Symfowareのデータベースにアクセスするための認証方法を設定します。認証形式よって手順が異なります。
以下に、認証形式による作業内容の組合せを示します。
認証形式 | 作業内容 | ||
---|---|---|---|
DB専用ユーザ認証 | DBMSユーザ認証 | 不要 | 行う |
OSパスワード認証 | 必要 | 行う | |
OS認証 | OSユーザ認証 | 必要 | 行わない |
参照
認証形式の詳細については、“5.2.1.4 利用者の登録”を参照してください。
■OSユーザの登録
OSパスワード認証、または、OSユーザ認証を行う場合は、事前にOSユーザの登録を行います。登録するOSユーザはapfwsetupdbコマンドに指定するユーザになります。
以下に登録するOSユーザの一覧を示します。
OSユーザ | 用途 | apfwsetupdbコマンドの省略値のユーザID (注1) |
---|---|---|
非同期アプリケーション連携実行基盤の管理者ユーザ | フロー定義DBおよびメッセージトラッキングDBへの検索操作 | apfwadm |
非同期アプリケーション連携実行基盤の利用者ユーザ | フロー定義DBおよびメッセージトラッキングDBへの検索および更新操作 | apfwuser |
メッセージ格納DB環境作成時に利用する業務データベースシステム(業務データベース)のユーザ (注2) | メッセージ格納DBへの操作 | なし |
注1) apfwsetupdbコマンドの実行時にユーザIDの指定を省略する場合、OSユーザとして省略値のユーザIDを登録すること
注2) メッセージとDBの整合性保証機能を使用する場合に必要
以下にOSユーザを登録するコマンドの実行例を示します。
groupadd -g 1000 apfw useradd -g symfo -u 1001 apfwadm passwd apfwadm |
注意
OSユーザの登録は、システム管理者権限で実施してください。
■利用者登録の使用宣言
利用者登録の使用宣言の設定は、SET SYSTEM PARAMETER文を記述したDDLを作成して、rdbddlexコマンドを使用して行います。
以下に例を示します。
例
利用者登録の使用宣言を行う設定のSET SYSTEM PARAMETER文を記述したDDLのファイル(setsysparam.ddl)
SET SYSTEM PARAMETER USER_CONTROL = YES; |
同梱のSymfoware/RDBを使用し、かつインストール時に、高信頼性ログServer機能のメモリ空間に64bitを指定した場合の、利用者登録の使用宣言を行う設定のSET SYSTEM PARAMETER文を記述したDDLのファイル(setsysparam.ddl)
SET SYSTEM PARAMETER USER_CONTROL = YES, MAX_CONNECTION=0, MAX_MEMORY_USE=0, MAX_WORKFILE_USE=0, MAX_WORKFILE_NUM=0, MAX_TRAN_TIME=0, MAX_TRAN_MEM=0, MAX_WAIT_TIME=0; |
利用者登録の使用宣言を行わない設定のSET SYSTEM PARAMETER文を記述したDDLのファイル(setsysparam.ddl)
SET SYSTEM PARAMETER USER_CONTROL = NO; |
コマンドの実行例
rdbddlex setsysparam.ddl |
注意
利用者登録の使用宣言はRDBシステム単位に設定されます。1つのRDBシステム内に異なった設定はできません。
すでに利用者登録の使用宣言の設定を行っている場合は設定の必要はありません。
参照
SET SYSTEM PARAMETER文の詳細については、“Symfoware Server SQLリファレンス”を参照してください。コマンドの詳細については、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
Symfoware Serverのセキュリティ運用を行う場合は、セキュリティパラメタの設定が必要です。利用者登録の使用宣言を行う設定にする場合は、特に、1人の利用者がSymfoware/RDBシステムに対して同時に接続可能なコネクション数を指定するパラメタ“MAX_CONNECTION”は省略値1のため、設定を行う必要があります。
注意
Symfoware Serverのセキュリティ運用を行わない場合、セキュリティパラメタの設定は行わないでください。
参照
Symfoware Serverでのセキュリティ運用のサポート状況については、“Symfoware Server 解説書”の“各プラットフォームの機能差”を参照してください。また、Symfoware Serverのセキュリティ運用の詳細については、“Symfoware Server セキュリティ運用ガイド”を参照してください。
セキュリティパラメタの設定は、SET SYSTEM PARAMETER文を記述したDDLを作成して、rdbddlexコマンドを使用して行います。
以下に、設定値と例を示します。
セキュリティパラメタ | 設定値 |
---|---|
MAX_CONNECTION | データソースの登録時の最大コネクション数 |
例
DBMSユーザ認証の設定と、セキュリティパラメタのMAX_CONNECTIONを設定するSET SYSTEM PARAMETER文を記述したDDLのファイル(setsysparam.ddl)
SET SYSTEM PARAMETER USER_CONTROL = YES, MAX_CONNECTION = 512 ; |
コマンドの実行例
rdbddlex setsysparam.ddl |