ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server/Interstage Web Server Express チューニングガイド
FUJITSU Software

2.5.2 Interstage機能を使用するためのチューニング

Interstageの機能を使用する場合のチューニング方法について説明します。

以下の表を参照し、使用する製品に応じて、以降に示すサービスのチューニングを行ってください。表内で使用している略称については、「製品名称の略称について」を参照してください。

  

EE

SJE

WS

データベース連携サービス

×

ロードバランス

×

×

イベントサービス (注)

×

サーバマシン状態監視

×

×

○:チューニングを行う必要があります。
×:チューニングを行う必要はありません(該当製品では、サービスが使用できないため)。

) Interstage JMSを使用する場合、イベントサービスのチューニングを行う必要があります。

Enterprise EditionStandard-J Edition2.5.2.1 データベース連携サービス

データベース連携サービスの多重度

データベース連携サービスの多重度を変更する場合は、以下の値を設定または加算します。

定義名

ステートメント

加算、設定

Interstage動作環境定義

OTS Multiple degree (注1)

データベース連携サービスの多重度

CORBAサービスの動作環境ファイル

max_IIOP_resp_requests (注2)(注3)

max_exec_instance (注2)

注1)

値を設定します。

注2)

値を加算します。

注3)

データベース連携サービスの多重度がmax_IIOP_resp_requestsより大きい場合は、データベース連携サービスの多重度の値を設定します。

リカバリプログラムの多重度のチューニング

リカバリプログラムの多重度をチューニングする場合は、以下の値を設定または加算します。

定義名

ステートメント

加算、設定

Interstage動作環境定義

OTS Recovery (注1)

リカバリプログラムの多重度

CORBAサービスの動作環境ファイル

max_IIOP_resp_requests (注2)

max_exec_instance (注2)

注1)

値を設定します。

注2)

値を加算します。

リソース管理プログラムのチューニング

リソース管理プログラムを複数起動する場合または、リソース管理プログラムの多重度を変更する場合は以下の値を加算します。

定義名

ステートメント

加算値

CORBAサービスの動作環境ファイル

max_processes ()

(リソース管理プログラムの多重度 + 1)の合計

max_IIOP_resp_con ()

max_exec_instance

)

max_processes、max_IIOP_resp_conを変更した場合は、システムパラメタの設定が必要です。

Enterprise Edition2.5.2.2 ロードバランス

ロードバランス機能を使用する場合は、以下の値を加算します。

定義名

ステートメント

加算値

CORBAサービスの動作環境ファイル

max_processes ()

定数: 1

max_IIOP_resp_con ()

max_exec_instance

odsetlboコマンドの-mオプションに指定した値

)

max_processes、max_IIOP_resp_conを変更した場合は、システムパラメタの設定が必要です。

Enterprise EditionStandard-J Edition2.5.2.3 イベントサービス

イベントサービスを使用する場合は、以下の値を設定または加算します。

定義名

ステートメント

加算、設定

CORBAサービスの動作環境ファイル

max_exec_instance

(注2)

max_IIOP_local_init_con

以下のいずれかの最大値

  • max_IIOP_local_init_con

  • 起動するコンシューマ/サプライヤのプロセス数の最大値 + 3 (注3)

max_IIOP_local_init_requests

以下のいずれかの最大値

  • max_IIOP_local_init_requests

  • 起動するコンシューマ/サプライヤのプロセス数の最大値 + 3 (注3) × mixモデルのコンシューマ/サプライヤが1コネクションで同時に接続(送信)できるリクエスト数

  • 起動するコンシューマ/サプライヤのプロセス数の最大値 + 3 (注3) × pushモデルのコンシューマ/pullモデルのサプライヤが1コネクションで同時に接続(受信)できるリクエスト数

max_IIOP_resp_con (注1)

すべてのイベントチャネルに接続するコンシューマ・サプライヤの合計値 + 1 (注4)

max_IIOP_resp_requests

以下のいずれかの最大値

  • max_IIOP_resp_conの加算値 × (mixモデルのコンシューマ/サプライヤが1コネクションで同時に接続(送信)できるリクエスト数 + 1)

  • max_IIOP_resp_conの加算値 × (pushモデルのコンシューマ/pullモデルのサプライヤが1コネクションで同時に接続(受信)できるリクエスト数 + 1)

max_processes (注1)

起動するイベントチャネル・コンシューマ・サプライヤのプロセス数の合計値 + 2 (注4)

max_impl_rep_entries

(作成する静的生成イベントチャネルのプロセス数・動的生成イベントチャネルのプロセス数 × 2)の合計 (注5)

period_receive_timeout

異常が発生した場合にコネクションを回収するまでのタイムアウト時間 (注6)

注1)

max_IIOP_resp_con、およびmax_processesを変更した場合は、システムパラメタを設定してください。

2)

イベントチャネル側のシステムと、コンシューマ・サプライヤ側のシステムで加算値が異なります。システムにより以下の値を加算してください。

  • イベントチャネル側(イベントチャネルを静的起動した場合)
    「イベントチャネルグループの接続数(esmkchnlコマンドの-mオプションの設定値) (*1)」の総和
    *1)“「イベントチャネルグループの接続数」 × 2”の値が“256”よりも小さい場合は、“256”として計算してください。

  • イベントチャネル側(イベントファクトリを使用する場合)
    「イベントチャネルの最大プロセス数(isinitコマンドでInterstage初期化時に設定したInterstage動作環境定義の定義“Event maximum Process”の指定値)」 × 「イベントチャネルの最大接続数(isinitコマンドでInterstage初期化時に設定したInterstage動作環境定義の定義“Event maximum Connection”の指定値) (*2)」 + 17
    *2)“「接続数」 × 2”の値が“256”よりも小さい場合は、“256”として計算してください。

  • コンシューマおよびサプライヤ側
    「サーバアプリケーション数(Pushモデルのコンシューマ数、Pullモデルのサプライヤ数)」 × 「スレッド最大多重度(OD_impl_instコマンドの-axオプションで指定するthr_conc_maximumの設定値)」

  • イベントチャネル側(イベントチャネルを静的起動した場合)
    「イベントチャネルグループの接続数(esmkchnlコマンドの-mオプションの設定値) (*3)」の総和
    *3)“「イベントチャネルグループの接続数」 + 16”の値が“256”よりも小さい場合は、“256”として計算してください。

  • イベントチャネル側(イベントファクトリを使用する場合)
    「イベントチャネルの最大プロセス数(isinitコマンドでInterstage初期化時に設定したInterstage動作環境定義の定義“Event maximum Process”の指定値)」 × 「イベントチャネルの最大接続数(isinitコマンドでInterstage初期化時に設定したInterstage動作環境定義の定義“Event maximum Connection”の指定値) (*4)」 + 17
    *4)“「接続数」 + 16”の値が“256”よりも小さい場合は、“256”として計算してください。

  • コンシューマおよびサプライヤ側
    「サーバアプリケーション数(Pushモデルのコンシューマ数、Pullモデルのサプライヤ数)」 × 「スレッド初期多重度(OD_impl_instコマンドの-axオプションで指定するthr_conc_initの設定値)」

注3)

イベントチャネルを動作させる場合は、さらに“3”を加算してください。

4)

イベントチャネル通信中にイベントサービス運用コマンドを実行する場合は、1を加算してください。

5)

静的生成イベントチャネルのプロセス数は、esmkchnlコマンドまたはInterstage管理コンソールで作成した静的生成イベントチャネルグループ数です。
動的生成イベントチャネル(イベントファクトリを使用する場合)のプロセス数は、isinitコマンドでInterstage初期化時に設定したInterstage動作環境定義の定義“Event maximum Process”の指定値です。

6)

以下の見積もり式を参考にして見積もった値を加算してください。

period_receive_timeout × 5 > イベントデータの待ち合わせ時間(essetcnf/essetcnfchnlコマンドの“-wtime”の設定値) + 20

イベントデータの待ち合わせ時間より先にperiod_receive_timeoutによるタイムアウトが発生した場合は、以下の現象が発生する可能性があります。

  • イベントデータがロストします。

  • エラーメッセージ“od10605”が出力されて、応答の送信が失敗します。

  • エラーメッセージ“es10033”(CODE=138)が出力されて、イベントチャネルが異常終了します。

なお、イベントデータの待ち合わせ時間には、“0”を指定しないでください。“0”を指定すると、イベントデータの待ち合わせ時間は無限となり、period_receive_timeoutによるタイムアウトが発生します。

Enterprise Edition2.5.2.4 サーバマシン状態監視

サーバマシン状態監視機能を使用する場合は、以下の値を加算します。

監視サーバのチューニング

定義名

ステートメント

加算値

CORBAサービスの動作環境ファイル

max_processes ()

定数: 1

max_IIOP_resp_con ()

max_exec_instance

定数: 4

)
  max_processes、max_IIOP_resp_conを変更した場合は、システムパラメタの設定が必要です。

被監視サーバのチューニング

定義名

ステートメント

加算値

CORBAサービスの動作環境ファイル

max_processes ()

定数: 1

max_IIOP_resp_con ()

max_exec_instance

)
  max_processes、max_IIOP_resp_conを変更した場合は、システムパラメタの設定が必要です。