IJServer資源の移入手順は、同一マシン上でのリストア手順と同じです。「4.5.15.1 IJServer資源のリストア」を参照してください。
ただし、以下の場合は、IPアドレスを変換する必要があります。
スタンドアロンサーバである場合、かつ
IJServerとWebサーバを分離して運用している場合、かつ
移入元と移入先で、ServletコンテナやWebサーバのIPアドレスが異なる場合
以下のいずれかの作業を行い、IPアドレスを移入先の環境に合わせてください。
ijsrestoreコマンド実行時に、-h host_table引数を指定してIPアドレスを変換してください。
リストアを行った後、Interstage管理コンソールで以下の項目を修正してください。
[ワークユニット] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [Webサーバコネクタ(コネクタ)設定] > [要求を受け付けるWebサーバのIPアドレス]
[ワークユニット] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [Servletコンテナ設定] > [ServletコンテナのIPアドレス]
[Webサーバ] > 「Webサーバ名」 > [Webサーバコネクタ] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [ServletコンテナのIPアドレス:ポート番号]
ポイント
ijsrestoreコマンドの-h host_table引数では、変更前と変更後のIPアドレスを記述したファイル名を絶対パスで指定します。これにより、移入処理時にIPアドレスを自動的に変換できます。詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」を参照してください。
注意
Interstage HTTP Serverの移入の際に、バーチャルホストのIPアドレス、または、ホスト名を変更した場合は、IJServer資源ファイルの移入後にIJServerが使用するバーチャルホストをInterstage管理コンソールまたは、isj2eeadminコマンドを使用して設定しなおしてください。
設定しなおさない場合は、Interstage HTTP ServerとIJServer間の定義に不整合が発生し、正常に動作しない可能性があります。IJServerでバーチャルホストを使用している場合は、必ず上記操作を行ってください。
IJServerでバーチャルホストを使用していない場合は、上記操作を行う必要はありません。
Interstage JMS資源の移入手順は、同一マシン上でのリストア手順と同じです。「4.5.15.2 Interstage JMS資源のリストア」を参照してください。
ただし、Destination定義のIPアドレス(ホスト名)/ポート番号に他ホストを指定している場合は、必要に応じてInterstage JMS資源の移入後にホスト名/ポート番号を変更する必要があります。
例
ホスト名/ポート番号を変換する場合の操作例を以下に示します。
Destination定義にIPアドレス(ホスト名)/ポート番号が指定されているかを確認します。
ここで、Destination定義に指定されているホストが移行対象である場合、ホスト名/ポート番号を変更する必要があります。
jmsinfodst
Destination定義情報を移出します。
isj2eeadmin resource -e -all -k jmsdst -f filename
移出したDestination定義情報のホスト名/ポート番号を変更します。
Destination定義情報を移入します。
filenameには、Destination定義のホスト名/ポート番号を変更したファイル名を指定します。
isj2eeadmin resource -o -f filename
isj2eeadminコマンドは、Interstage JMXサービスが起動している状態で実行する必要があります。isj2eeadminコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」を参照してください。