ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Service Quality Coordinator トラブルシューティングガイド
FUJITSU Software

15.1 PRIMECLUSTER (Solaris版)の場合

Solaris版 PRIMECLUSTER の Web-Based Admin View の userApplication Configuration Wizardを使用して、Cmdlineリソースの作成、クラスタアプリケーションの作成を設定する方法を説明します。

PRIMECLUSTERの詳細については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。


■手順

設定は以下の作業を行います。

設定方法の詳細を以下に説明します。


1. スクリプトファイルの作成

Cmdlineリソースで実行するstartスクリプトとstopスクリプトを全ノード上に作成します。


  1. rootでログインします。


  2. Startスクリプトを以下のように作成します。

    ■格納フォルダ名

    /opt/FJSVssqc/bin

    pcl_sqcMdPolicy_start.sh


    ■編集

    #!/bin/sh

    /opt/FJSVssqc/bin/sqcMdPolicy.sh on -c Type -i Instance_name

    if [ $? != 0 ];then

    exit 1

    fi

    exit 0


    Type   :  以下のどちらかを指定します。

    • sym  :  Symfoware Server

    • ora  :  Oracle Database Server


    Instance_name  :  Symfowareの場合はRDBシステム名、Oracleの場合はOracleインスタンス名(SID)を指定します。


    ■例

    Symfoware ServerのRDBシステム名=RDBSYS1をonにする場合は、次のように指定します。

    /opt/FJSVssqc/bin/sqcMdPolicy.sh on -c sym -i RDBSYS1


    sqcMdPolicy.shは、必要に応じて複数回実行します。


  3. Startスクリプトに実行権を追加します。

    # chmod +x pcl_sqcMdPolicy_start.sh


  4. Stopスクリプトを以下のように作成します。

    ■格納フォルダ名

    /opt/FJSVssqc/bin

    pcl_sqcMdPolicy_stop.sh


    ■編集

    #!/bin/sh

    /opt/FJSVssqc/bin/sqcMdPolicy.sh off -c Type -i Instance_name

    if [ $? != 0 ];then

    exit 1

    fi

    exit 0


    sqcMdPolicy.shコマンドのパラメーターは、手順2. のstartスクリプトの内容を参照してください。


  5. Stopスクリプトに実行権を追加します。

    # chmod +x pcl_sqcMdPolicy_stop.sh


上記の手順を全ノードで実施します。



2. sqcMdPolicyで性能情報収集をOffに設定

クラスタアプリケーションに登録する全ノード上でsqcMdPolicyを実行し、性能情報収集をOffの状態にします。

# /opt/FJSVssqc/bin/sqcMdPolicy.sh off -c Type -i Instance_name


Type:  :以下のどちらかを指定します。

Instance_name  :  Symfowareの場合はRDBシステム名、Oracleの場合はOracleインスタンス名(SID)を指定します。


■例

Symfoware ServerのRDBシステム名=RDBSYS1をoffにする場合は、次のように指定します。

/opt/FJSVssqc/bin/sqcMdPolicy.sh off -c sym -i RDBSYS1


sqcMdPolicy.shは、必要に応じて複数回実行します。



3. クラスタアプリケーションの確認

監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションを一旦削除し、再作成する必要があるため、userApplicationの属性を確認します。


4. RMSの停止

RMSを起動している場合は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照して、RMSを停止します。



5. クラスタアプリケーションの削除

監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションが存在する場合は、削除します。この際、”userApplicationのみを削除”を選択してください。

クラスタアプリケーションの削除方法の詳細は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。



6. Cmdlineリソースの作成

Cmdlineリソースを作成する方法を以下に説明します。

  1. "userApplication Configuration Wizard"のトップメニューで、<Resourceの作成>を選択します。


  2. ResourceタイプとResource名を以下のように選択、設定します。

    • Resourceタイプ  :  Cmdline

    • Resource名      :  SSQC_sqcMdPolicy


  3. リソースを設定するSysNodeを選択します。SysNodeとは、RMSで使用するCIPに対応するノードのことです。
    [利用可能なSysnode]からリソースを設定するSysNodeを選択し、<追加>をクリックします。すべてを追加したい場合は、<全て追加>をクリックしてください。


  4. Cmdline作成方法に”パス入力” を選択します。


  5. "Cmdlineの設定”で各スクリプトのパスを入力します。

    • Startスクリプト

      /opt/FJSVssqc/bin/pcl_sqcMdPolicy_start.sh

    • Stopスクリプト

      /opt/FJSVssqc/bin/pcl_sqcMdPolicy_stop.sh

    • Checkスクリプト

      <なし>


  6. <Flag>ボタンをクリックし、”CmdlineのFlag設定”画面で”NULLDITECTOR”を”Yes”にします。
    上記を設定すると、Checkスクリプトが無効になります。


  7. Cmdlineの登録情報を確認します。



7. クラスタアプリケーションの作成

監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションを作成します。作成の手順の中で、Cmdlineリソースを設定します。

クラスタアプリケーションを作成します。

  1. "userApplication Configuration Wizard"のトップメニューで、<userApplicationの作成>を選択します。

  2. userApplication名と運用形態を設定します。

  3. 監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションに合わせて設定します。

  4. SysNodeを選択します。
    監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションに合わせて設定します。

  5. クラスタアプリケーションの属性を設定します。
    監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションに合わせて設定します。

  6. リソースを選択します。
    上記で作成したCmdlineリソースを選択します。
    その他のリソースは、監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションに合わせて設定します。

  7. クラスタアプリケーションの登録情報を確認します。