データベース二重化機能のファイル構成図を以下に示します。
図4.2 データベース二重化機能のファイル構成
データベース二重化で使用するファイルについて、以下に説明します。
システム単位で使用するファイルについて、以下の表に示します。
ファイル | 個数 | ファイルの配置先 | ファイルの種別 |
---|---|---|---|
DBミラーリング動作環境ファイル | 1 | “/opt/FJSVsymdx/etc/”のディレクトリ配下 | UNIX系ファイル |
モニタ管理ファイル | (注) | 任意のディレクトリ | UNIX系ファイル |
BC構成パラメタファイル | 1 | 任意のディレクトリ | UNIX系ファイル |
BCログ管理ファイル | 1 | 任意のディレクトリ | ローデバイス |
コアファイル | 1 | 任意のディレクトリ | UNIX系ファイル |
作業域 | 1 | 任意のディレクトリ | UNIX系ファイル |
注) モニタ管理ファイルの個数=12 + (7 × ロググループ数)
参照
マスタ暗号化キーファイルについては、“セットアップガイド”を参照してください。
DCUは、主系RLPおよび従系RLPの2つのRLPで構成され、それぞれのRLPは、複写元RLPおよび複写先RLPで構成されています。
複写元RLPおよび複写先RLPで使用するファイルについて、以下の表に示します。
ファイル | 個数 | ファイルの配置先 | ファイルの種別 | 複写元RLP | 複写先RLP |
---|---|---|---|---|---|
RLP動作環境ファイル | 1 | 任意のディレクトリ | UNIX系ファイル | ○ | ○ |
BC管理DB | 1 | 任意のディレクトリ | ローデバイス | ○ | ○ |
RLP定義ファイル | 1 | 任意のディレクトリ | UNIX系ファイル | ○ | ○ |
RLM(注2) | 2 | 任意のディレクトリ | UNIX系ファイル | ○ | ○ |
RLCファイル(注2)(注3) | 3以上64以下 | 任意のディレクトリ | UNIX系ファイル | ○ | ○ |
RERUNログ抽出ファイル | 1 | 任意のディレクトリ | UNIX系ファイル | - | ○ |
RERUNログ抽出作業域 | 複数 | 任意のディレクトリ | UNIX系ファイル | - | ○ |
RERUNログ引継ぎファイル | 1 | 任意のディレクトリ | ローデバイス | - | ○ |
資源識別子抽出ファイル | 1 | 任意のディレクトリ | UNIX系ファイル | ○ | ○ |
○:必要
-:不要
注1)BC管理DBは、RLP管理オブジェクトとRLP管理スキーマから構成されています。
RLP管理オブジェクトは、Symfoware/RDBの表およびインデックスです。
このため、他のSymfoware/RDBの表およびインデックスと同様に、RLP管理オブジェクトの格納先としてローデバイスまたはUNIX系ファイルに作成したデータベーススペースが必要です。
なお、RLP管理オブジェクトを格納するローデバイスまたはUNIX系ファイルは、RLP単位に必要です。
BC管理DBの詳細については、“付録J BC管理DBの運用”を参照してください。
注2)RLMとRLCファイルは、危険分散および負荷分散の観点からデータベース資源とは異なるディスク上に作成することを推奨します。また、同じディスク上に作成した場合は、互いの資源に対するI/O性能に影響を及ぼし、最大性能を発揮できません。
Symfoware/RDBのデータベース資源については“セットアップガイド”を参照してください。
注3) 格納データの暗号化を利用する場合、暗号化されます。
注意
データベース二重化では、ネットワークファイル(NFSなど)は未サポートです。
GDSなどのボリューム管理ソフトウェアを使用している場合、UNIX系ファイルの配置先に指定したファイルシステムは、データベース二重化のコマンドを実行する前にマウントしてください。
ポイント
格納データの暗号化を利用する場合、マスタ暗号化キーファイルはノードごとに異なるファイル名にしてください。
参照
DCUについては、“付録F DCUについて”を参照してください。
ファイルの配置については、“B.1 ディスク配置”を参照してください。
ファイルシステムのマウントの詳細については、システムベンダのドキュメントを参照してください。
GDSなどのボリューム管理ソフトウェアを使用している場合は、当該製品のマニュアルなども参照してください。