host定義文は、接続先システムの情報を定義します。
host name=接続先システム名 ztinf=ztinf名 [calltype={in|inout|out}] [conwttm=発呼TCPコネクション確立タイマ|60] [intype={fix|free}] [procgr=プロセスグループ名] [{dstip=相手IPアドレス| dstname=相手ホスト名}] [autoact={yes|no}]
接続先システムの名前(host名)を31文字以内で指定します。
接続先システムとの通信で使用する全銀TCP/IPの制御情報名(ztinf名)を指定します。
接続先システムとの接続方法を指定します。
指定可能な値は、以下のとおりです。
in : 着呼接続 inout: 着呼接続および発呼接続 out : 発呼接続
本オペランドを省略した場合は、sys定義文のcalltypeオペランドの指定値が採用されます。
本オペランドとsys定義文のcalltypeオペランドの関係は、表4.2を参照してください。
発呼接続によるTCPコネクション確立の監視タイマ値を秒単位の10進数で指定します。
指定可能な値は、0≦TCPコネクション確立の監視タイマ値≦300
0を指定した場合、監視は行いません。
host定義文のcalltypeオペランドにinを指定した場合、本オペランドは指定できません。
本オペランドを省略した場合、60を指定したものとします。
着呼接続時の接続先システムとのアクセス方式を指定します。
特定の接続先システムと通信を行う(固定アクセス方式)か、任意の接続先システムと通信を行う(フリーアクセス方式)かを指定します。
指定可能な値は、以下のとおりです。
fix : 固定アクセス方式 free: フリーアクセス方式
本オペランドを省略した場合、“fix”を指定したものとします。
本オペランドは、host定義文のcalltypeオペランドにinを指定した場合のみ指定可能です。
なお、intypeオペランドにfreeを指定したhost定義文はFIC識別子単位に1つしか定義できません。
host定義文が所属するプロセスグループ定義名(procgr名)を指定します。
host定義文のcalltypeオペランドにoutまたはinoutを指定した場合に本オペランドを指定します。
接続先システムのIPアドレスをドット表記で指定します。
以下の場合に、本オペランドまたは、dstnameオペランドを指定する必要があります。
host定義文のcalltypeオペランドにoutまたはinoutを指定した場合
host定義文のcalltypeオペランドにinを指定し、intypeオペランドにfixを指定または省略した場合
“0.0.0.0”および“255.255.255.255”は指定できません。
本オペランドを指定した場合は、dstnameオペランドは指定できません。
接続先システムのホスト名を96文字以内で指定します。
以下の場合に、本オペランドまたは、dstipオペランドを指定する必要があります。
host定義文のcalltypeオペランドにoutまたはinoutを指定した場合
host定義文のcalltypeオペランドにinを指定し、intypeオペランドにfixを指定または省略した場合
本オペランドを指定した場合は、dstipオペランドは指定できません。
本オペランドを指定する場合は、/etc/hostsにIPアドレスに対応するホスト名を定義している必要があります。
NETSTAGE/FIC 全銀TCP/IPオプションの起動時、当該hostを活性化するかどうかを指定します。
指定可能な値は、以下のとおりです。
yes: 活性化する no : 活性化しない
本オペランドを省略した場合、“yes”を指定したものとします。
host定義文のcalltypeオペランドの指定値と他のオペランドの指定の関係を表4.3に示します。
オペランド | calltype=out | calltype=inout | calltype=in | calltype=in |
---|---|---|---|---|
name | ○ | ○ | ○ | ○ |
ztinf | ○ | ○ | ○ | ○ |
intype | × | × | fix | free |
conwttm | △ | △ | × | × |
procgr | ○ | ○※ | × | × |
dstip|dstname | ○ | ○ | ○ | × |
autoact | △ | △ | △ | △ |
○:必須
△:選択
×:指定不可
※:関連するrhost定義文(本host定義文を指定したextrsc定義文で指定したrhost定義文)のprocgrオペランドと同一の値を指定する必要があります。
注意
dstipオペランドは、他定義文のIPアドレス指定可能なオペランドの指定値と重複できません。
dstnameオペランドは、他host定義文のdstnameオペランドの指定値と重複できません。
dstipオペランドとdstnameオペランドの両方を指定することはできません。