プロセス管理の設定を変更するには、PCMIプロファイルの作成/登録を行います。
ポイント
PCMIプロファイルは、サーバーインスタンスの起動時に有効となります。サーバーインスタンスの起動中にPCMIプロファイルを変更した場合は、次回の起動時に有効となります。
PCMIプロファイルは、以下の手順で変更します。
1. PCMIプロファイルの作成
PCMIプロファイルは、監視対象のInterstage Java EE 6 DASサービスまたはサーバーインスタンスに対して作成し、プロセスを管理するための定義情報をXML形式で記述します。
文字コード | UTF-8形式 |
格納先ディレクトリ |
|
定義の内容 | PCMIプロファイルの定義項目については、「7.1 PCMIサービスの定義項目」を参照してください。 |
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <Profile xmlns="http://pcmi.interstage.fujitsu.com/Profile"> <ProcessAutoRestart> <Restart>true</Restart> <RetryCount>0</RetryCount> <RetryCountResetTime>600</RetryCountResetTime> </ProcessAutoRestart> <MaximumStartupTime>600</MaximumStartupTime> <MaximumStopTime>180</MaximumStopTime> <ApplicationProcessingTime> <MaximumProcessingTime>480</MaximumProcessingTime> <TerminateProcessForTimeout>message</TerminateProcessForTimeout> </ApplicationProcessingTime> <Monitor> <MonitoringTime>30</MonitoringTime> <TerminateProcessForTimeout>message</TerminateProcessForTimeout> </Monitor> <Log> <Rotation> <Type>logsize</Type> <Size>1</Size> <Time>0</Time> <BackupSize>1</BackupSize> </Rotation> </Log> <CurrentDirectory> <NumberOfGenerations>1</NumberOfGenerations> </CurrentDirectory> <FJVM> <RestartProcessAtOutOfMemory>restart</RestartProcessAtOutOfMemory> </FJVM> <EnvironmentVariables> <Variable>ENV1=env1</Variable> (注) <Variable>ENV2=env2</Variable> (注) </EnvironmentVariables> </Profile>
注)ENV1/ENV2は、指定する環境変数名の例として記載しています。運用環境に応じた環境変数名を指定してください。
注意
PCMIプロファイルは、新規に作成しないで、デフォルトPCMIプロファイルを使用して編集することもできます。ただし、デフォルトPCMIプロファイルは、「2. PCMIプロファイルの登録」でPCMIプロファイルを登録していないすべてのサーバーインスタンスに対して有効となるため、影響を考慮した上で編集してください。デフォルトPCMIプロファイルについては、「B.3 PCMIサービスのファイル構成」を参照してください。
XML形式のファイルであるため、変更する項目の設定値だけを変更してください。設定値以外に誤りがあると、該当プロファイルを指定したInterstage Java EE 6 DASサービス、IJServerクラスタ、またはサーバーインスタンスの起動に失敗することがあります。
<EnvironmentVariables>タグ内の<Variable>タグは、1つの環境変数に対して1つ<Variable>タグを指定する必要があるため、環境変数の数だけ<Variable>タグを指定してください。
なお、上記以外のタグ名および属性名は、編集しないでください。
2. PCMIプロファイルの登録
Interstage Java EE 6 DASサービスまたはIJServerクラスタ(サーバーインスタンス)の起動定義に、PCMIプロファイルを登録します。
PCMIプロファイルは、asadminコマンドのcreate-jvm-optionsサブコマンドにプロファイル定義ファイルを指定して登録します。
例
「Interstage Java EE 6 DASサービスの場合」
asadmin create-jvm-options -Dcom.fujitsu.interstage.pcmi.profileName=newprofile.xml
「IJServerクラスタの場合」
asadmin create-jvm-options --target {$IJServerクラスタ名} -Dcom.fujitsu.interstage.pcmi.profileName=newprofile.xml
「Interstage Java EE 6 DASサービスの場合」
asadmin delete-jvm-options -Dcom.fujitsu.interstage.pcmi.profileName=newprofile.xml
「IJServerクラスタの場合」
asadmin delete-jvm-options --target {$IJServerクラスタ名} -Dcom.fujitsu.interstage.pcmi.profileName=newprofile.xml
オペランド | 値 | 必須 | 意味 |
---|---|---|---|
com.fujitsu.interstage.pcmi.profileName | プロファイル名 | 任意 | PCMIサービスを運用するPCMIプロファイルを指定します。 |
注意
PCMIプロファイルの登録時は、Interstage Java EE 6 DASサービスが起動されている必要があります。
Interstage Java EE 6 DASサービスに登録したPCMIプロファイルの定義に誤りがあると、Interstage Java EE 6 DASサービスが起動できないため、Java EE 6運用コマンドを使用できません。PCMIプロファイルの定義に誤りがある場合は、PCMIプロファイルの定義を修正し、Interstage Java EE 6 DASサービスが起動可能な状態にしてください。
Interstage Java EE 6 DASサービスのPCMIプロファイルを変更した場合は、次回の起動時から設定が有効となります。
PCMIプロファイルの登録/変更後は、IJServerクラスタを再起動してください。変更対象のIJServerクラスタの起動中にPCMIプロファイルを変更した場合は、次回の起動時から設定が有効となります。
PCMIプロファイルは、IJServerクラスタごとに設定が有効となります。同一IJServerクラスタに所属するサーバーインスタンスの場合、サーバーインスタンスごとにPCMIプロファイルを定義することはできません。
3. Interstage Java EE 6の起動
以下のコマンドでInterstage Java EE 6を起動します。
Interstage Java EE 6の起動後、監視が開始されます。また、Interstage Java EE 6を停止すると、監視が停止されます。
監視の開始 | ドメインの起動 | asadmin start-domain |
クラスタの起動 | asadmin start-cluster | |
インスタンスの起動 | asadmin start-local-instance | |
監視の停止 | ドメインの停止 | asadmin stop-domain |
クラスタの停止 | asadmin stop-cluster | |
インスタンスの停止 | asadmin stop-local-instance |
監視情報の出力先
現在の監視情報は、以下のファイルに出力されます。
[Java EE 6共通ディレクトリ]\pcmi\isje6\logs\[サーバーインスタンス名]\start.info
[Java EE 6共通ディレクトリ]/pcmi/isje6/logs/[サーバーインスタンス名]/start.info
注意
指定したPCMIプロファイルが存在しない場合は、イベントログ/システムログにメッセージ「PCMI1014」を出力し、Interstage Java EE 6 DASサービスまたはサーバーインスタンスの起動に失敗します。
PCMIプロファイルを指定しない場合は、デフォルトのプロファイル「profile.xml」で動作します。デフォルトのPCMIプロファイルのファイル構成については、「B.3 PCMIサービスのファイル構成」を参照してください。
PCMIプロファイルを指定しない場合、かつデフォルトのプロファイル「profile.xml」が存在しない場合は、イベントログ/システムログにメッセージ「PCMI1100」を出力し、各定義項目の省略値で監視します。各定義項目の省略値については、「7.1 PCMIサービスの定義項目」を参照してください。
PCMIプロファイルの定義に誤りがある場合は、イベントログ/システムログにメッセージ「PCMI1015」またはメッセージ「PCMI1016」を出力し、該当プロファイルを指定したInterstage Java EE 6 DASサービス、IJServerクラスタ、またはサーバーインスタンスの起動に失敗します。