Solaris版 PRIMECLUSTER の Web-Based Admin View の userApplication Configuration Wizardを使用して、Cmdlineリソースの作成、クラスタアプリケーションの作成を設定する方法を説明します。
PRIMECLUSTERの詳細については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
■手順
設定は以下の作業を行います。
設定方法の詳細を以下に説明します。
1. スクリプトファイルの作成
Cmdlineリソースで実行するstartスクリプトとstopスクリプトを全ノード上に作成します。
rootでログインします。
Startスクリプトを以下のように作成します。
■格納フォルダ名
/opt/FJSVssqc/bin |
pcl_sqcMdPolicy_start.sh |
■編集
#!/bin/sh /opt/FJSVssqc/bin/sqcMdPolicy.sh on -c Type -i Instance_name if [ $? != 0 ];then exit 1 fi exit 0 |
Type : 以下のどちらかを指定します。
sym : Symfoware Server
ora : Oracle Database Server
Instance_name : Symfowareの場合はRDBシステム名、Oracleの場合はOracleインスタンス名(SID)を指定します。
■例
Symfoware ServerのRDBシステム名=RDBSYS1をonにする場合は、次のように指定します。
/opt/FJSVssqc/bin/sqcMdPolicy.sh on -c sym -i RDBSYS1 |
sqcMdPolicy.shは、必要に応じて複数回実行します。
Startスクリプトに実行権を追加します。
# chmod +x pcl_sqcMdPolicy_start.sh |
Stopスクリプトを以下のように作成します。
■格納フォルダ名
/opt/FJSVssqc/bin |
pcl_sqcMdPolicy_stop.sh |
■編集
#!/bin/sh /opt/FJSVssqc/bin/sqcMdPolicy.sh off -c Type -i Instance_name if [ $? != 0 ];then exit 1 fi exit 0 |
sqcMdPolicy.shコマンドのパラメーターは、手順2. のstartスクリプトの内容を参照してください。
Stopスクリプトに実行権を追加します。
# chmod +x pcl_sqcMdPolicy_stop.sh |
上記の手順を全ノードで実施します。
2. sqcMdPolicyで性能情報収集をOffに設定
クラスタアプリケーションに登録する全ノード上でsqcMdPolicyを実行し、性能情報収集をOffの状態にします。
# /opt/FJSVssqc/bin/sqcMdPolicy.sh off -c Type -i Instance_name |
Type: :以下のどちらかを指定します。
sym : Symfoware Server
ora : Oracle Database Server
Instance_name : Symfowareの場合はRDBシステム名、Oracleの場合はOracleインスタンス名(SID)を指定します。
■例
Symfoware ServerのRDBシステム名=RDBSYS1をoffにする場合は、次のように指定します。
/opt/FJSVssqc/bin/sqcMdPolicy.sh off -c sym -i RDBSYS1 |
sqcMdPolicy.shは、必要に応じて複数回実行します。
3. クラスタアプリケーションの確認
監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションを一旦削除し、再作成する必要があるため、userApplicationの属性を確認します。
4. RMSの停止
RMSを起動している場合は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照して、RMSを停止します。
5. クラスタアプリケーションの削除
監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションが存在する場合は、削除します。この際、”userApplicationのみを削除”を選択してください。
クラスタアプリケーションの削除方法の詳細は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
6. Cmdlineリソースの作成
Cmdlineリソースを作成する方法を以下に説明します。
"userApplication Configuration Wizard"のトップメニューで、<Resourceの作成>を選択します。
ResourceタイプとResource名を以下のように選択、設定します。
Resourceタイプ : Cmdline
Resource名 : SSQC_sqcMdPolicy
リソースを設定するSysNodeを選択します。SysNodeとは、RMSで使用するCIPに対応するノードのことです。
[利用可能なSysnode]からリソースを設定するSysNodeを選択し、<追加>をクリックします。すべてを追加したい場合は、<全て追加>をクリックしてください。
Cmdline作成方法に”パス入力” を選択します。
"Cmdlineの設定”で各スクリプトのパスを入力します。
Startスクリプト
/opt/FJSVssqc/bin/pcl_sqcMdPolicy_start.sh |
Stopスクリプト
/opt/FJSVssqc/bin/pcl_sqcMdPolicy_stop.sh |
Checkスクリプト
<なし>
<Flag>ボタンをクリックし、”CmdlineのFlag設定”画面で”NULLDITECTOR”を”Yes”にします。
上記を設定すると、Checkスクリプトが無効になります。
Cmdlineの登録情報を確認します。
7. クラスタアプリケーションの作成
監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションを作成します。作成の手順の中で、Cmdlineリソースを設定します。
クラスタアプリケーションを作成します。
"userApplication Configuration Wizard"のトップメニューで、<userApplicationの作成>を選択します。
userApplication名と運用形態を設定します。
監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションに合わせて設定します。
SysNodeを選択します。
監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションに合わせて設定します。
クラスタアプリケーションの属性を設定します。
監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションに合わせて設定します。
リソースを選択します。
上記で作成したCmdlineリソースを選択します。
その他のリソースは、監視対象のデータベースのリソースが設定されているクラスタアプリケーションに合わせて設定します。
クラスタアプリケーションの登録情報を確認します。