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Linkexpress Transactional Replication option V5.0L60 説明書
FUJITSU Software

11.8.2 ジャーナル取得ファイルの追加

ジャーナル取得ファイルにデータベーススペースを追加することにより、ジャーナル取得ファイルの容量が拡張できます。ジャーナル取得ファイルの追加は、ジャーナル取得ファイルに蓄積するジャーナル量が増加してジャーナル取得ファイルの容量が不足する可能性がある場合に行います。

ジャーナル取得ファイルの追加は、Symfoware/RDBの自動容量拡張機能を使用して行っています。したがって、ジャーナル取得ファイルの容量が枯渇した時点でSymfoware/RDBにより容量の実拡張が行われます。

なお、追加したデータベーススペースは、そのサイズを縮小したり、データベーススペースを削除することはできません。ただし、TJNLの環境を削除することにより、追加したデータベーススペースも削除されます。

ジャーナル取得ファイルの追加について説明します。

11.8.2.1 ジャーナル取得ファイルの追加の説明

ジャーナル取得ファイルの追加は、TJNLの運用状態に関係なく行うことができます。

ジャーナル取得ファイルの追加の手順を、"図11.31 ジャーナル取得ファイルの追加の手順"に示します。

図11.31 ジャーナル取得ファイルの追加の手順

11.8.2.1.1 ジャーナル取得ファイルの追加定義の作成

ジャーナル取得ファイルの追加定義を格納するファイルをジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルと呼びます。ジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルは、ユーザが任意の通常ファイル上にテキストファイルとして作成します。

ジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルは、viコマンドなど(Windowsではメモ帳など)の編集ツールを使用して定義してください。ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述方法の詳細については、"11.8.2.2 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述"を参照してください。

11.8.2.1.2 ジャーナル取得ファイルの追加

ジャーナル取得ファイルの追加は、tjnlexpjdbコマンドを使用して行います。tjnlexpjdbコマンドの詳細は、"11.9.3.4 tjnlexpjdb(ジャーナル取得ファイルを追加する)"を参照してください。

なお、ジャーナル取得ファイルの追加は、既に追加したファイルを含めて、tjnlexpjdbコマンドを使用して追加したファイルが5つになるまで行えます。

以下にtjnlexpjdbコマンドの入力例を示します。


------------------------------------------------
tjnlexpjdb -f /tjnl/def/TJNLadd.def
------------------------------------------------


------------------------------------------------
tjnlexpjdb -f c:\tjnl\def\TJNLadd.def
------------------------------------------------

ジャーナル取得ファイル追加は、TJNLの環境を作成したユーザで行う必要があります。

11.8.2.2 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述

ジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルについて説明します。

11.8.2.2.1 記述形式

ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述形式を、"表11.27 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述形式"に示します。

表11.27 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述形式


[DBExpand]
  File = 追加するファイルの名前


[DBExpand]
  File = 追加するファイルの名前:ファイルのサイズ

注) 追加するファイルの名前とファイルのサイズの間には“:”が必要です。

11.8.2.2.2 記述内容の説明

a) DBExpandセクション

ジャーナル取得ファイルに追加するファイルに関する情報を記述します。記述内容を"表11.28 [DBExpand]セクションの記述内容"に示します。

表11.28 [DBExpand]セクションの記述内容

キーワード

省略

記述方法

記述内容の説明

File

不可


絶対パスで指定します。
ファイルはローデバイスを指定します。
ローデバイスは5[MB]以上の容量が必要です。

容量の最大値はSymfoware/RDBの定量制限に準じます。


ジャーナル取得ファイルに追加するデータベーススペースのローデバイス名を指定します。指定可能なローデバイスはSymfoware/RDBのマニュアルを参照してください。

複数のローデバイスを指定する場合は、本キーワードを複数記述してください。

既にtjnlexpjdbコマンドを使用して追加されているローデバイスを含めて、最大で5つまで追加することが可能です。


以下の形式で指定します。

"ファイル名:サイズ"

ファイルは絶対パスで指定します。NTFS(ローカルディスク上)のファイルのみ指定ができます。
サイズは5[MB]以上の[MB]単位の数値で指定します。

容量の最大値はSymfoware/RDBの定量制限に準じます。


ジャーナル取得ファイルに追加するデータベーススペースのファイル名を指定します。

複数のファイルを指定する場合は、本キーワードを複数記述してください。

既にtjnlexpjdbコマンドを使用して追加されているファイルを含めて、5つまで追加することが可能です。

11.8.2.2.3 記述例

ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述例を"表11.29 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述例"に示します。

表11.29 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述例
 
[DBExpand]                                       # ジャーナル取得ファイルの追加情報
  File = /dev/rdsk/c1t2d0s5
  File = /dev/rdsk/c1t2d0s6
 
[DBExpand]                                       # ジャーナル取得ファイルの追加情報
  File = c:\tjnl\systemfile\tjnl_exp1.db:1024    # サイズ1024MB
  File = c:\tjnl\systemfile\tjnl_exp2.db:1024    # サイズ1024MB