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Linkexpress Transactional Replication option V5.0L60 説明書
FUJITSU Software

4.3.1 環境変数の設定

逐次差分反映機能を動作させるための環境変数を"表4.1 逐次差分反映機能の独自の環境変数"および"表4.2 システムおよび関連製品の環境変数"に示します。


環境変数の設定を変更する場合は、ログインシェルなどを編集して設定してください。


環境変数の設定を変更する場合は、[コントロール  パネル]から[システム]の[詳細設定]を選択し、[環境変数]の項目を編集してください。

表4.1 逐次差分反映機能の独自の環境変数

環境変数

説明

LXRTMENV

逐次差分反映機能が参照するDB動作環境定義ファイル名を、255バイト以内の絶対パスで指定してください。DBサービス定義のSTOREGROUP定義文のENVFILEオペランドで指定するか、DB動作環境定義を作成しない場合は、環境変数の設定は不要です。
DB動作環境定義ファイルについては、"4.3.2 DB動作環境定義の作成"を参照してください。


DB動作環境定義ファイル名は8.3形式で指定してください。ただし、"インストールフォルダ\TRO\MANAGER\f3eadbenv"を使用しないでください。また、本ファイルを変更しないでください。本ファイルを変更した場合、逐次差分反映が誤動作します。

LXRTMCOMMIT

メッセージキューにメッセージが滞留した場合以外は、本環境変数を省略してください。
メッセージが滞留した場合の対処については、"6.1.2 メッセージキューの容量変更"を参照してください。

1トランザクションの逐次差分反映データが複数のTRMのメッセージに分割されている場合、格納側のデータベースへ格納するトランザクションの単位となるTRMのメッセージ数を指定します。指定可能な値は、1~65534です。本環境変数省略時は、抽出側のデータベースを更新したトランザクションと同じ単位で格納側のデータベースへ格納します。
たとえば、1トランザクションの逐次差分反映データが30メッセージに分割されている場合、30メッセージを1トランザクションとして、データベースへ格納します。ここで本環境変数に10を指定すると、10メッセージずつを1トランザクションに分割して、データベースへ格納します。

LXRTMTRAN

1トランザクションが複数メッセージに分割されている場合、メッセージの待ち監視時間を指定します。指定可能な値は、10~300(単位は秒)です。本環境変数省略時は30秒です。

LXRTMTRACE

逐次差分反映開始時に本環境変数に"on"が設定されている場合、トレース情報(障害調査用)を出力します。トレース情報を出力しない場合は、本設定は不要です。トレース情報の出力は逐次差分反映の処理ごとに行われます。
トレース情報の出力を停止するには、トレース情報を出力している逐次差分反映を終了後、本環境変数を削除し、再度逐次差分反映を開始してください。


トレース情報は、"/var/tmp/FJSVlnktr/trace"ディレクトリ配下に、"rtmtrc"で始まるファイル名の複数のファイルに出力します。


トレース情報は、"インストールフォルダ\TRO\trace"フォルダ配下に、"rtmtrc"で始まるファイル名の複数のファイルに出力します。

表4.2 システムおよび関連製品の環境変数

分類

環境変数

説明

共通

PATH


TROおよび使用するデータベースシステムの実行モジュールが格納されているディレクトリを追加してください。
TROの実行モジュールが格納されているディレクトリは"インストールディレクトリ/bin"です。


TROおよび使用するデータベースシステムの実行モジュールが格納されているフォルダを追加してください。
TROの実行モジュールが格納されているフォルダは"インストールフォルダ\TRO\bin"です。

TROの環境については、"7.2 コマンド実行時の環境"を参照してください。
関連製品については、個々の製品マニュアルを参照してください。

LD_LIBRARY_PATH

共用ライブラリパス名を指定します。

Linkexpressの高速コード変換プログラム(hsconv) のライブラリが存在するパスを指定してください。
詳細については、Linkexpressのマニュアルを参照してください。

逐次差分反映先のデータベースがSymfoware/RDBの場合、Symfoware/RDBのライブラリが存在するパスを指定してください。
詳細については、Symfowareのマニュアルを参照してください。


[Oracle11gR1以前の場合]
"$ORACLE_HOME/lib32"を指定してください。
[Oracle11gR2以降の場合]
32ビット・バージョンの Oracle Database Clientのライブラリが存在するパス(例:/opt/oracle/product/11.2.0_client/lib)を指定してください。

$ORACLE_HOME/libを指定してください。

Oracleの詳細については、Oracleのマニュアルを参照してください。

Symfoware/RDB

LANG

逐次差分反映先のデータベースがSymfoware/RDBの場合、メッセージ出力時の言語種を指定します。環境変数LANGの詳細は、Symfowareのマニュアルを参照してください。

RDBNAME

逐次差分反映先のデータベースがSymfoware/RDBでマルチRDB運用を行う場合にRDBシステム名を指定します。環境変数RDBNAMEの詳細は、Symfowareのマニュアルを参照してください。

SQLRTENV

逐次差分反映先のデータベースがSymfoware/RDBの場合に、逐次差分反映機能が参照するクライアント用の動作環境ファイル名を、絶対パスで指定してください。
動作環境ファイルに指定するパラメタについては、"4.4 Symfoware/RDB環境の作成"を参照してください。

Oracle

ORACLE_HOME

逐次差分反映先のデータベースがOracleデータベースの場合に、Oracleのインストールディレクトリを指定します。環境変数ORACLE_HOMEの詳細については、Oracleのマニュアルを参照してください。

NLS_LANG

逐次差分反映先のデータベースがOracleデータベースの場合、Oracleの言語環境を指定します。指定内容は、STOREGROUP定義文のOUTCODEオペランドに合わせてください。環境変数NLS_LANGの詳細については、Oracleのマニュアルを参照してください。

TNS_ADMIN

逐次差分反映先のデータベースがOracleデータベースの場合、tnsnames.oraが存在するディレクトリを指定します。
tnsnames.oraがデフォルトのディレクトリに存在する場合、本環境変数は指定不要です。
詳細については、Oracleのマニュアルを参照してください。

[環境変数の指定例]
Solarisサーバ(Bourneシェル)、逐次差分反映先のデータベースがSymfoware/RDBの場合

export LXRTMENV=/opt/FJSVlnktr/RTMENV

export PATH=/opt/FSUNrdb2b/bin:/opt/FJSVlnktr/bin:$PATH
export LD_LIBRARY_PATH=/opt/FSUNrdb2b/lib:/opt/FSUNhscnv/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export LANG=ja_JP.eucJP
export RDBNAME=rdb01
export SQLRTENV=/env/symfoware/fssqlenv

[環境変数の指定例]
Linuxサーバ(Bourneシェル)、逐次差分反映先のデータベースがSymfoware/RDBの場合

export LXRTMENV=/opt/FJSVlnktr/RTMENV

export PATH=/opt/FJSVrdb2b/bin:/opt/FJSVlnktr/bin:$PATH
export LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVrdb2b/lib:/opt/FJSVhscnv/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export LANG=ja_JP.UTF-8
export RDBNAME=rdb01
export SQLRTENV=/env/symfoware/fssqlenv