更新差分データの到着監視時間の設計について説明します。
概要
抽出側システムのダウンや回線異常により、更新差分データのメッセージがトランザクションの途中で格納側システムに届かなくなることがあります。この状態のままでは、格納側システムのデータベースのトランザクションのコミットが遅れ、業務に影響を与えてしまいます。
この問題を回避するため、1トランザクションの更新差分データが複数のメッセージに分割されている場合、指定された時間、次のメッセージが到着しないとデータベースのトランザクションをロールバックします。なお、ロールバックしたメッセージは、次のメッセージが到着した時点で、トランザクションを再開します。
更新差分データの到着監視時間を、環境変数LXRTMTRANにより指定できます。省略値は30秒です。
設計方法
アプリケーションのアクセス待ちの許容時間を基準に設計します。
環境変数LXRTMTRANについては、"4.3.1 環境変数の設定"を参照してください。
環境変数の変更については、"6.1.1 環境変数の変更"を参照してください。