ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.0 説明書
FUJITSU Storage

20.3.3 HA構成(オンライン運用)

以下に、環境設定ファイルのテンプレートが格納されています。
環境設定ファイルを作成する際には、必要なテンプレートファイルをコピーして利用してください。

[オンライン運用/HA構成/RMANバックアップの場合]

installdir/sample/online/ha/rman

installdir : 本製品のインストールディレクトリ

[オンライン運用/HA構成/ACMバックアップの場合]

installdir/sample/online/ha/acm

installdir : 本製品のインストールディレクトリ


RAWデバイス上に作成したHA構成のデータベースで、ACM (QuickOPC) によるオンライン運用を行う場合の環境設定ファイル作成例を以下に示します。


基本情報ファイル(rmfo_system.ini)

≪基本情報ファイルの条件≫

  • 運用種別:オンライン

  • 環境設定名:conf3

  • データベース運用形態:HA

  • データベースファイル種別:RAW

  • データベースバックアップ方法:ACM(QuickOPC)

OPE_TYPE=1
CONF_NAME=conf3
DB_TYPE=2
DBF_TYPE=2
BK_TYPE=4

Oracle定義ファイル (rmfo_database.ini)

≪Oracle定義ファイルの条件≫

  • データベース名:dbname3

  • Oracle Version:11.2.0

  • Oracle Edition:Enterprise Edition

  • Oracleユーザー:oracle

  • ORACLE_HOME:/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1

  • Gridユーザー:不要

  • Gridホーム:不要

ORA_DB_NAME=dbname3
ORA_VL=1
ORA_E=2
ORA_OWN=oracle
ORA_HOME=/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1
ORA_GRID_OWN=
ORA_GRID_HOME=

注意

パラメーター値を記載しない場合も、“パラメーター名=”まで記載してください。


アーカイブログ出力先定義ファイル (rmfo_arch.ini)

データベース運用形態がHAの場合、設定は不要です。


RMfO管理領域定義ファイル (rmfo_setup.ini)

設定する領域の「種別」が「ディレクトリ」か、それ以外かによって設定する項目数が異なりますので、対応した条件の例を参照してください。

≪RMfO管理領域定義ファイルの条件(種別:ディレクトリ)≫

  • 種別:ディレクトリ

  • ボリューム:不要

  • マウントポイント/ディレクトリ:/rmfo/conf3/rmfo_setup

0||/rmfo/conf3/rmfo_setup

注意

設定値を区切る「|」は省略できません。

≪RMfO管理領域定義ファイルの条件(種別:ディレクトリ以外)≫

  • 種別: ufs logging

  • ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2165s1

  • マウントポイント/ディレクトリ:/rmfo/conf3/rmfo_setup

2|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2165s1|/rmfo/conf3/rmfo_setup

バックアップ基本情報ファイル (rmfo_bkcom.ini)

≪バックアップ基本情報ファイルの条件≫

  • バックアップ管理世代数:1世代

  • 不要バックアップ削除タイミング:前削除(固定)

  • アーカイブログ自動削除:手動

  • リカバリ・カタログ登録:する

  • 実行ログ保存期間:31日

  • トレースレベル:標準

BK_GEN=1
BK_DEL=1
ARC_DEL=2
CATALOG=1
LOG_GEN=31
TRC_LVL=1

ノードリストファイル (rmfo_node.ini)

≪ノードリストファイルの条件≫

  • ホスト名1:dbsvr31

  • ORACLE_SID:orasid3

  • ASMインスタンス名:不要


  • ホスト名2:dbsvr32

  • ORACLE_SID:orasid3

  • ASMインスタンス名:不要

dbsvr31|orasid3|
dbsvr32|orasid3|

注意

設定値を区切る「|」は省略できません。


データファイルバックアップ定義ファイル (rmfo_bkdbf.ini)

データベースバックアップ方法がACM(QuickOPC)の場合、設定は不要です。


制御ファイルバックアップ定義ファイル (rmfo_bkctl.ini)

設定する領域の「種別」が「ディレクトリ」か、それ以外かによって設定する項目数が異なりますので、対応した条件の例を参照してください。

≪制御ファイルバックアップ定義ファイルの条件(種別:ディレクトリ)≫

  • バックアップ管理世代数:1世代

  • 種別:ディレクトリ

  • ボリューム:不要

  • マウントポイント/ディレクトリ:/rmfo/conf3/rmfo_bkctl

1|0||/rmfo/conf3/rmfo_bkctl

注意

設定値を区切る「|」は省略できません。

2世代以上の場合、定義する行数は管理世代数分必要になります。必ず上から世代順に設定してください。

≪制御ファイルバックアップ定義ファイルの条件(種別:ディレクトリ以外)≫

  • バックアップ管理世代数:1世代

  • 種別: ufs logging

  • ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2161s1

  • マウントポイント/ディレクトリ:/rmfo/conf3/rmfo_bkctl

1|2|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2161s1|/rmfo/conf3/rmfo_bkctl

注意

2世代以上の場合、定義する行数は管理世代数分必要になります。必ず上から世代順に設定してください。


アーカイブログバックアップ定義ファイル (rmfo_bkarch.ini)

制御ファイルバックアップ定義ファイル (rmfo_bkctl.ini)と同じ形式になります。

指定方法については、「制御ファイルバックアップ定義ファイル (rmfo_bkctl.ini)」を参照してください。

定義ファイルの設定値については、アーカイブログバックアップ先の情報を指定してください。


SPFILEバックアップ定義ファイル (rmfo_bkspf.ini)

基本情報ファイル(rmfo_system.ini)」の「データベース運用形態」が「HA」の場合、設定は不要です。


ACMバックアップ定義ファイル (rmfo_acmdbf.ini)

≪ACMバックアップ定義ファイルの条件≫

  • 表領域1:SYSTEM

  • 業務ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2111s1@acmsrv3

  • バックアップ1:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2161s1@acmsrv3

  • バックアップ2:不要

  • バックアップ3:不要


  • 表領域2:SYSAUX

  • 業務ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2111s2@acmsrv3

  • バックアップ1:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2161s2@acmsrv3

  • バックアップ2:不要

  • バックアップ3:不要


  • 表領域3:UNDOTBS

  • 業務ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2111s3@acmsrv3

  • バックアップ1:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2161s3@acmsrv3

  • バックアップ2:不要

  • バックアップ3:不要

SYSTEM|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2111s1@acmsrv3|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2161s1@acmsrv3||
SYSAUX|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2111s2@acmsrv3|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2161s2@acmsrv3||
UNDOTBS|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2111s3@acmsrv3|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2161s3@acmsrv3||
  :

注意

  • デバイスは、ACMの論理ノード名(SWSTGNODE)を「acmsrv3」として登録した場合の例となります。

  • 作成例では一部の表領域のみを指定しています。設定時は、必ず表領域が格納されているボリュームをすべて設定してください。

  • 設定値を区切る「|」は省略できません。


リカバリ・カタログ・データベース定義ファイル(rmfo_catalog.ini)

≪リカバリ・カタログ・データベース定義ファイルの条件≫

  • データベース名(ORACLE_SID):Rorasid3

  • ORACLE_HOME:/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1

  • リスナー名:LISTENER_Rorasid3

  • ポート番号:1522

  • リカバリ・カタログ・ユーザー名:rman_user

  • 同時接続可能OSユーザー・プロセス最大数:150

  • SGAコンポーネント合計サイズ:640

  • 一時表領域サイズ:300

R_DB_NAME=Rorasid3
R_ORA_HOME=/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1
R_LSNR_NAME=LISTENER_Rorasid3
R_PORT=1522
R_USER=rman_user
R_PROCESSES=150
R_SGATARGET=640
R_TEMPSIZE=300

リカバリ・カタログ・データベースSYSパスワードファイル (rmfo_rmansyspwd.ini)

リカバリ・カタログ・データベースのSYSパスワードを指定してください。

≪リカバリ・カタログ・データベースSYSパスワードファイルの条件≫

  • SYSパスワード:catalog_sys_password

catalog_sys_password

注意

このファイルは、オンライン環境設定コマンドで有効化したときに暗号化されます。暗号化された場合、ファイルの拡張子が「.crp」に変更されます。暗号化ファイルは再設定時には使用できませんので、再度「.ini」ファイルを作成してください。


リカバリ・カタログ・ユーザーパスワードファイル (rmfo_rmanpwd.ini)

リカバリ・カタログ・ユーザーのパスワードを指定してください。

≪リカバリ・カタログ・ユーザーパスワードファイルの条件≫

  • リカバリ・カタログ・ユーザーパスワード:catalog_user_password

catalog_user_password

注意

このファイルは、オンライン環境設定コマンドで有効化したときに暗号化されます。暗号化された場合、ファイルの拡張子が「.crp」に変更されます。暗号化ファイルは再設定時には使用できませんので、再度「.ini」ファイルを作成してください。