クラスタ運用をしている場合のバージョンアップインストール手順について説明します。
クラスタ運用時にWindows版AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleのバージョンアップインストールを実施する前に、行っておくべき作業について説明します。
ポイント
バージョンアップインストールを行う前に、以下をバックアップすることを推奨します。
バックアップを採取しておくと、バージョンアップインストール中に異常が発生した場合にバックアップから復元(リストア)することで、バージョンアップインストール前の状態に戻すことができます。
システム(プライマリノードとセカンダリノード)
AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスク
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
セカンダリノードでバージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量(100MB)が空いているか確認してください。
バージョンアップインストールに必要な容量が空いていない状態でバージョンアップインストールを実行した場合、以下のメッセージが出力され、インストールがエラー終了します。インストールに必要な空き容量を確保してから、バージョンアップインストールを再実行してください。
出力メッセージ(インストール先のドライブ文字がCの場合):
指定されたディスク(C:)の容量が不足しています。ディスク領域を増やしてから、再度実行してください。
セカンダリノードで、CCMサーバ業務が停止していることを確認します。
CCMサーバ業務が停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を停止します。
プライマリノードでバージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量(100MB)が空いているか確認してください。
バージョンアップインストールに必要な容量が空いていない状態でバージョンアップインストールを実行した場合、以下のメッセージが出力され、インストールがエラー終了します。インストールに必要な空き容量を確保してから、バージョンアップインストールを再実行してください。
出力メッセージ(インストール先のドライブ文字がCの場合):
指定されたディスク(C:)の容量が不足しています。ディスク領域を増やしてから、再度実行してください。
プライマリノードで、CCMサーバ業務を停止します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を停止します。
ただし、AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。
Windows版のバージョンアップインストール手順は、以下のとおりです。
AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイル(sys.properties)を退避します。
AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイル :
$INS_DIR\CCM\sys\sys.properties
AdvancedCopy Manager CCMのインストール先ディレクトリ以外の、任意のディレクトリにコピーしてください。
退避したファイルは、バージョンアップインストール後の作業で使用します。
AdvancedCopy Manager CCMのオリジナルの環境設定ファイル(sys.properties)を復元します。
オリジナルの環境設定ファイルをコピー先ファイルに上書きします。
オリジナルの環境設定ファイル | コピー先ファイル |
---|---|
$INS_DIR\CCM\noncluster\sys\sys.properties | $INS_DIR\CCM\sys\sys.properties |
AdvancedCopy Manager CCM用汎用スクリプトを退避します。
該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の各OSおよびノードに対応した「AdvancedCopy Manager CCM用汎用スクリプトの準備」で、汎用スクリプトをAdvancedCopy Manager CCMのプログラムディレクトリのbinディレクトリ配下に格納した場合は、AdvancedCopy Manager CCMのインストール先ディレクトリ以外の、任意のディレクトリにコピーしてください。
退避したファイルは、バージョンアップインストール後の作業で使用します。
「C.7 AdvancedCopy Manager Copy Control Module 16.xのバージョンアップインストール手順(Windows版)」を参照して、バージョンアップインストールを実施してください。
AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクをオフラインにします。
ポイント
バージョンアップインストールが異常終了した場合は、「11.3.1 ETERNUS SF Managerのバージョンアップインストールで問題が発生した場合の対処(Windows環境)」を参照し、正常な状態に復旧してください。
AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクをオンラインにします。
セカンダリノードでバージョンアップインストールをします。
バージョンアップの手順はプライマリノードと同じです。「10.6.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)」を参照してください。
AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクをオフラインにします。
ポイント
バージョンアップインストールが異常終了した場合は、「11.3.1 ETERNUS SF Managerのバージョンアップインストールで問題が発生した場合の対処(Windows環境)」を参照し、正常な状態に復旧してください。
クラスタ運用の場合に、Windows版AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleのバージョンアップインストールを実施したあとに、プライマリノードで行っておくべき作業について説明します。
AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。
AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイル(sys.properties)を復元します。
「10.6.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)」で退避した環境設定ファイル(sys. properties)を、バージョンアップインストール後の以下のファイルに上書きします。
AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイル :
$INS_DIR\CCM\sys\sys.properties
退避したAdvancedCopy Manager CCM用汎用スクリプトを復元します。
「10.6.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)」で汎用スクリプトを退避した場合は、退避した汎用スクリプトを復元します。復元先は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の各OSおよびノードに対応した「AdvancedCopy Manager CCM用汎用スクリプトの準備」で格納したディレクトリです。
セカンダリノードのバージョンアップインストール後に必要な作業は、プライマリノードと同じです。「10.6.2.4 バージョンアップインストール後の作業(プライマリノード)」を参照してください。
作業を実施後、AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクはオフラインにしてください。
その後、プライマリノードでオンラインにしてください。
バージョンアップインストール後に、CCMサーバ業務を起動します。
プライマリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を起動します。
なお、セカンダリノードでは、CCMサーバ業務が停止していることを確認してください。
停止していない場合は、CCMサーバ業務を停止します。停止手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。