バージョンアップ
バージョンアップは、通常の運用と同じ手順で行います。
“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド”で、対象製品および条件を確認し、運用管理サーバのバージョンアップを行ってください。
バージョンアップする方法については、“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド”を参照してください。
注意
IPアドレス・ホスト名を変更する、かつInterstageと共存している環境で移行が必要な場合は、Interstageのシステム情報の移出した資源を移入します。
Interstageのシステム情報の移入については、Interstageのマニュアルを参照してください。
主系サーバへの移入
主系サーバへの移入方法は、リストアと同じ手順で行います。
以下に、主系サーバへの移入、構成情報の一括配付、および従系サーバの登録手順を示します。
注意
以下の手順を実施すると[運用環境保守ウィザード]の処理の中で、Systemwalker Centric Managerのサービスが停止します。また、Systemwalker Operation Managerがインストールされている場合は、Systemwalker Operation Managerのサービスも同時に停止します。
主系サーバへの移入で使用する退避データは、“旧版データの退避”で移出したものを使用してください。
[Systemwalker Centric Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を起動します。
→[運用環境保守ウィザード]ダイアログボックスが表示されます。
[次へ]ボタンをクリックします。
→[処理の選択]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
[実施する処理]
[運用環境の復元]を指定します。
[退避データ格納先]
バックアップデータの格納先を指定します。
→[運用形態の設定]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
[運用形態]
[運用管理サーバ二重化運用(主系)]を指定します。
→[各種データベース作成情報の入力]ダイアログボックスが表示されます。
各データベースを構築するために必要な設定情報を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
データベースの作成方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
注意
データベース格納先(ファイル格納先)を変更する場合、フレームワーク、インベントリの各データベースがそれぞれ異なる格納先になるように指定してください。
データベース格納先(ファイル格納先)は124バイト以内で指定してください。
フレームワークデータベース格納先(ファイル格納先)は半角英数字で指定してください。
インベントリデータベース格納先(ファイル格納先)は半角空白、タブ、カンマ“,”、セミコロン“;”、単一引用符“'”、二重引用符“"”、番号記号“#”、縦線“|”、山形括弧“<”“>”、スラッシュ“/”、アスタリスク“*”、疑問符“?”、およびマルチバイト文字以外を指定してください。
→[退避データ復元方法の選択]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
[復元方法]
[すべての機能の運用データを復元する]を指定します。
→[設定内容の確認]ダイアログボックスが表示されます。
[設定内容の一覧]で設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
→[処理の実行]ダイアログボックスが表示され、処理を実行します。
[処理完了]ダイアログボックスが表示されます。
[完了]ボタンをクリックします。
運用管理クライアントの接続先の変更を実施してください。
バージョンアップ時にホスト名やIPアドレスを変更する場合は、バージョンアップした運用管理サーバに接続している運用管理クライアントの接続先を新しい運用管理サーバにしてください。
移入した主系サーバのIPアドレス/ホスト名が旧版と異なる場合は、運用管理サーバのノード情報の変更を行います。
以下のコマンドを投入して、Systemwalker Centric Managerを起動してください。
scentricmgr
Systemwalkerコンソールを起動し、“IPアドレス、ホスト名を変更する【Windows版】”の“13. ノード情報の変更”を参照して、運用管理サーバのプロパティ情報を新主系サーバの情報に更新してください。
以下のコマンドを投入して、Systemwalker Centric Managerを停止してください。
pcentricmgr
移入した主系サーバのIPアドレス/ホスト名が旧版と異なる場合は、二重化の再設定を行います。
以下のコマンドを実行し、運用管理サーバ二重化の設定を解除します。
MpFwSetDup -f rem -a
以下のコマンドを実行し、運用管理サーバを主系サーバとして再設定します。
MpFwSetDup -f prm
以下のコマンドを主系サーバで実行し、従系サーバを登録してください。
MpFwSetDup -f add -h 従系サーバのホスト名 [-c 0|1] |
-c:新しく主系サーバとするサーバとの接続方法を指定してください。
“0”を指定した場合:常時接続
“1”を指定した場合:必要時接続
省略した場合:必要時接続
Systemwalker Centric Managerを起動します。
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
scentricmgr
構成情報を一括配付します。
“IPアドレス、ホスト名を変更する【Windows版】”の“構成情報の配付”を参照して、構成情報を一括配付してください。
ネットワーク管理のポリシー配付を行います。
“IPアドレス、ホスト名を変更する【Windows版】”の“ネットワーク管理のポリシーの配付”を参照して、ネットワーク管理のポリシーを配付してください。
移入した主系サーバのIPアドレス/ホスト名が旧版と異なる場合は、アプリケーション管理のポリシー配付を行います。
“IPアドレス、ホスト名を変更する【Windows版】”の“アプリケーション管理のポリシー配付”を参照して、アプリケーション管理のポリシーを配付してください。
主系サーバデータの退避
移行後の主系サーバのデータを退避します。退避の手順については、“全データのバックアップ”を参照してください。
従系サーバの構築
主系サーバのデータを使用し、従系サーバの構築を行います。
構築手順については、“従系サーバの構築”を参照してください。
ポイント
バージョンアップの場合には接続する主系ホスト名の入力が不要となります。
[運用形態の設定]ダイアログボックスで[主系ホスト名]の入力エディットボックスは表示されません。