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Interstage Mobile Application Server V1.1.0 運用ガイド
FUJITSU Software

7.1.1.2 他のデータベース(外部DB)を使用する場合

認証のリポジトリにIMAPS DB以外のデータベースを使用する場合の設定です。

認証基盤の準備

ユーザーアカウントとロール情報が登録されているデータベースを用意します。

次のデータベースを利用可能です。

【対応データベース】

使用するデータベース

サポートするJDBCドライバ

バージョン・レベル

Symfoware Server(Nativeインターフェース)

Symfoware Serverクライアント機能

10.1以降

Symfoware Server(Openインターフェース)

Symfoware Serverクライアント機能

12.0以降

Oracle

Oracle JDBC Driver

11.2、12.1

SQL Server

Microsoft SQL Server JDBC Driver

3.0

Microsoft JDBC Driver for SQL Server

4.0

PowerGres Plus

PowerGres Plusクライアント

V9

FUJITSU Integrated System HA Database Ready SX1(Native SQL)

Symfoware Server Client

V11.0.2

FUJITSU Integrated System HA Database Ready SX1(Open SQL)

Open SQL Client

V1.0.0

ポイント

  • 製品と同一のプラットフォーム、および、CPUのアーキテクチャをサポートしているJDBCドライバを使用してください
  • Oracle JDBC Driverのバージョン12.1でサポートしたJDBC4.1規約範囲の機能は使用できません。
  • IMAPS DBとしてSymfoware Server(Openインタフェース)を使用する場合は、「7.1.1.1 IMAPS DBを使用する場合」を参照してください。

データベースのテーブルは以下の構成の必要があります。

【ユーザーアカウントが登録されたテーブル】

テーブル名:任意

項目

内容

ユーザーIDのカラム

カラムの型:文字列

ユーザーIDは大文字小文字を区別しません。

パスワードのカラム

カラムの型:バイナリ

名前のカラム

カラムの型:文字列

名前を使用しない場合は不要です。

ユーザーの状態

カラムの型:文字列

値は"normal"または"locked"。ユーザーの状態を使用しない場合は不要です。

【ロールが登録されたテーブル】(ロール管理する場合のみ)

テーブル名:任意

項目

内容

ユーザーIDのカラム

カラムの型:文字列

ユーザーIDは大文字小文字を区別しません。

ロール名のカラム

カラムの型:文字列

また、データベースへ接続するためのデータベース名(URL)、ユーザー名、およびパスワードなどのプロパティを確認しておきます。

この情報は、JDBC環境の設定時に必要となります。

JDBC環境の設定

JDBCドライバの設定、および、データソースの作成を行います。

  1. imsetjdbcdriverコマンドで使用するデータベースのJDBCドライバを登録します。
  2. imcreatedatasourceコマンドで認証に使用するデータソースを作成します。

    コマンドで指定するプロパティは認証用の接続プールに設定され、データベースとの接続時に使用されます。

    指定可能なプロパティはJDBCドライバことに異なるため、詳細は各JDBCドライバのマニュアルを確認してください。

  3. imstopservice、imstartserviceコマンドでIMAPSサーバを再起動します。

  4. impingdatasourceコマンドで作成したデータソースの確認を行います。

    エラーが発生した場合には、コマンドで指定したプロパティに誤りが無いか確認してください。

パスワード作成クラスの準備

ログインで指定するパスワードの文字列を元に、データベースに登録しているパスワードを生成するクラスを作成します。作成したクラスは、jar形式にアーカイブします。

作成方法は「アプリケーション開発ガイド」の「ユーザーのパスワードを生成するクラスの開発」を参照してください。

認証定義の作成

認証定義ファイルを作成します。

以下のサンプルファイルをコピーし、必要な箇所のみ修正して使用します。

Windows版:

<製品インストールフォルダー>\bin\conf\sample\db\authdef.properties

Linux版:

/opt/FJSVimaps/bin/conf/sample/db/authdef.properties

項目

auth-name

変更しません。

auth-kind

変更しません。

cookie-name

必要に応じて変更します。

cookie-domain

必要に応じて変更します。

cookie-path

必要に応じて変更します。

cookie-secure

必要に応じて変更します。

max-idletime

必要に応じて変更します。

datasource

以下を指定します。

"jdbc/" + 作成したデータソースの名前

user-table

ユーザーアカウントが登録されているテーブルの名前を指定します。

user-column-id

ユーザーIDのカラム名を指定します。

user-column-password

パスワードのカラム名を指定します。

user-column-name

名前のカラム名を指定します。

名前が不要な場合は項目を削除します。

user-column-status

ユーザーの状態のカラム名を指定します。ユーザーの状態が不要な場合は項目を削除します。

role-table

ロールが登録されているテーブルの名前を指定します。

ロールが不要な場合は項目を削除します。

role-column

ロール名のカラム名を指定します。

ロールが不要な場合は項目を削除します。

role-condition

ユーザーアカウントが登録されているテーブルとロールが登録されているテーブルの結合条件を指定します。

ロールが不要な場合は項目を削除します。

password-class

作成したパスワード作成クラスのクラス名を指定します。

change-password-class

変更しません。

lockout-reset-time 変更しません。
max-login-failure-count 変更しません。

認証定義の反映

  1. imstopapplicationコマンドでIMAPSサーバの機能を停止します。
  2. imadmin auth setコマンドで作成した認証定義ファイルを指定し、認証定義を反映します。

    このとき、「パスワード作成クラスの準備」で用意したjarファイルを-jarオプションで指定します。

  3. imstartapplicationコマンドでIMAPSサーバの機能を起動します。
  4. imadmin auth checkdefコマンドで設定の確認を行います。

    エラーが発生した場合には、認証定義の設定値に誤りが無いか確認してください。