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Interstage AR Processing Server V1.0.1 導入ガイド
FUJITSU Software

2.1.7 モデルC(イントラネット環境向け中~大規模・高信頼・高可用モデル)を選択した場合

モデルCを構築する場合、次の製品の導入・構築を行います。

注意

  • Symfoware ServerのSQLインタフェースについて、Interstage AR Processing ServerではOpenインタフェースをサポートしています。Nativeインタフェースはサポートしていません。

負荷分散装置により、複数台のAPサーバに配備したAR実行サーバへアクセスを行います。そして、各APサーバが共通して利用するDBサーバを構築します。ここでは、各製品の設定について説明します。なお、設定の詳細な手順については、各製品のマニュアルを参照してください。なお、複数台のAPサーバそれぞれについて環境設定を行います。

以降では、構築する製品についてARサーバに関連する設定を説明します。

2.1.7.1 Symfoware Server Standard Edition V12 (DBサーバ層)

DBサーバの設定を行います。ここで、作成するデータベースのユーザー情報は、後述するAPサーバの設定において利用します。DBサーバのインストールおよびセットアップ方法については製品のマニュアルを参照してください。セットアップ完了後、以下の手順で設定を行います。

  1. AR実行サーバが使用する以下のデータベースの作成を行います。

    • データベース名:arsvdm
      データ管理機能が利用します。

    • データベース名:arsvfdm
      ファイルデータ管理機能が利用します。

  2. それぞれのデータベースについて、テーブルの作成の作成を行います。以下に格納されているSQL文を実行します。

    Windows%インストールディレクトリ%\bin\setup\data

    Linux/opt/FJSVar/bin/setup/data

    • データベース名:arsvdm
      createDataManagerTable.sqlを実行して、テーブル(lock, qtype, qattribute, qentity, qvalue)を作成します。

    • データベース名:arsvfdm
      createFileDataManagerTable.sqlを実行して、テーブル(filelock, fileproperties)を作成します。

  3. arsvdmデータベースの初期値が必要なテーブルについて、データのインポートを行います。以下に格納されているデータを利用して、インポートを行います。

    Windows%インストールディレクトリ%\bin\setup\data

    Linux/opt/FJSVar/bin/setup/data

    • テーブル名:qtype
      defaultQTypeStructure.txtをインポートします。

    • テーブル名:qattribute
      defaultQAttributeStructure.txtをインポートします。

    • テーブル名:qentity
      defaultQEntityData.txtをインポートします。

    • テーブル名:qvalue
      defaultQValueData.txtをインポートします。

  4. クライアント(APサーバ)からデータベースへの接続を許可するためのクライアント認証の設定を行います。APサーバを複数台使用する場合は、それぞれについて設定を行ってください。

2.1.7.2 Interstage Mobile Application Server V1 (APサーバ層)

APサーバのインストールおよびセットアップ方法については製品のマニュアルを参照してください。セットアップ完了後、以下の手順で設定を行います。

  1. 以下のようなスクリプトを作成し、データベースへの接続を構成します。以下は、Windowsの場合のbatファイルの例になります。

    set DOMAIN_ADMINPORT=%APサーバの運用管理用HTTPリスナーポート%
    set ARSVDMDB=arsvdm
    set ARSVFDMDB=arsvfdm
    set PGPORT=%DBサーバのポート番号%
    set PGUSER=%DBサーバで構築したデータベースユーザー名%
    set PGPASSWORD=%DBサーバで構築したデータベースユーザーのパスワード%
    set ARDB=%DBサーバのIPアドレス%
    set MAPSDIR=%Interstage Mobile Application Server のインストールディレクトリ%
    
    call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT%  create-jdbc-connection-pool --datasourceclassname org.postgresql.ds.PGSimpleDataSource --restype javax.sql.DataSource --property portNumber=%PGPORT%:password=%PGPASSWORD%:user=%PGUSER%:databaseName=%ARSVDMDB%:SocketTimeout=60:ServerName=%ARDB% %ARSVDMDB%
    
    call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT%  create-jdbc-connection-pool --datasourceclassname org.postgresql.ds.PGSimpleDataSource --restype javax.sql.DataSource --property portNumber=%PGPORT%:password=%PGPASSWORD%:user=%PGUSER%:databaseName=%ARSVFDMDB%:SocketTimeout=60:ServerName=%ARDB% %ARSVFDMDB%
    
    call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT%  set resources.jdbc-connection-pool.%ARSVDMDB%.max-pool-size=16
    
    call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT%  set resources.jdbc-connection-pool.%ARSVFDMDB%.max-pool-size=16
    
    
    call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT%
    create-jdbc-resource --connectionpoolid %ARSVDMDB% jdbc/ARDataManager
    
    
    call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT%  create-jdbc-resource --connectionpoolid %ARSVFDMDB% jdbc/ARFileDataManager
  2. Interstage AR Processing Serverが使用する構成ファイル(arsvfdmwebapi.properties)の設定内容を環境に合わせて変更します。以下は、構成ファイルの格納先ディレクトリです。

    Windows%インストールディレクトリ%\conf

    Linux%インストールディレクトリ%/conf

    構成ファイル一覧です。

    arsvadmui.properties
    arsvdmc.properties
    arsvfdm_mimetype.properties
    arsvfdmwebapi.properties
    arsvlogging.properties

    各APサーバで共通したファイルを管理するために、arsvfdmwebapi.properties - FILE_STORE_BASEDIRは、APサーバすべてで同じディレクトリを参照する必要があります。共有ディレクトリを作成し、お使いのAPサーバからフルコントロールアクセスできる権限設定を行ってください。

    変更例 (Windows)

    • arsvfdmwebapi.properties
      "FILE_STORE_BASEDIR = %共有ディレクトリ%\\arsvfdm_data"

    パス区切り文字“\”はエスケープした形"\\"で記述してください。また、その他の設定情報については2.1.1.2 セットアップパラメーターの確認を参照してください。

  3. 構成ファイルすべてをWebコンテナのライブラリディレクトリへコピーします。以下は、コピー先のWebコンテナのディレクトリです。

    Windows%Java EE 6共通ディレクトリ%\domains\somain1\lib\classes\lib\classes

    Linux%Java EE 6共通ディレクトリ%/domains/somain1/lib/classes/lib/classes

  4. DBサーバが公開するJDBCデータソースのライブラリを、Webサーバが使用するライブラリにコピーします。以下は、追加先のWebコンテナのライブラリディレクトリです。

    Windows%Java EE 6共通ディレクトリ%\domains\somain1\lib\classes\lib

    Linux%Java EE 6共通ディレクトリ%/domains/somain1/lib/classes/lib

    以下は、ライブラリへ追加するSymfowareクライアントのJDBCデータソースモジュールの格納先です。

    Windows%Symfowareクライアントのインストールディレクトリ%\JDBC\lib\postgresql-jdbc4.jar

    Linux/opt/symfoclient64/jdbc/lib/postgresql-jdbc4.jar

  5. Interstage AR Processing Serverが使用する以下のライブラリを、Webコンテナのライブラリディレクトリ(JDBCデータソースを配置したディレクトリ)にコピーします。Interstage AR Processing Serverが提供するライブラリは以下にインストールされています。

    Windows%インストールディレクトリ%\lib

    Linux/opt/FJSVar/lib

    追加するモジュール一覧です。

    arsvadmui.jar
    arsvcmn.jar
    arsvdm.jar
    arsvfdm.jar
    arsvnativelibloader.jar
  6. Interstage AR Processing Serveが提供している以下のwarファイルをAPサーバに配備します。

    Windows%インストールディレクトリ%\webapps\arsvdmc.war
    %インストールディレクトリ%\webapps\arsvdm.war
    %インストールディレクトリ%\webapps\arsvfdm.war

    Linux/var/opt/FJSVar/webapps/arsvdmc.war
    /var/opt/FJSVar/webapps/arsvdm.war
    /var/opt/FJSVar/webapps/arsvfdm.war

  7. ユーザーが作成したWebアプリケーションについても、APサーバへ配備します。

2.1.7.3 負荷分散装置

使用するAPサーバへ負荷を分散するため、マニュアルに従って設定してください。