ジャーナル取得ファイルにデータベーススペースを追加することにより、ジャーナル取得ファイルの容量が拡張できます。ジャーナル取得ファイルの追加は、ジャーナル取得ファイルに蓄積するジャーナル量が増加してジャーナル取得ファイルの容量が不足する可能性がある場合に行います。
ジャーナル取得ファイルの追加は、Symfoware/RDBの自動容量拡張機能を使用して行っています。したがって、ジャーナル取得ファイルの容量が枯渇した時点でSymfoware/RDBにより容量の実拡張が行われます。
なお、追加したデータベーススペースは、そのサイズを縮小したり、データベーススペースを削除することはできません。ただし、TJNLの環境を削除することにより、追加したデータベーススペースも削除されます。
ジャーナル取得ファイルの追加について説明します。
ジャーナル取得ファイルの追加は、TJNLの運用状態に関係なく行うことができます。
ジャーナル取得ファイルの追加の手順を、"図11.31 ジャーナル取得ファイルの追加の手順"に示します。
ジャーナル取得ファイルの追加定義を格納するファイルをジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルと呼びます。ジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルは、ユーザが任意の通常ファイル上にテキストファイルとして作成します。
ジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルは、viコマンドなど(Windowsではメモ帳など)の編集ツールを使用して定義してください。ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述方法の詳細については、"11.8.2.2 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述"を参照してください。
ジャーナル取得ファイルの追加は、tjnlexpjdbコマンドを使用して行います。tjnlexpjdbコマンドの詳細は、"11.9.3.4 tjnlexpjdb(ジャーナル取得ファイルを追加する)"を参照してください。
なお、ジャーナル取得ファイルの追加は、既に追加したファイルを含めて、tjnlexpjdbコマンドを使用して追加したファイルが5つになるまで行えます。
以下にtjnlexpjdbコマンドの入力例を示します。
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tjnlexpjdb -f /tjnl/def/TJNLadd.def
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tjnlexpjdb -f c:\tjnl\def\TJNLadd.def
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ジャーナル取得ファイル追加は、TJNLの環境を作成したユーザで行う必要があります。
ジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルについて説明します。
ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述形式を、"表11.27 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述形式"に示します。
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注) 追加するファイルの名前とファイルのサイズの間には“:”が必要です。
a) DBExpandセクション
ジャーナル取得ファイルに追加するファイルに関する情報を記述します。記述内容を"表11.28 [DBExpand]セクションの記述内容"に示します。
キーワード | 省略 | 記述方法 | 記述内容の説明 |
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File | 不可 |
容量の最大値はSymfoware/RDBの定量制限に準じます。 |
複数のローデバイスを指定する場合は、本キーワードを複数記述してください。 既にtjnlexpjdbコマンドを使用して追加されているローデバイスを含めて、最大で5つまで追加することが可能です。 |
"ファイル名:サイズ" ファイルは絶対パスで指定します。NTFS(ローカルディスク上)のファイルのみ指定ができます。 容量の最大値はSymfoware/RDBの定量制限に準じます。 |
複数のファイルを指定する場合は、本キーワードを複数記述してください。 既にtjnlexpjdbコマンドを使用して追加されているファイルを含めて、5つまで追加することが可能です。 |
ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述例を"表11.29 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述例"に示します。
[DBExpand] # ジャーナル取得ファイルの追加情報 File = /dev/rdsk/c1t2d0s5 File = /dev/rdsk/c1t2d0s6 |
[DBExpand] # ジャーナル取得ファイルの追加情報 File = c:\tjnl\systemfile\tjnl_exp1.db:1024 # サイズ1024MB File = c:\tjnl\systemfile\tjnl_exp2.db:1024 # サイズ1024MB |