は、半角のシングルクォーテーション「' '」で囲みます。「' '」は長さに含みません。


説明

-f

List Worksに登録する印刷データのファイル名を、fileに半角64文字以内の物理パスで指定します。必須項目です。

なお、カレントディレクトリにあるファイルを物理パスの相対パスで指定する場合は、ファイルの前に「./」(半角)を付加して記述してください。

r:登録処理が正常に終了後、元の印刷データを削除したい場合に指定します。

-l

本コマンドの実行結果を実行履歴ファイルにのみ出力する場合に指定します。-lオプションを指定してコマンドを実行し、登録に失敗した場合は、lvretrylコマンドで再登録することができます。

-lオプションを省略すると、実行履歴ファイルと画面に実行結果が出力されます。

-t

リスト管理サーバに接続してあるVSPプリンタに出力する場合の表紙(バナーページ)タイトルを、titleに8文字以内の半角英数字で指定します。

-Os

印刷データを作成したOS名として「MSP」または「XSP」を、osに指定します。

-Osオプションに指定した値は、FCBに省略値を使用している場合に、FCBの判定に使用されます。誤ったOS名を指定すると、行ずれを起こす可能性があるため、設定には注意が必要です。

-Osオプションを省略した場合は、サーバ動作環境ファイルの作成OSに指定した値が有効になります。

-F

印刷データを登録する際に使用する各種情報を定義したテキストファイル(情報連携ファイル)のファイル名を、fileに半角256文字以内の物理パスで指定します。情報連携ファイルの文字はUTF-8コードです。

なお、カレントディレクトリにあるファイルを物理パスの相対パスで指定する場合は、ファイルの前に「./」(半角)を付加して記述してください。

-DBN|DBP

印刷データの登録先(保管フォルダ名または保管フォルダの論理パス)を、nameに指定します。

DBN:日本語保管フォルダ名を指定する場合に指定します。なお、DBNオプションはSolaris版旧バージョン互換用のオプション
     のため、DBPオプションを推奨します。
DBP:保管フォルダの論理パスを指定する場合に指定します。nameには半角185文字以内(全角92文字以内)の論理パスで指定し
     ます。
 保管フォルダの論理パスの指定方法については、“保管フォルダの論理パスについて”を参照してください。
-N

印刷データの帳票名を、nameに半角40文字以内(全角20文字以内)で指定します。

帳票名に空白を含むこともできます。*を指定すると、印刷データのファイル名を帳票名として表示します。

ここで指定した帳票名は、クライアントの帳票一覧や帳票のプロパティで、帳票名として表示されます。このオプションを省略した場合、情報連携ファイルまたは配信連携定義ファイルの日本語帳票名に従います。

-RFN

印刷データの振り分けを行う受信フォルダ名を、nameに半角40文字以内の文字で指定します。必須項目です。

なお、振り分けは、-Fオプションで指定した情報をもとに行われます。


注意

  • -DBPオプション、登録先保管フォルダのパス(LV-DB-PATH)、および登録先の日本語保管フォルダ名(LV-DB-NAME)を省略した場合、登録先の保管フォルダは以下のようになります。

    • 受信フォルダの振り分け定義を指定している場合は、受信フォルダの振り分け定義に従います。

  • 物理パスを相対パスで指定する場合の、-fオプションの記述形式の例を、以下に示します。

    • カレントディレクトリ配下のディレクトリ「LVDIR」にあるファイル「LVDATA」を登録する場合

          -f./LVDIR/LVDATA  
    • カレントディレクトリの上位ディレクトリにあるファイル「LVDATA」を登録する場合

          -f./../LVDATA     
  • -Nオプションで指定する日本語帳票名には、以下の全角文字は使用できません。

    ~  -  ∥  ¢  £  ¬  \  ¦  ―   ̄

  • -RFNオプションで指定する受信フォルダには、以下の半角文字は使用できません。

    \ , . : ; ? / < > * | + = [ ] “ ( ) ^ ! $ ‘ % & 空白

    また、文字列の大文字、小文字は区別されません。

  • 以下の項目に半角英数字以外の文字を指定した場合、動作は保証されません。

    • 印刷データファイルパス

    • 情報連携ファイルのファイル名

    • 受信フォルダ名


復帰値

0

正常

1

警告

3

オプションエラー

21

保管フォルダが存在しない

255

その他のエラー


使用例

受信フォルダをオペランドに指定して登録する場合

受信フォルダ「lwprt」による振り分けをして、ファイル名「ei1a0001」の印刷データを登録します。登録後は、元の印刷データを削除する指定をしています。

  # lvrcvlst -fr./ei1a0001 -RFNlwprt

登録先をオペランドに直接指定して登録する場合

直接、登録先の保管フォルダパス「/chohyo/eigyo/営業一課」を指定して、ファイル名「ei1a0001」の印刷データを登録します。登録後は、元の印刷データを削除する指定をします。

  # lvrcvlst -fr./ei1a0001  -DBP/chohyo/eigyo/営業一課  -RFNlwprt

情報連携ファイルを指定して登録する場合

情報連携ファイル「setinf」に、登録先の保管フォルダを指定して、ファイル名「ei1a0001」の印刷データを登録します。登録後は、元の印刷データを削除する指定をします。

  # lvrcvlst -fr./ei1a0001  -F./setinf  -RFNlwprt

帳票の登録時のアクセス権

情報連携ファイルにアクセス権を指定して登録する場合、LV-ACCESS-USER-nn、LV-ACCESS-GROUP-nnを使用します。帳票に対するアクセス権は指定したとおりに設定されます。

 情報連携ファイルにアクセス権を設定する方法は、“設計・運用ガイド”を参照してください。

ここでは、情報連携ファイルに旧バージョン互換用のアクセス権設定(LV-GACC1、LV-GACC2、LV-OACC1、LV-OACC2)をそのまま使用して帳票を登録する場合のアクセス権について説明します。


アクセス権を設定して帳票を登録すると、アクセス権は以下のように設定されます。

管理者

全機能が利用可能で設定されます。

一般利用者

アクセス権の管理方法によって、以下のようになります。

注意

グループとEveryoneのアクセス権はorの関係になるため、グループに指定したアクセス権よりも強いアクセス権をEveryoneに指定した場合、Everyoneはグループと同じアクセス権になります。


[Linuxシステムでアクセス権を管理する場合]

機能

アクセス権無

読取り権

読取り&書込み権

帳票一覧への表示

×

帳票の表示

×

帳票のローカル印刷

×

帳票のリモート印刷

×

帳票の移動

×

×

帳票の複写

×

×

帳票の削除

×

×

帳票情報の変更

×

×

ファイリング

×

×

メール送信

×

PDF表示/保存

×

PDF変換

×

データ変換

×

上書き保存

×

名前を付けて保存

×

帳票項目の保存

×

抜き出し検索範囲の設定

×

オーバレイ位置の設定

×

クリップボードへのコピー

×

帳票への記入

×

○:利用できる
×:利用できない


例)情報連携ファイル(info.txt)に、以下の情報を指定して実行した場合、

情報

設定値

帳票管理/帳票表示の権利を与えるユーザ名(LV-USER1)

lw

帳票管理/帳票表示の権利を与えるグループ名(LV-GROUP1)

lwg

帳票のグループに対する帳票表示の権利(LV-GACC1)

1(権利あり)

帳票のグループに対する帳票管理の権利(LV-GACC2)

0(権利なし)

ユーザ・グループ以外の人(一般ユーザ)に対する帳票表示の権利(LV-OACC1)

0(権利なし)

ユーザ・グループ以外の人(一般ユーザ)に対する帳票管理の権利(LV-OACC2)

0(権利なし)

info.txt

LV-USER1=lw   (注)
LV-GROUP1=lwg
LV-GACC1=1
LV-GACC2=0
LV-OACC1=0
LV-OACC2=0

注:LV-USER1を指定するだけで、指定したユーザ名(lw)に、帳票に対する管理/表示の権利が与えられます。


  # lvrcvlst -f./test_data -F./info.txt -RFNlwprt 

[ユーザ作成ライブラリでアクセス権を管理する場合]

機能

アクセス権無

読取り権

読取り&書込み権

帳票一覧への表示

×

帳票の表示

×

帳票のローカル印刷

×

帳票のリモート印刷

×

×

帳票の移動

×

×

帳票の複写

×

×

帳票の削除

×

×

帳票情報の変更

×

×

ファイリング

×

×

メール送信

×

PDF表示/保存

×

PDF変換

×

データ変換

×

上書き保存

×

×

名前を付けて保存

×

帳票項目の保存

×

抜き出し検索範囲の設定

×

オーバレイ位置の設定

×

クリップボードへのコピー

×

帳票への記入

×

×

○:利用できる
×:利用できない


例)情報連携ファイル(info.txt)に、以下の情報を指定して実行した場合、

情報

設定値

アクセス権情報を設定するユーザ名(LV-DUACC)

lw

ユーザに与えるアクセス権(LV-DUACC)

2(帳票管理の権利)

アクセス権情報を設定するグループ名(LV-DGACC)

lwg

グループに与えるアクセス権(LV-DGACC)

1(帳票表示の権利)


info.txt

LV-DUACC=lw:2
LV-DGACC=lwg:1 

  # lvrcvlst -f./test_data -F./info.txt -RFNlwprt