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Symfoware Server V12.1.x RDB運用ガイド(データベース定義編)
FUJITSU Software

1.2.3 格納構造

格納構造は、DSO(Data Structure Organization)とDSI(Data Structure Instance)の2つから構成されます。

DSO

DSOは、実表に対してそのデータの格納構造を定義します。DSOには、以下のものがあります。

表のDSO

表のDSOは、データを格納するための格納構造の種類や、データを分割して格納する場合の分割方法を定義します。

インデックスのDSO

インデックスのDSOは、表に対してどのようなインデックスを作成するのかを定義します。


DSI

DSIは、実表のデータを格納する領域を、データベーススペースに割り付けるために定義します。DSIには、以下のものがあります。

表のDSI

表のDSIは、データを格納するための領域を、データベーススペースに割り付けるために定義します。また、表のデータ圧縮機能の利用を指定できます。

インデックスのDSI

インデックスのDSIは、表に付加するインデックスのデータを格納する領域を、データベーススペースに割り付けるために定義します。

DSIは、表およびインデックスをデータベーススペースに対応づけします。

DSOとDSIの関係は、1:1対応の場合と、1:n対応の場合があります。1:n対応の場合は、表のデータを分割して格納する場合であり、DSOにはデータの分割に対する規則を定義します。

インデックスのDSIは、表のDSIに対して定義します。表のデータを分割して格納する場合には、それぞれの表のDSIに対して、インデックスのDSIを定義する必要があります。

以下に表のデータを分割せずに格納する場合の例を示します。

図1.8 DSOとDSIが1:1対応の場合の対応づけの例

以下に表のデータを分割して格納する場合の例を示します。

図1.9 DSOとDSIが1:n対応の場合の対応づけの例

格納構造には、以下の図で示すSEQUENTIAL構造、RANDOM構造、OBJECT構造およびBTREE構造があります。このうち、SEQUENTIAL構造、RANDOM構造およびOBJECT構造は、表に対する格納構造として使用します。BTREE構造は、インデックスに対する格納構造として使用します。また、以下の図のように、各格納構造は、それぞれいくつかの要素で構成されています。

図1.10 格納構造の構成要素

DSIに対応するデータベーススペースは、複数のデータベーススペースから構成することが可能です。

複数のデータベーススペースによる構成には、“図1.10 格納構造の構成要素”に示した格納構造の各要素にデータベーススペースを割り付ける場合と、各要素の容量を増やすためにデータベーススペースを割り付ける場合とがあります。

以下に各要素にデータベーススペースを割り付ける例を示します。

図1.11 各要素にデータベーススペースを割り付ける例

以下に各要素の容量を増やすために複数のデータベーススペースを割り付ける例を示します。

図1.12 各要素の容量を増やす場合のデータベーススペースの割付け例