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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
FUJITSU Software

10.32.3 PCMI1100番台のメッセージ

WARNING: PCMI1100: Specified profile does not exist. Default values will be used.: ID={0}

[可変情報]

{0}:サーバーインスタンス名

[意味]

プロトコルにPCMIプロファイルが指定されていない、かつインストール時に格納されるデフォルトのプロファイルが存在しないため、省略値で動作します。

[システムの処理]

プロセスを起動して、プロセスを省略値で監視します。

[ユーザの対処]

PCMIプロファイルの定義項目の省略値については、「7.1 PCMIサービスの定義項目」を参照して確認してください。

PCMIプロファイルの定義項目を省略値から変更する場合は、PCMIプロファイルを確認して、正しい値を設定したあと、Interstage Java EE 6 DASサービス、IJServerクラスタを起動してください。


ERROR: PCMI1101: The shutdown time of process exceeded the process monitoring time.: INSTANCE={0} ID={1} ADAPTER={2} PID={3}

[可変情報]

{0}:PCMIインスタンスディレクトリのパス
{1}:サーバーインスタンス名
{2}:内部情報
{3}:プロセスID

[意味]

プロセスの停止処理がプロセスの監視時間内に完了しませんでした。

[システムの処理]

アプリケーションプロセスを強制停止します。

[ユーザの対処]

以下の対処を行ってください。

  • ログファイルを確認して、アプリケーションプロセスの停止に時間がかかる原因を調査してください。

  • Interstage Java EE 6 DASサービス、またはIJServerクラスタのJava VMログ(console.log)に出力されたスレッドダンプを確認して、アプリケーションに問題がないかを調査してください。スレッドダンプについての詳細については、「11.10 スレッドダンプが出力された場合の対処」を参照してください。


ERROR: PCMI1102: The startup time of process exceeded the process monitoring time.: INSTANCE={0} ID={1} ADAPTER={2} PID={3}

[可変情報]

{0}:PCMIインスタンスディレクトリのパス
{1}:サーバーインスタンス名
{2}:内部情報
{3}:プロセスID

注意

プロセスID{3}が「unknown」である場合、以下のいずれかの原因によりプロセスIDを取得できませんでした。

  • プロセス起動時に指定したJava VMオプションに誤りがあります。

  • サーバーインスタンスのデバッグに使用するポートが他のサーバーインスタンスまたは他のアプリケーションと重複しています。

  • プロセスがユーザまたは他のアプリケーションから強制的に停止されました。

  • [PCMIインスタンスディレクトリ]/workディレクトリ配下の資源の参照に失敗しました。

[意味]

プロセスの起動処理がプロセスの監視時間内に完了しませんでした。

[システムの処理]

アプリケーションプロセスを強制停止します。

[ユーザの対処]

以下の対処を行ったあと、再度処理を実行してください。

  • システムの性能やサーバーインスタンス数を考慮して監視時間を再見積もりし、IJServerクラスタ起動待ち時間を変更してください。

  • アプリケーションプログラムにおいて、IJServerクラスタの起動処理時間が長くなる原因がないかを調査してください。

  • Interstage Java EE 6 DASサービス、またはIJServerクラスタのJava VMログ(console.log)に出力されたスレッドダンプを確認して、アプリケーションに問題がないかを調査してください。スレッドダンプについての詳細については、「11.10 スレッドダンプが出力された場合の対処」を参照してください。


ERROR: PCMI1103: The process has stopped.: ID={0} PID={1}

[可変情報]

{0}:サーバーインスタンス名
{1}:プロセスID

[意味]

Interstage Java EE 6 DASサービス、またはIJServerクラスタ配下で動作しているサーバーアプリケーションプロセスが異常終了しました。

[システムの処理]

処理を中止します。

[ユーザの対処]

以下の対処を行ってください。

  • 本メッセージの直前にイベントログ(Windows(R)の場合)/システムログ(Solaris/Linuxの場合)にメッセージが出力されている場合は、そのメッセージを対処に従って、プロセスが異常終了した原因を調査してください。

  • 本メッセージの直前にイベントログ(Windows(R)の場合)/システムログ(Solaris/Linuxの場合)にメッセージが出力されていない場合は、ログファイルを確認して、アプリケーションに問題がないかを調査してください。

  • IJServerクラスタが異常終了した場合は、IJServerクラスタのサーバーログ(server.log)、およびJava VMログ(console.log)に出力された情報を確認して、アプリケーションに問題がないかを調査してください。

  • Java VMの異常を示すメッセージが出力されている場合は、「トラブルシューティング集」の「Java実行環境運用時の異常」を参照し、異常終了した原因を調査してください。


INFO: PCMI1104: The reactivation frequency of the process was exceeded.: ID={0} PID={1}

[可変情報]

{0}:サーバーインスタンス名
{1}:プロセスID

[意味]

プロセスの異常終了から一定時間内にプロセスの異常終了が繰り返されたため、プロセスの自動再起動を停止しました。

[システムの処理]

プロセスの自動再起動を停止します。

[ユーザの対処]

手動でプロセスを起動してください。


WARNING: PCMI1105: The process has stopped because JavaVM ran out of memory.: ID={0} PID={1} KIND={2}

[可変情報]

{0}:サーバーインスタンス名
{1}:プロセスID
{2}:メモリ種別コード

[意味]

Java VMのヒープ領域不足のため、プロセスを停止します。

[システムの処理]

Java VMのヒープ領域不足が発生したプロセスを停止します。

[ユーザの対処]

本メッセージが頻繁に出力される場合は、以下の表を参照して、出力されたメモリ種別コード{2}に応じて、Java VMオプションで指定するヒープ領域を変更してください。チューニングの詳細については、「チューニングガイド」の「JDK/JREのチューニング」を参照してください。

メモリ種別コード{2}

対処

0

(Cヒープ領域)

Interstage Java EE 6 DASサービス、またはIJServerクラスタを運用するために必要となるメモリ量を再見積りし、メモリが十分に確保されているかを確認してください。

Interstage Java EE 6 DASサービス、またはIJServerクラスタの必要とするメモリ量に対して、メモリが十分に確保されている場合は、他のアプリケーションの使用メモリ量が不足していることが考えられます。同一マシン上で運用している他のアプリケーションも再見積りを実施し、メモリ量に問題がないかを調査してください。

再見積りの結果、メモリ量が不足していることが確認された場合は、システム管理者に連絡してください。システム管理者は、メインメモリの増設またはスワップ領域の拡張を行ってください。

Javaヒープ領域が必要以上に大きい場合は、-Xmxや-XX:MaxPermSizeの設定値を小さくしてください。

1

(Javaヒープ領域)

Java VMオプションの-XmxオプションでJavaヒープ領域の最大値を拡張したあと、IJServerクラスタを再起動してください。OutOfMemoryError発生時のJavaヒープ領域は、Java VMログの「heap_size」を確認してください。

Javaヒープ領域の最大値を「512Mバイト」に拡張する場合

-Xmx512m

注意

Java VMログの「heap_size」が「max_heap_size」に対して空きがあっても、生成するオブジェクトが極端に大きい場合や連続したヒープ領域がない場合は、ヒープ領域が不足する可能性があります。この場合もヒープ領域を拡張してください。

2

(Java Permanent領域)

Java VMオプションの-XX:MaxPermSizeオプションでPermanent世代領域の最大値を拡張したあと、IJServerクラスタを再起動してください。OutOfMemoryError発生時のJavaのPermanent領域は、Java VMログの「perm_size」を確認してください。

Permanent世代領域の最大値を「512Mバイト」に拡張する場合

-XX:MaxPermSize=512m

-1

(JavaVMの情報取得に失敗)

Java VMログの「heap_type」の設定値を確認してメモリ種別コードを判定し、上記のCヒープ領域、Javaヒープ領域、Permanent世代領域の対処を行ってください。

また、Java VMのヒープ領域不足の詳細情報については、IJServerクラスタのJava VMログに出力された出力情報を確認してチューニングしてください。


Java VMログの出力例

    :
--------------------------------------------------------------------------------
OutOfMemory Log
--------------------------------------------------------------------------------
pid=4696
heap_type=1
heap_size=136800
max_heap_size=6291456
perm_size=2052320
max_perm_size=67108864
requested_size=40000016
--------------------------------------------------------------------------------
VM is terminated by occurred OutOfMemoryError on Java heap.
"main" prio=6 tid=0x00307000 nid=0x12a8 [0x0092f000]
   java.lang.Thread.State: RUNNABLE
         at test.<init>(test.java:10)
         at test.main(test.java:5)

参照

OutOfMemory Logの出力内容の詳細については、「チューニングガイド」の「JDK/JREのチューニング」-「異常発生時の原因振り分け」-「EXTP4435メッセージまたはISJEE_OM1018メッセージが出力された場合」を参照してください。


WARNING: PCMI1106: Application processing time exceeded monitoring time.: INSTANCE={0} ID={1} ADAPTER={2} PID={3}

[可変情報]

{0}:PCMIインスタンスディレクトリのパス
{1}:サーバーインスタンス名
{2}:内部情報
{3}:プロセスID

[意味]

アプリケーションの処理時間が監視時間を超過しました。

[システムの処理]

アプリケーションの処理を継続します。

[ユーザの対処]

本メッセージの直前にイベントログ(Windows(R)の場合)/システムログ(Solaris/Linuxの場合)に出力されたメッセージを確認し、そのメッセージの対処に従って、アプリケーションの処理に時間がかかった原因を調査してください。


ERROR: PCMI1107: Application processing time exceeded monitoring time.: INSTANCE={0} ID={1} ADAPTER={2} PID={3}

[可変情報]

{0}:PCMIインスタンスディレクトリのパス
{1}:サーバーインスタンス名
{2}:内部情報
{3}:プロセスID

[意味]

アプリケーションの処理時間が監視時間を超過したため、アプリケーションが異常終了しました。

[システムの処理]

アプリケーションを停止します。

[ユーザの対処]

本メッセージの直前にイベントログ(Windows(R)の場合)/システムログ(Solaris/Linuxの場合)に出力されたメッセージを確認し、そのメッセージの対処に従って、アプリケーションの処理に時間がかかった原因を調査してください。


WARNING: PCMI1108: No response time exceeded monitoring time.: INSTANCE={0} ID={1} PID={2}

[可変情報]

{0}:PCMIインスタンスディレクトリのパス
{1}:サーバーインスタンス名
{2}:プロセスID

[意味]

生存通知監視時間を超過しました。

[システムの処理]

処理を継続します。

[ユーザの対処]

本メッセージの直前にイベントログ(Windows(R)の場合)/システムログ(Solaris/Linuxの場合)に出力されたメッセージを確認し、そのメッセージの対処に従って、レスポンスが低下した原因を調査してください。


ERROR: PCMI1109: No response time exceeded monitoring time.: INSTANCE={0} ID={1} PID={2}

[可変情報]

{0}:PCMIインスタンスディレクトリのパス
{1}:サーバーインスタンス名
{2}:プロセスID

[意味]

生存通知監視時間を超過したため、サーバーインスタンスを強制停止しました。

[システムの処理]

サーバーインスタンスを停止します。

[ユーザの対処]

本メッセージの直前にイベントログ(Windows(R)の場合)/システムログ(Solaris/Linuxの場合)に出力されたメッセージを確認し、そのメッセージの対処に従って、レスポンスが低下した原因を調査してください。


WARNING: PCMI1115: Abnormality occurred by the reactivation processing after the process had stopped. INSTANCE={0} ID={1} ADAPTER={2} DETAIL={3}

[可変情報]

{0}:PCMIインスタンスディレクトリのパス
{1}:サーバーインスタンス名
{2}:内部情報
{3}:詳細情報

[意味]

プロセス停止後の再起動処理中に異常が発生しました。

[システムの処理]

プロセスの再起動処理を中止します。

[ユーザの対処]

出力された詳細情報{3}を確認して、失敗の原因を取り除いてください。

上記の対処を行っても問題が解決しない場合は、本メッセージのエラー情報を控えて技術員に連絡してください。


WARNING: PCMI1116: The process monitoring failed.: INSTANCE={0} ID={1} ADAPTER={2}

[可変情報]

{0}:PCMIインスタンスディレクトリのパス
{1}:サーバーインスタンス名
{2}:内部情報

[意味]

プロセスの監視に失敗しました。

[システムの処理]

サーバーインスタンス{1}のプロセスの監視処理をスキップして、監視処理を継続します。

[ユーザの対処]

本メッセージの直前に他のメッセージが出力されている場合は、そのメッセージの対処を行ってください。

本メッセージの直前に他のメッセージが出力されていない場合、または上記の対処を行っても本メッセージが出力される場合は、iscollectinfoコマンドを使用して調査情報を採取した後、技術員に連絡してください。


ERROR: PCMI1117: Abnormality occurred by the monitoring of the process.: INSTANCE={0} ID={1} ADAPTER={2} PID={3} DETAIL={4}

[可変情報]

{0}:PCMIインスタンスディレクトリのパス
{1}:サーバーインスタンス名
{2}:内部情報
{3}:プロセスID
{4}:詳細情報

[意味]

プロセスの監視処理中に異常が発生しました。

[システムの処理]

プロセスの監視処理を中断して、プロセスを停止します。

[ユーザの対処]

サーバーインスタンス{1}のプロセスIDを保存するファイルを削除したあと、サーバーインスタンスを起動してください。プロセスIDを保存するファイルについては、「B.3 PCMIサービスのファイル構成」を参照してください。

上記の対処を行っても本メッセージが継続して出力される場合は、iscollectinfoコマンドを使用して調査情報を採取した後、技術員に連絡してください。


WARNING: PCMI1118: Abnormality occurred by the stop procedure.: INSTANCE={0} ID={1} ADAPTER={2} DETAIL={3}

[可変情報]

{0}:PCMIインスタンスディレクトリのパス
{1}:サーバーインスタンス名
{2}:内部情報
{3}:詳細情報

[意味]

プロセスの停止処理で異常が発生しました。

[システムの処理]

処理を継続します。

[ユーザの対処]

対処する必要はありません。