MessageQueueDirectorを用いたシステムの運用時には、MQDのシステム数およびMQDの上位サービスの種類などによりシステム資源を拡張する必要があります。ここでは、以下について説明します。
■システムパラメタ
MessageQueueDirectorが使用するシステムパラメタのチューニングについて説明します。
システムパラメタの変更方法や、各パラメタの意味については、“■システムパラメタについて”を参照してください。
共用メモリ
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
shmmax | - | 設定値 | MessageBufferMaxSize × 1,000,000 以上 |
- | project.max-shm-memory | 加算値 | MessageBufferMaxSize × 1,000,000 × MQDシステム数 |
shmmni | project.max-shm-ids | 加算値 | 100 × MQDシステム数 |
共用メモリ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.shmmax | 設定値 | 134,217,728 以上 |
kernel.shmmni | 加算値 | 100 × MQDシステム数 |
セマフォ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
para1 | 設定値 | 29 |
para2 | 加算値 | MQDシステム数 × 29 |
para3 | 設定値 | 29 |
para4 | 加算値 | MQDシステム数 × 256 |
メッセージキュー
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
msgmnb | process.max-msg-qbytes | 設定値 | 44 × 1,024 × 4 × 1.3 (注1) |
msgmni | project.max-msg-ids | 加算値 | 3 × MQDのシステム数 |
msgtql | - | 加算値 | [MQDのアプリケーションインタフェースを使用する場合] |
[MQDのアプリケーションインタフェースを使用しない場合] | |||
- | process.max-msg-messages | 設定値 | [MQDのアプリケーションインタフェースを使用する場合] |
[MQDのアプリケーションインタフェースを使用しない場合] |
1.3は余裕値です。
MQDの拡張機能を使用する場合、nには以下の式に従った値をいれてください。また、nには3以上の数値をいれてください。
拡張機能 | nの値 |
---|---|
イベントチャネル連携サービス(非同期メッセージ基盤にMQDを使用する場合) | 3 + 送信キュー数 + 受信キュー数 を加算 |
イベントチャネル連携サービス(非同期メッセージ基盤にMQDを使用しない場合) | 3 を加算 |
同報配信サービス | 同報配信グループ数 + 1 を加算 |
SMTP連携サービス | 3 + 送信キュー数 × 2 + 受信キュー数 + 100 を加算 |
メッセージキュー
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.msgmax | 設定値 | 16,384 以上 |
kernel.msgmnb | 設定値 | 32,768 以上 |
kernel.msgmni | 加算値 | 9 × MQDシステム数 |
■ファイルディスクリプタ数
MessageQueueDirectorでSMTP連携サービスを使用する場合には、MQDを起動するshellに対してulimitコマンドで設定するパラメタを変更する必要があります。
パラメタ | 内容 |
---|---|
descriptors | 20 + (送信キュー数定義数 × 2) |