RDBディレクトリファイル情報で使用するメモリ量は、次の式で見積もってください。
RDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量 = RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量 ‥ (1) + ユーザデータベース用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量 ‥ (2) + メモリ管理情報の使用メモリ量 ‥ (3) + DSI動的切離し情報の使用メモリ量 ‥ (4) + プレオープン情報の使用メモリ量 (注) ‥ (5)
注)フェイルオーバ運用の場合またはロードシェア運用の場合に見積もってください。
(1) RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量
RDBディクショナリ用RDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量は、次のようになります。
RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量 =1(メガバイト)
ロードシェアシステムを使用している場合、Satelliteシステムではメモリ量は0です。
(2) ユーザデータベース用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量
ユーザデータベース用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量は、次の式で見積もってください。割り算の結果の小数点以下は、整数に切り上げます。
ロードシェア運用の場合、Satelliteシステムではユーザロググループ用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量を次の式で見積もってください。
その場合、Capitalシステム用のロードシェア構成パラメタファイルのすべてのRDBLOGGROUPパラメタに指定した、配置先RDBシステム名と引継ぎ先RDBシステム名の合計数分、ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量を見積もる必要があります。
ユーザデータベース用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量 =(4 (メガバイト) +データベース数 × 2.1 +データベーススペース数 × 1.1 +(SEQUENTIAL構造またはOBJECT構造のDSI数) × 1.4 +(RANDOM構造、BTREE構造またはXML構造のDSI数) × 1.6 +ページ管理域 )÷ 256 +(XML検索パス情報域)÷ 256 ページ管理域 =(ΣDSI単位のページ数)÷ 8704 DSI単位のページ数 = Σ(スペース割り付け量 ÷ ページ長) XML検索パス情報域 =(ΣXML構造DSI単位のXML検索パス数)÷ 80 (注)
注) XMLアダプタを使用する場合のみ見積もってください。
定義するすべてのデータベースの数です。
定義するすべてのデータベーススペースの数です。ロードシェア運用の場合は、縮退を考慮して見積もってください。
定義するすべてのDSIの数です。ロードシェア運用の場合は、縮退を考慮して見積もってください。
ロードシェア運用以外は、ページ管理域の計算(割り算)結果の小数点以下は、整数に切り上げます。さらに、ページ管理域の計算(割り算)結果が、定義する全DSI数未満の場合は、DSI数に切り上げます。
ロードシェア運用は、ページ管理域の計算(割り算)結果の小数点以下は、整数に切り上げます。さらに、ページ管理域の計算(割り算)結果が、当該RDBシステム配下に定義(当該RDBシステムに偏在)するDSI数未満の場合は、当該RDBシステム配下に定義(当該RDBシステムに偏在)するDSI数に切り上げます。
ロードシェア運用以外は、定義するDSI単位にページ数を求め、それらを合計した値です。
ロードシェア運用は、当該RDBシステム配下に定義(当該RDBシステムに偏在)するDSI単位にページ数を求め、それらを合計した値です。
各ページ長に対する割り付け量から算出したページ数を合計した値です。格納構造により次のように算出します。なお、単位はすべてキロバイトです。
“DATA部の割り付け量÷ページ長”の値です。
“PRIME部の割り付け量÷ページ長”と“OVERFLOW部の割り付け量÷ページ長”を足した値です。
“INDEX部の割り付け量÷ページ長”と“BASE部の割り付け量÷ページ長”を足した値です。
XML検索パス情報域の計算(割り算)結果の小数点以下は、整数に切り上げます。
さらに、XML検索パス情報域の計算(割り算)結果が、定義した全XML構造のDSI数未満の場合は、XML構造のDSI数に切り上げます。
定義するXML構造のDSI単位にXML検索パス数を求め、それらを合計した値です。
DSIの属するDSO定義に登録された、すべてのXMLグループ内に登録したXML検索パス数の合計値です。
メモリ管理情報の使用メモリ量は、次の式で見積もってください。
割り算の結果の小数点以下は、整数に切り上げます。
メモリ上管理情報の使用メモリ量(メガバイト) =(7.3 + データベース数 × 0.1 + データベーススペース数 ×0.1 + (SEQUENTIAL構造またはOBJECT構造のDSI数) × 3.1 + (RANDOM構造、BTREE構造またはXML構造のDSI数) × 4.1 + ユーザロググループ数 × 0.2)÷ 256 + ローデバイス制御情報の使用メモリ量 ローデバイス制御情報の使用メモリ量(メガバイト) =(1+ユーザロググループ数) ×1.1+バッファ領域の使用メモリ量 バッファ領域の使用メモリ量(メガバイト) = (2)のメモリ量が16メガバイト以下の場合:(2)の値 (2)のメモリ量が16メガバイト以上の場合:16メガバイト
定義するすべてのデータベースの数です。
定義するすべてのデータベーススペースの数です。ロードシェア運用の場合は、縮退を考慮して見積もってください。
定義するすべてのDSIの数です。ロードシェア運用の場合は、縮退を考慮して見積もってください。
スケーラブルディレクトリ運用を行わない場合は、ユーザロググループ数は0です。
スケーラブルディレクトリ運用を行う場合は、追加定義するユーザロググループの数です。
RDBディレクトリファイルをローデバイスに配置している場合(RDB構成パラメタファイルにRDBDIRSPACEを指定)、ローデバイス制御情報のメモリ量を追加します。RDBディレクトリファイルをUNIX系ファイルに配置している場合は、メモリ量は0です。
RDBディレクトリファイルをローデバイスに配置している場合、RDBシステムはバッファ領域を介してローデバイス上のRDBディレクトリファイルを参照および更新しています。
バッファ領域の使用メモリ量は、“(2) ユーザデータベース用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量”によって変わります。
バッファ領域は16メガバイト固定となります。
バッファ領域は(2)のメモリ量となります。
rdbexdsiコマンドでSQL処理対象とするDSIを動的に除外する場合に使用するメモリ量を見積もります。
参照
rdbexdsiコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
割り算の結果の小数点以下は、整数に切り上げます。
DSI動的切離し情報の使用メモリ量(キロバイト) =(ユーザID数÷40+Σ(ユーザID単位の処理対象外DSI数)÷330) ×2
rdbexdsiコマンドのuオプションで指定するユーザIDの数です。
rdbexdsiコマンドで指定するSQL処理の対象から除外する表のDSIの数をuオプションで指定したユーザID単位に足した値です。
rdbhsutyコマンドでプレオープンするDSIを指定したホットスタンバイ宣言をする場合に使用するメモリ量を見積もります。プレオープン指定でフェイルオーバを使用しない場合は、メモリ量は0です。
ロードシェア運用の場合は、DSIと共用バッファプールの対応関係の登録を行うDSIが対象となります。また、ロググループの配置先または引継ぎ先として定義したRDBシステムが対象となります。
参照
rdbhsutyコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
割り算の結果の小数点以下は、整数に切り上げます。
プレオープン情報の使用メモリ量(キロバイト) = 1 +(プレオープン対象DSI数 + プレオープン対象データベーススペース数)÷ 30 +(プレオープン対象DSI数 ÷ 242)× 2
プレオープンの対象とするDSIの数です。(当該RDBシステム配下に定義する表DSIとインデックスDSIが対象)
プレオープンの対象とするDSIの割り付け先データベーススペースの数です。(当該RDBシステム配下に定義するデータベーススペースが対象)