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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Interstage HTTP Server 2.2運用ガイド
FUJITSU Software

3.10.1 Interstage証明書環境のSSL通信

Interstage証明書環境のSSL通信を利用する場合の環境設定手順を、以下に示します。

  1. Interstage証明書環境を構築します。Interstage証明書環境の構築については、「セキュリティシステム運用ガイド」の「Interstage証明書環境の構築と利用」を参照してください。

  2. 環境定義ファイル(httpd.conf)を設定します。詳細については、「環境設定ファイル(httpd.conf)の設定」を参照してください。


環境設定ファイル(httpd.conf)の設定

SSL環境は、Webサーバ全体またはバーチャルホストごとに設定できます。

Webサーバ全体/バーチャルホストごとの設定に応じたバーチャルホストの設定例を以下に示します。


Webサーバ全体のSSL定義

以下のような設定でSSL運用を行う場合

  • ポート番号「443」

  • サーバの管理者のEmailアドレス「webmaster@main.example.com」

  • サーバのホスト名「main.example.com」

  • SSL定義名「SSL」

LoadModule ahs_ssl_module "C:/Interstage/F3FMahs/modules/mod_ahs_ssl.so"

Listen      443
ServerAdmin webmaster@main.example.com
ServerName  main.example.com

SSLConfName SSL

以下のような設定でSSL運用を行う場合

  • ポート番号「443」

  • サーバの管理者のEmailアドレス「webmaster@main.example.com」

  • サーバのホスト名「main.example.com」

  • Interstage証明書環境の所有グループに登録したユーザ(注)のユーザID「user1」

  • Interstage証明書環境の所有グループに登録したユーザ(注)のグループID「group1」

  • SSL定義名「SSL」

注)Interstage証明書環境のアクセス権限の設定時に作成したグループに登録したユーザです。詳細については、「セキュリティシステム運用ガイド」の「Interstage証明書環境の構築と利用」-「環境の構築方法」-「Interstage証明書環境のアクセス権限の設定」を参照してください。

LoadModule ahs_ssl_module /opt/FJSVahs/modules/mod_ahs_ssl.so

Listen      443
ServerAdmin webmaster@main.example.com
ServerName  main.example.com

User        user1
Group       group1

SSLConfName SSL

バーチャルホストごとのSSL定義

以下のような設定で運用を行う場合

  • SSLを使用しないバーチャルホスト

    • ポート番号「80」

    • サーバのホスト名「main.example.com」

    • 公開用ルートディレクトリ「C:\www\public」

  • SSLを使用するバーチャルホスト

    • ポート番号「443」

    • サーバのホスト名「main.example.com」

    • 公開用ルートディレクトリ「C:\www\secure1」

    • SSL定義名「SSL1」

    • アクセスログのログファイル名「C:\Interstage\F3FMahs\logs\accesslog_secure1」

    • エラーログのログファイル名「C:\Interstage\F3FMahs\logs\errorlog_secure1」

  • SSLを使用するバーチャルホスト

    • ポート番号「8443」

    • サーバのホスト名「main.example.com」

    • 公開用ルートディレクトリ「C:\www\secure2」

    • SSL定義名「SSL2」

    • アクセスログのログファイル名「C:\Interstage\F3FMahs\logs\accesslog_secure2」

    • エラーログのログファイル名「C:\Interstage\F3FMahs\logs\errorlog_secure2」

LoadModule ahs_ssl_module "C:/Interstage/F3FMahs/modules/mod_ahs_ssl.so"

Listen 80
Listen 443
Listen 8443

<VirtualHost 192.168.0.1:80>
    ServerName   main.example.com
    DocumentRoot C:/www/public
</VirtualHost>

<VirtualHost 192.168.0.1:443>
    ServerName   main.example.com
    DocumentRoot C:/www/secure1
    SSLConfName  SSL1
    CustomLog "||\"C:/Interstage/F3FMahs/bin/ahsrlog.exe\" -s \"C:/Interstage/F3FMahs/logs/accesslog_secure1\" 1 5" ahs-analysis
    ErrorLog "||\"C:/Interstage/F3FMahs/bin/ahsrlog.exe\" -s \"C:/Interstage/F3FMahs/logs/errorlog_secure1\" 1 5"
</VirtualHost>

<VirtualHost 192.168.0.1:8443>
    ServerName   main.example.com
    DocumentRoot C:/www/secure2
    SSLConfName  SSL2
    CustomLog "||\"C:/Interstage/F3FMahs/bin/ahsrlog.exe\" -s \"C:/Interstage/F3FMahs/logs/accesslog_secure2\" 1 5" ahs-analysis
    ErrorLog "||\"C:/Interstage/F3FMahs/bin/ahsrlog.exe\" -s \"C:/Interstage/F3FMahs/logs/errorlog_secure2\" 1 5"
</VirtualHost>

以下のような設定で運用を行う場合

  • Interstage証明書環境の所有グループに登録したユーザ(注)のユーザID「user1」

  • Interstage証明書環境の所有グループに登録したユーザ(注)のグループID「group1」

  • SSLを使用しないバーチャルホスト

    • ポート番号「80」

    • サーバのホスト名「main.example.com」

    • 公開用ルートディレクトリ「/home/www/public」

  • SSLを使用するバーチャルホスト

    • ポート番号「443」

    • サーバのホスト名「main.example.com」

    • 公開用ルートディレクトリ「/home/www/secure1」

    • SSL定義名「SSL1」

    • アクセスログのログファイル名「/opt/FJSVahs/logs/accesslog_secure1」

    • エラーログのログファイル名「/opt/FJSVahs/logs/errorlog_secure1」

  • SSLを使用するバーチャルホスト

    • ポート番号「8443」

    • サーバのホスト名「main.example.com」

    • 公開用ルートディレクトリ「/home/www/secure2」

    • SSL定義名「SSL2」

    • アクセスログのログファイル名「/opt/FJSVahs/logs/accesslog_secure2」

    • エラーログのログファイル名「/opt/FJSVahs/logs/errorlog_secure2」

注)Interstage証明書環境のアクセス権限の設定時に作成したグループに登録したユーザです。詳細については、「セキュリティシステム運用ガイド」の「Interstage証明書環境の構築と利用」-「環境の構築方法」-「Interstage証明書環境のアクセス権限の設定」を参照してください。

LoadModule ahs_ssl_module /opt/FJSVahs/modules/mod_ahs_ssl.so

Listen 80
Listen 443
Listen 8443

User  user1
Group group1

<VirtualHost 192.168.0.1:80>
    ServerName   main.example.com
    DocumentRoot /home/www/public
</VirtualHost>

<VirtualHost 192.168.0.1:443>
    ServerName   main.example.com
    DocumentRoot /home/www/secure1
    SSLConfName  SSL1
    CustomLog "|/opt/FJSVahs/bin/ahsrlog -s /opt/FJSVahs/logs/accesslog_secure1 1 5" ahs-analysis
    ErrorLog "|/opt/FJSVahs/bin/ahsrlog -s /opt/FJSVahs/logs/errorlog_secure1 1 5"
</VirtualHost>

<VirtualHost 192.168.0.1:8443>
    ServerName   main.example.com
    DocumentRoot /home/www/secure2
    SSLConfName  SSL2
    CustomLog "|/opt/FJSVahs/bin/ahsrlog -s /opt/FJSVahs/logs/accesslog_secure2 1 5" ahs-analysis
    ErrorLog "|/opt/FJSVahs/bin/ahsrlog -s /opt/FJSVahs/logs/errorlog_secure2 1 5"
</VirtualHost>

注意

サイト証明書および認証局の証明書(発行局証明書)の有効期限について

サイト証明書および認証局の証明書(発行局証明書)には、有効期限があります。この有効期限が切れた状態でWebサーバ運用を続行した場合、エラーメッセージ「ahs00504」/「ahs00505」が出力され、Webサーバの起動処理/通信処理を行うことができません。Interstage管理コンソールの以下の画面で証明書の有効期間を確認して、有効期限が切れる前に新しい証明書を取得して登録してください。

  • [システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [認証局証明書]画面

  • [システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [サイト証明書]画面

証明書の登録方法については、「セキュリティシステム運用ガイド」の「Interstage証明書環境の構築と利用」-「証明書の管理」の「証明書を更新する(証明書の有効期限が切れる)場合」を参照してください。登録後は、Webサーバを再起動する必要があります。


なお、サイト証明書および認証局の証明書(発行局証明書)の有効期限が切れる前に、証明書の有効日数を通知する警告メッセージ「ahs00536」/「ahs00537」を、出力タイミングを指定して出力させることができます。環境定義ファイル(httpd.conf)の定義例を以下に示します。

例)以下のタイミングで、サイト証明書および認証局の証明書(発行局証明書)の有効日数を通知する警告メッセージを出力させる場合

  • 証明書の有効期限が切れる15日前から有効期間満了日までの間のWebサーバ起動時

  • 証明書の有効期限が切れる10日前の9:30(Webサーバ運用中)

  • 証明書の有効期限が切れる3日前の9:30(Webサーバ運用中)

  • 証明書の有効期限が切れる1日前の9:30(Webサーバ運用中)

    SSLCertExpire All 15 10,3,1:093000

参考

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