マルチシステム機能を使用する場合の、コンポーネントトランザクションサービスの設計についてはデフォルトシステムと拡張システムで基本的に違いはありません。ここでは、コンポーネントトランザクションサービスをマルチシステム機能上で利用する場合に、特に注意しなければならない以下の機能の設計について説明します。
サーバアプリケーション間連携機能の設計
拡張システムで利用できない機能について
■サーバアプリケーション間連携機能の設計
コンポーネントトランザクションサービスのサーバアプリケーションは、他サーバに存在するサーバアプリケーションを呼び出すなど、サーバアプリケーション間通信を行うパターンが多く存在します。
マルチシステム機能を利用し、システム間でサーバアプリケーション間連携機能を使用する場合には、デフォルトシステムのみを利用して複数サーバ間で中継を行う場合と設計方法に関しては同一です。
以下の図で、中継先アプリケーション(サーバ2のシステム21のワークユニット)のオブジェクトリファレンスを、中継アプリケーション(サーバ1のシステム11の中継ワークニット)が起動するシステムのネーミングサービスに登録する必要があります。
中継先アプリケーションが中継アプリケーションと別のシステムにある場合には、中継先アプリケーションのオブジェクトリファレンスの登録は、中継先アプリケーションのあるシステムと中継アプリケーションのあるシステムの双方のネーミングサービスに登録する必要があります。
サーバアプリケーション間連携機能の運用については、“4.3.3.2 サーバアプリケーション間連携機能の運用について”を参照してください。
コンポーネントトランザクションサービスの機能のうち、以下の機能は拡張システムでは利用できないため、設計時に注意が必要です。
拡張システムで利用できない機能の代替手段については、“付録D 拡張システムでサポートされない機能の代替手段”を参照してください。
AIM連携機能
コンポーネントトランザクションサービスのセキュリティ機能
サーバ状態監視機能(SMM)