DBミラーリングシステムがOSに返却した資源は、そのままでは情報がシステムに残っている場合があり、不当に情報を参照されるといった脅威があります。そのため、OSに返却した資源から情報が不当に参照されないようにするため、返却時に情報の保護対策として、データの初期化を行います。
以下に、データベース二重化の各資源について消去方法を示します。
資源 | 作成先 | 消去方法 |
---|---|---|
RERUNログ引継ぎファイル | ローデバイスまたはUNIX系ファイル | rdbclrfコマンド |
RERUNログ抽出ファイル | UNIX系ファイル | システムが消去(初期化して消去可(注1)) |
BC管理DB | ローデバイスまたはUNIX系ファイル | rdbddlexコマンド(注2) |
RLCファイル | UNIX系ファイル | rdbclrfコマンド |
RLM(送信用、受信用) | UNIX系ファイル | rdbclrfコマンド |
RERUNログ抽出作業域の作業域ファイル | UNIX系ファイル | システムが消去 (初期化して消去可(注1)) |
RLP動作環境ファイル | UNIX系ファイル | rdbclrfコマンド |
BCログ管理ファイル | ローデバイスまたはUNIX系ファイル | rdbclrfコマンド |
BC構成パラメタファイル | UNIX系ファイル | rdbclrfコマンド |
資源識別子抽出ファイル | UNIX系ファイル | rdbclrfコマンド |
DBミラーリング動作環境ファイル | UNIX系ファイル | rdbclrfコマンド |
モニタ管理ファイル | UNIX系ファイル | rdbclrfコマンド |
RLP定義ファイル | UNIX系ファイル | rdbclrfコマンド |
注1)情報の初期化を行うかどうかは、RLP動作環境ファイルで選択します。
注2)Symfoware/RDBで標準セキュリティ運用を行っている場合、BC管理DBは、初期化してから消去されます。
参照
Symfoware/RDBの資源と保護対象資源の保護の方法については“セキュリティ運用ガイド”を参照してください。
rdbclrfコマンド、rdbddlexコマンドについては“コマンドリファレンス”を参照してください。
rdbclrfコマンドに指定するデータベース二重化の資源のファイル名については “4.1.2 ファイルの構成”または“付録E データベース二重化の資源のファイル名”を参照してください。
RLP動作環境ファイルのセキュリティパラメタについては “5.3.9.1 RLP動作環境ファイルのセキュリティパラメタ”を参照してください。