モデルCを構築する場合、次の製品の導入・構築を行います。
Symfoware Server Standard Edition V12 (DBサーバ層)
Interstage Mobile Application Server V1 (APサーバ層)
負荷分散装置
注意
Symfoware ServerのSQLインタフェースについて、Interstage AR Processing ServerではOpenインタフェースをサポートしています。Nativeインタフェースはサポートしていません。
負荷分散装置により、複数台のAPサーバに配備したAR実行サーバへアクセスを行います。そして、各APサーバが共通して利用するDBサーバを構築します。ここでは、各製品の設定について説明します。なお、設定の詳細な手順については、各製品のマニュアルを参照してください。なお、複数台のAPサーバそれぞれについて環境設定を行います。
以降では、構築する製品についてARサーバに関連する設定を説明します。
DBサーバの設定を行います。ここで、作成するデータベースのユーザー情報は、後述するAPサーバの設定において利用します。DBサーバのインストールおよびセットアップ方法については製品のマニュアルを参照してください。セットアップ完了後、以下の手順で設定を行います。
AR実行サーバが使用する以下のデータベースの作成を行います。
データベース名:arsvdm
データ管理機能が利用します。
データベース名:arsvfdm
ファイルデータ管理機能が利用します。
それぞれのデータベースについて、テーブルの作成の作成を行います。以下に格納されているSQL文を実行します。
%インストールディレクトリ%\bin\setup\data
/opt/FJSVar/bin/setup/data
データベース名:arsvdm
createDataManagerTable.sqlを実行して、テーブル(lock, qtype, qattribute, qentity, qvalue)を作成します。
データベース名:arsvfdm
createFileDataManagerTable.sqlを実行して、テーブル(filelock, fileproperties)を作成します。
arsvdmデータベースの初期値が必要なテーブルについて、データのインポートを行います。以下に格納されているデータを利用して、インポートを行います。
%インストールディレクトリ%\bin\setup\data
/opt/FJSVar/bin/setup/data
テーブル名:qtype
defaultQTypeStructure.txtをインポートします。
テーブル名:qattribute
defaultQAttributeStructure.txtをインポートします。
テーブル名:qentity
defaultQEntityData.txtをインポートします。
テーブル名:qvalue
defaultQValueData.txtをインポートします。
クライアント(APサーバ)からデータベースへの接続を許可するためのクライアント認証の設定を行います。APサーバを複数台使用する場合は、それぞれについて設定を行ってください。
APサーバのインストールおよびセットアップ方法については製品のマニュアルを参照してください。セットアップ完了後、以下の手順で設定を行います。
以下のようなスクリプトを作成し、データベースへの接続を構成します。以下は、Windowsの場合のbatファイルの例になります。
set DOMAIN_ADMINPORT=%APサーバの運用管理用HTTPリスナーポート% set ARSVDMDB=arsvdm set ARSVFDMDB=arsvfdm set PGPORT=%DBサーバのポート番号% set PGUSER=%DBサーバで構築したデータベースユーザー名% set PGPASSWORD=%DBサーバで構築したデータベースユーザーのパスワード% set ARDB=%DBサーバのIPアドレス% set MAPSDIR=%Interstage Mobile Application Server のインストールディレクトリ% call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT% create-jdbc-connection-pool --datasourceclassname org.postgresql.ds.PGSimpleDataSource --restype javax.sql.DataSource --property portNumber=%PGPORT%:password=%PGPASSWORD%:user=%PGUSER%:databaseName=%ARSVDMDB%:SocketTimeout=60:ServerName=%ARDB% %ARSVDMDB% call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT% create-jdbc-connection-pool --datasourceclassname org.postgresql.ds.PGSimpleDataSource --restype javax.sql.DataSource --property portNumber=%PGPORT%:password=%PGPASSWORD%:user=%PGUSER%:databaseName=%ARSVFDMDB%:SocketTimeout=60:ServerName=%ARDB% %ARSVFDMDB% call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT% set resources.jdbc-connection-pool.%ARSVDMDB%.max-pool-size=16 call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT% set resources.jdbc-connection-pool.%ARSVFDMDB%.max-pool-size=16 call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT% create-jdbc-resource --connectionpoolid %ARSVDMDB% jdbc/ARDataManager call %MAPSDIR%\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin.bat --port %DOMAIN_ADMINPORT% create-jdbc-resource --connectionpoolid %ARSVFDMDB% jdbc/ARFileDataManager
Interstage AR Processing Serverが使用する構成ファイル(arsvfdmwebapi.properties)の設定内容を環境に合わせて変更します。以下は、構成ファイルの格納先ディレクトリです。
%インストールディレクトリ%\conf
%インストールディレクトリ%/conf
構成ファイル一覧です。
arsvadmui.properties arsvdmc.properties arsvfdm_mimetype.properties arsvfdmwebapi.properties arsvlogging.properties
各APサーバで共通したファイルを管理するために、arsvfdmwebapi.properties - FILE_STORE_BASEDIRは、APサーバすべてで同じディレクトリを参照する必要があります。共有ディレクトリを作成し、お使いのAPサーバからフルコントロールアクセスできる権限設定を行ってください。
例
変更例 (Windows)
arsvfdmwebapi.properties
"FILE_STORE_BASEDIR = %共有ディレクトリ%\\arsvfdm_data"
パス区切り文字“\”はエスケープした形"\\"で記述してください。また、その他の設定情報については2.1.1.2 セットアップパラメーターの確認を参照してください。
構成ファイルすべてをWebコンテナのライブラリディレクトリへコピーします。以下は、コピー先のWebコンテナのディレクトリです。
%Java EE 6共通ディレクトリ%\domains\somain1\lib\classes\lib\classes
%Java EE 6共通ディレクトリ%/domains/somain1/lib/classes/lib/classes
DBサーバが公開するJDBCデータソースのライブラリを、Webサーバが使用するライブラリにコピーします。以下は、追加先のWebコンテナのライブラリディレクトリです。
%Java EE 6共通ディレクトリ%\domains\somain1\lib\classes\lib
%Java EE 6共通ディレクトリ%/domains/somain1/lib/classes/lib
以下は、ライブラリへ追加するSymfowareクライアントのJDBCデータソースモジュールの格納先です。
%Symfowareクライアントのインストールディレクトリ%\JDBC\lib\postgresql-jdbc4.jar
/opt/symfoclient64/jdbc/lib/postgresql-jdbc4.jar
Interstage AR Processing Serverが使用する以下のライブラリを、Webコンテナのライブラリディレクトリ(JDBCデータソースを配置したディレクトリ)にコピーします。Interstage AR Processing Serverが提供するライブラリは以下にインストールされています。
%インストールディレクトリ%\lib
/opt/FJSVar/lib
追加するモジュール一覧です。
arsvadmui.jar arsvcmn.jar arsvdm.jar arsvfdm.jar arsvnativelibloader.jar
Interstage AR Processing Serveが提供している以下のwarファイルをAPサーバに配備します。
%インストールディレクトリ%\webapps\arsvdmc.war
%インストールディレクトリ%\webapps\arsvdm.war
%インストールディレクトリ%\webapps\arsvfdm.war
/var/opt/FJSVar/webapps/arsvdmc.war
/var/opt/FJSVar/webapps/arsvdm.war
/var/opt/FJSVar/webapps/arsvfdm.war
ユーザーが作成したWebアプリケーションについても、APサーバへ配備します。
使用するAPサーバへ負荷を分散するため、マニュアルに従って設定してください。