Interstage HTTP Serverを用いたシステムの運用時には、システム資源を拡張する必要があります。ここでは、以下について説明します。
参照
システムパラメタの変更方法や、パラメタの意味については、“システムパラメタについて”を参照してください。
リソース制限(/etc/security/limits.conf)の変更方法や、パラメタの意味については、“リソース制限”を参照してください。
■システムパラメタ
以下の表を参照して、Interstage HTTP Serverを運用するために必要なシステムパラメタを算出し、本値がシステムのデフォルト値を超える場合、本値を設定してください。
セマフォ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
para1 | 設定値 | 1 以上 |
para2 | 加算値 | Webサーバ数 × 2 |
para3 | 設定値 | 1 以上 |
para4 | 加算値 | Webサーバ数 × 2 |
■ファイルディスクリプタ数
Interstage HTTP Serverを運用するために必要なファイルディスクリプタ数は、Webサーバで使用している機能、および環境定義ファイル(httpd.conf)の定義内容に応じて異なります。
以下の表を参照して必要なファイルディスクリプタ数を算出し、本値がシステムのデフォルト値を超える場合、本値を設定してください。
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
rlim_fd_cur | 設定値 | 130 以上 |
[以下の機能を使用する場合]
| ||
[環境定義ファイル(httpd.conf)に以下のディレクティブを設定している場合]
|
動作するCGIプログラム内で必要となるファイルディスクリプタの数を別途加算してください。
■ファイルディスクリプタ数
Interstage HTTP Serverを運用するために必要なファイルディスクリプタ数は、Webサーバで使用している機能、および環境定義ファイル(httpd.conf)の定義内容に応じて異なります。
以下の表を参照して必要なファイルディスクリプタ数を算出してください。
リソース制限(/etc/security/limits.conf)については、本値がシステムのデフォルト値を超える場合、本値を設定してください。
システムパラメタおよびリソース制限(unit)については、ファイルディスクリプタ数が不足する現象が発生した場合、本値を設定してください。
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
[リソース制限(/etc/security/limits.conf)] | 設定値 | 20 以上 |
[以下の機能を使用する場合]
| ||
[環境定義ファイル(httpd.conf)に以下のディレクティブを設定している場合]
| ||
[システムパラメタ] | 加算値 | 上記と同じ値 |
[リソース制限(unit)] | 設定値 | 上記と同じ値 |
動作するCGIプログラム内で必要となるファイルディスクリプタの数を別途加算してください。
複数のWebサーバを作成している場合は、Webサーバごとに必要数を加算してください。
RHEL7を使用して、オペレーティングシステム起動時にWebサーバを自動起動する場合、環境定義用unitファイル(FJSVihs_start.service)を作成し、本パラメタの値を以下の例のように記述します。環境定義用unitファイルの定義詳細や有効化手順については、“付録J RHEL7のunitファイルでの環境定義”を参照してください。
例
FJSVihs_start.serviceの記述例
.include /usr/lib/systemd/system/FJSVihs_start.service [Service] LimitNOFILE=値
■プロセス数
以下の表を参照して必要なプロセス数を算出してください。
リソース制限(/etc/security/limits.conf)については、本値がシステムのデフォルト値を超える場合、本値を設定してください。
システムパラメタおよびリソース制限(unit)については、プロセス数が不足する現象が発生した場合、本値を設定してください。
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
[リソース制限(/etc/security/limits.conf)] | 設定値 | m 以上 |
[以下の機能を使用する場合]
| ||
[システムパラメタ] | 加算値 | m + 2 以上 |
[以下の機能を使用する場合]
| ||
[環境定義ファイル(httpd.conf)に以下のディレクティブ("|コマンド実行文"指定)を設定している場合]
| ||
[リソース制限(unit)] | 設定値 | 上記と同じ値 |
m:環境定義ファイル(httpd.conf)のMaxClientsディレクティブの設定値
環境定義ファイル(httpd.conf)のUserディレクティブで設定したユーザに対する値を設定してください。
複数のWebサーバを作成している場合は、Webサーバごとに必要数を加算してください。
動作するCGIプログラム内で必要となるプロセス数・スレッド数を別途加算してください。
RHEL7を使用して、オペレーティングシステム起動時にWebサーバを自動起動する場合、環境定義用unitファイル(FJSVihs_start.service)を作成し、本パラメタの値を以下の例のように記述します。環境定義用unitファイルの定義詳細や有効化手順については、“付録J RHEL7のunitファイルでの環境定義”を参照してください。
例
FJSVihs_start.serviceの記述例
.include /usr/lib/systemd/system/FJSVihs_start.service [Service] LimitNPROC=値