ページの先頭行へ戻る
NETSTAGE/FIC V1.0 説明書全銀TCP/IPオプション編
FUJITSU Software

4.3.7 接続先システム定義文(host)

host定義文は、接続先システムの情報を定義します。

記述形式
host name=接続先システム名
     ztinf=ztinf名
    [calltype={in|inout|out}]
    [conwttm=発呼TCPコネクション確立タイマ|60]
    [intype={fix|free}]
    [procgr=プロセスグループ名]
    [{dstip=相手IPアドレス| dstname=相手ホスト名}]
    [autoact={yes|no}]
オペランド
name

接続先システムの名前(host名)を31文字以内で指定します。

ztinf

接続先システムとの通信で使用する全銀TCP/IPの制御情報名(ztinf名)を指定します。

calltype

接続先システムとの接続方法を指定します。

指定可能な値は、以下のとおりです。

  in   : 着呼接続
  inout: 着呼接続および発呼接続
  out  : 発呼接続

本オペランドを省略した場合は、sys定義文のcalltypeオペランドの指定値が採用されます。

本オペランドとsys定義文のcalltypeオペランドの関係は、4.2を参照してください。

conwttm

発呼接続によるTCPコネクション確立の監視タイマ値を秒単位の10進数で指定します。

指定可能な値は、0≦TCPコネクション確立の監視タイマ値≦300

0を指定した場合、監視は行いません。

host定義文のcalltypeオペランドにinを指定した場合、本オペランドは指定できません。

本オペランドを省略した場合、60を指定したものとします。

intype

着呼接続時の接続先システムとのアクセス方式を指定します。

特定の接続先システムと通信を行う(固定アクセス方式)か、任意の接続先システムと通信を行う(フリーアクセス方式)かを指定します。

指定可能な値は、以下のとおりです。

  fix : 固定アクセス方式
  free: フリーアクセス方式

本オペランドを省略した場合、“fix”を指定したものとします。

本オペランドは、host定義文のcalltypeオペランドにinを指定した場合のみ指定可能です。

なお、intypeオペランドにfreeを指定したhost定義文はFIC識別子単位に1つしか定義できません。

procgr

host定義文が所属するプロセスグループ定義名(procgr名)を指定します。

host定義文のcalltypeオペランドにoutまたはinoutを指定した場合に本オペランドを指定します。

dstip

接続先システムのIPアドレスをドット表記で指定します。

以下の場合に、本オペランドまたは、dstnameオペランドを指定する必要があります。

  • host定義文のcalltypeオペランドにoutまたはinoutを指定した場合

  • host定義文のcalltypeオペランドにinを指定し、intypeオペランドにfixを指定または省略した場合

“0.0.0.0”および“255.255.255.255”は指定できません。

本オペランドを指定した場合は、dstnameオペランドは指定できません。

dstname

接続先システムのホスト名を96文字以内で指定します。

以下の場合に、本オペランドまたは、dstipオペランドを指定する必要があります。

  • host定義文のcalltypeオペランドにoutまたはinoutを指定した場合

  • host定義文のcalltypeオペランドにinを指定し、intypeオペランドにfixを指定または省略した場合

本オペランドを指定した場合は、dstipオペランドは指定できません。

本オペランドを指定する場合は、/etc/hostsにIPアドレスに対応するホスト名を定義している必要があります。

autoact

NETSTAGE/FIC 全銀TCP/IPオプションの起動時、当該hostを活性化するかどうかを指定します。

指定可能な値は、以下のとおりです。

  yes: 活性化する
  no : 活性化しない

本オペランドを省略した場合、“yes”を指定したものとします。

host定義文のcalltypeオペランドの指定値と他のオペランドの指定の関係を4.3に示します。

表4.3 host定義文のcalltypeオペランドの指定値と他のオペランドの指定の関係

オペランド

calltype=out

calltype=inout

calltype=in
intype=fix

calltype=in
intype=free

name

ztinf

intype

×

×

fix

free

conwttm

×

×

procgr

○※

×

×

dstip|dstname

×

autoact

○:必須

△:選択

×:指定不可

※:関連するrhost定義文(本host定義文を指定したextrsc定義文で指定したrhost定義文)のprocgrオペランドと同一の値を指定する必要があります。

注意

  • dstipオペランドは、他定義文のIPアドレス指定可能なオペランドの指定値と重複できません。

  • dstnameオペランドは、他host定義文のdstnameオペランドの指定値と重複できません。

  • dstipオペランドとdstnameオペランドの両方を指定することはできません。