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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
FUJITSU Software

5.4 Systemwalker Software Configuration Managerと連携した仮想システムの自動配備

Systemwalker Software Configuration Managerとの連携により、仮想システムの自動配備に対応します。本機能を使用すると、Interstage Application Serverを使用する開発・実行環境を利用者の要求に応じて貸出や返却が簡単な操作で行うことができ、システム管理者の作業負担と運用コストを削減します。


配備時には配備先のサーバのホスト情報(IPアドレスやホスト名)に合わせて、Interstageが内部的に保持している以下の項目のホスト情報を変更します。環境によって以下の項目以外に設定されているホスト情報の変更が必要な場合には、配備後に別途変更を行ってください。

仮想システムの自動配備機能の詳細についてはSystemwalker Software Configuration Managerのマニュアルを参照してください。


注意

  • Java EEのIJServerクラスタを作成しており、かつIJServerクラスタのハートビートの設定を有効にしている場合(デフォルトは無効)には、無効にしてからテンプレートの作成を行ってください。ハートビートを使用する場合には、配備後に有効にして、必要に応じてハートビートアドレスの変更も行ってください。ハートビートの設定を有効にした状態でテンプレートの作成、配備を行った場合には、IIOP通信のリクエストが予期せぬサーバに振り分けられる可能性があります。
    ハートビート、およびハートビートアドレス変更の詳細については「Java EE運用ガイド」の「グループ管理サービス」を参照してください。

  • Java EEのJMSサービスを使用する場合、テンプレートを作成する前にメッセージブローカのホスト名を"localhost"(デフォルトはインストールしたサーバのホスト名)に変更してから行ってください。
    メッセージブローカのホスト名は、以下の定義項目で設定します。

    • default-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.host

    • server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.host

    • ${clusterName}.jms-service.jms-host.default_JMS_host.host

    メッセージブローカを変更せずにテンプレートの作成、配備を行った場合には、予期せぬサーバのメッセージブローカに対してJMSメッセージを送受信してしまう可能性があります。
    メッセージブローカ変更の詳細については「Java EE運用ガイド」の「JMSサービスの定義項目」を参照してください。

  • Interstage HTTP Serverを使用する場合、テンプレートを作成する前にhttpd.confのServerNameディレクティブを"localhost"(デフォルトはインストールしたサーバのホスト名)に変更してください。テンプレートの配備後は、配備先のサーバやシステム構成、運用に合わせ、必ずServerNameディレクティブに適切な値を設定してください。適切な値が設定されない場合、リダイレクト動作が正しく処理されず、予期せぬサーバに対してリクエストが発生する可能性があります。
    ServerNameディレクティブ変更の詳細については「Interstage HTTP Server運用ガイド」の「ディレクティブ一覧」を参照してください。

  • テンプレートの環境において、Interstage証明書環境にサイト証明書を登録している場合、そのサイト証明書を発行した認証局の運用方針を確認しておいてください。認証局の運用方針によっては、発行したサイト証明書を別のサーバで利用することを認めていない場合があります。それぞれのサーバが同じサイト証明書を使用できるか、認証局の運用方針に照らし合わせて確認してください。同じサイト証明書が使用できない場合には、サーバごとにサイト証明書を取得してください。