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Interstage Mobile Application Server V1.1.0 運用ガイド
FUJITSU Software

7.1.1.3 LDAPを使用する場合

認証のリポジトリにディレクトリサービスを使用する場合の設定です。

認証基盤の準備

ユーザーアカウントとロール情報が登録されているディレクトリサービスを用意します。

以下の情報を確認しておきます。この情報は、認証定義の作成時に必要となります。

  • ディレクトリサービスへ接続するURL
  • ユーザー/ロールを検索する権限のあるユーザーアカウントのdn
  • ユーザー/ロールを検索する権限のあるユーザーアカウントのパスワード
  • ユーザーの検索位置
  • ユーザーの検索条件
  • ユーザーの氏名とマッピングする属性名
  • ロールの検索位置(ロールを使用する場合)
  • ロールの検索条件(ロールを使用する場合)
  • ロール名とマッピングする属性名(ロールを使用する場合)

証明書の登録

証明書を登録します。ディレクトリサービスにSSL(LDAPS)で接続する場合に必要な操作です。

ディレクトリサービスのサーバ証明書を発行した認証局証明書を、imputtruststoreコマンドを使用してIMAPSのキーストアに登録します。

  1. imstopapplicationコマンドでIMAPSサーバの機能を停止します。
  2. imputtruststoreコマンドで用意した証明書ファイルを登録します。
  3. imstartapplicationコマンドでIMAPSサーバの機能を起動します。

ポイント

  • Active Directoryでログインユーザーのパスワード変更を行う場合は、SSLで接続する必要があります。
  • 証明書の失効などで再登録する場合も同様に実施します。

認証定義の作成

認証定義ファイルを作成します。

以下のサンプルファイルをコピーし、必要な箇所のみ修正して使用します。

【Interstage シングル・サインオンの場合】

Windows版:

<製品インストールフォルダー>\bin\sample\issso\authdef.properties

Linux版:

/opt/FJSVimaps/bin/conf/sample/issso/authdef.properties

【Interstage シングル・サインオン以外(Active Directoryなど)の場合】

Windows版:

<製品インストールフォルダー>\bin\sample\ad\authdef.properties

Linux版:

/opt/FJSVimaps/bin/conf/sample/ad/authdef.properties

項目

auth-name

変更しません。

auth-kind

変更しません。

cookie-name

必要に応じて変更します。

cookie-domain

必要に応じて変更します。

cookie-path

必要に応じて変更します。

cookie-secure

必要に応じて変更します。

max-idletime

必要に応じて変更します。

url

ディレクトリサーバへ接続するURLを指定します。

adminuser

ユーザー/ロールを検索する権限のあるユーザーアカウントのdnを指定します。

adminpassword

ユーザー/ロールを検索する権限のあるユーザーアカウントのパスワードを指定します。

userbase

ユーザーの検索位置を指定します。

userfilter

ユーザーの検索条件を指定します。

username

ユーザーの氏名とマッピングする属性名を指定します。

rolebase

ロールの検索位置を指定します。

ロールを使用しない場合は項目を削除します。

rolefilter

ロールの検索条件を指定します。

ロールを使用しない場合は項目を削除します。

Interstageシングル・サインオンの場合は指定しません。

rolename

ロール名とマッピングする属性名を指定します。

ロールを使用しない場合は項目を削除します。

Interstageシングル・サインオンの場合は指定しません。

password-class

変更しません。

change-password-class

ユーザーのパスワードを変更するクラスを指定します。

以下のクラスを指定します。

Interstageシングル・サインオンを使用する場合

・com.fujitsu.imaps.account.ChangePasswordLDAP

Active Directoryを使用する場合

・com.fujitsu.imaps.account.ChangePasswordAD

retry

LDAPサーバへの接続が失敗した場合のリトライ回数を指定します。

connect-timeout

LDAPサーバへの接続タイムアウトをミリ秒単位で指定します。

0より大きな値を指定してください。

read-timeout

LDAP操作のための読み取りタイムアウトをミリ秒単位で指定します。

0より大きな値を指定してください。

認証定義の反映

  1. imstopapplicationコマンドでIMAPSサーバの機能を停止します。
  2. imadmin auth setコマンドで作成した認証定義ファイルを指定し、認証定義を反映します。
  3. imstartapplicationコマンドでIMAPSサーバの機能を起動します。
  4. imadmin auth checkdefコマンドで設定の確認を行います。

    エラーが発生した場合には、認証定義の設定値に誤りが無いか確認してください。