マルチシステム機能を使用する場合、各システムで独立して運用するサービス、システム間で共用するサービスを、次のことを考慮して決定してください。
マルチシステム機能は、デフォルトシステムと拡張システムを、同一サーバ上で運用することを可能とする機能です。システムを単位としてInterstageを構成するサービスを運用することができます。システムに含めることができるサービスは、Interstageの起動/停止に連動するサービスのことです。
システムは“Interstage統合コマンド”を使用して運用を行うことができます。また、サービスは以下の3つに分類されます。
システムに含めることができるサービス
システムに含める/含めないが選択できるサービス
システムとは独立して動作するサービス
それぞれのサービスについて以下に説明します。
◆システムに含めることができるサービスについて
以下に示すサービスは、Interstageの起動、停止と常に連動し、システムに含めることができるサービスです。
CORBAサービス
コンポーネントトランザクションサービス
イベントサービス
◆システムとは独立して動作するサービスについて
以下のサービスは、Interstageのシステムとは独立して動作するサービスです。
ディレクトリサービス (注1)
MessageQueueDirector (注2)
(注1)
デフォルトシステムと拡張システムから共用してデータベースを参照することができます。
(注2)
MessageQueueDirectorは、1サーバ上で複数起動させることができますが、システムに含めることはできません。
■業務で利用するサービスの選択
各システムで業務で使用するサービスについて選択します。
拡張システムでは使用できないサービスが存在します。使用するサービスの選択に際しては、サービスの一覧については“2.3 マルチシステム機能で使用できるサービス”を参照してください。