マルチシステム機能では、Interstageの運用の単位をシステムと呼びます。システムを単位として、Interstageのセットアップ、起動および停止を独立して行うことができます。
マルチシステム機能のシステムには以下の2つの種別があります。
デフォルトシステム
拡張システム
2つのシステムについて以下に説明します。
デフォルトシステムは、Interstageをインストールした時点で存在するシステムです。デフォルトシステムは、1つのサーバ内に、必ず1つだけ存在します。
デフォルトシステムでは、Interstageが提供するすべてのサービスが使用できます。
マルチシステム機能を使用しない場合は、Interstageのすべての機能は、デフォルトシステムでの運用となります。
拡張システムは、インストール時には存在しません。マルチシステム機能を使用する場合に、システムの生成コマンドを実行して作成します。
以下の点がデフォルトシステムとは異なります。
システムの生成、削除が可能です。
システムの生成、削除については、“4.2.1 拡張システムの初期化”を参照してください。
システムを運用するための定義ファイルのパスが異なります。
定義ファイルの所在の詳細については、“付録A 各サービスのマルチシステム機能の定義について”を参照してください。
システムを操作するためのコマンドには、システムの名前を指定します。
拡張システムを操作するコマンドの詳細については、“4.2 拡張システムの運用”を参照してください。
出力するシステムログ、コマンドメッセージには、システムを識別する可変情報が付加されます。
マルチシステム機能を利用した際に出力するメッセージの可変情報についての詳細は、“■マルチシステムのメッセージ”を参照してください。
拡張システムでは一部動作できない機能があります。拡張システムでサポートされない機能については、“付録D 拡張システムでサポートされない機能の代替手段”を参照してください。
デフォルトシステムでInterstageを運用せずに、拡張システムでのみInterstageの運用を行うことも可能です。ただし、デフォルトシステムの環境は削除できません。