レプリケーション管理の環境定義系コマンドについて説明します。
名前
swsrpsetvol - 複製ボリュームの設定
形式
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol [-n] [-u] [-Xgroup Group-Name] [-Xvtoc] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -h Server-Name [-n] [-u] [-Xgroup Group-Name] [-Xvtoc] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol [-n] [-u] -o (ORG|REP|BOTH) [-Xgroup Group-Name] [-Xvtoc] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -h Server-Name [-n] [-u] -o (ORG|REP|BOTH) [-Xgroup Group-Name] [-Xvtoc] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
機能説明
レプリケーション運用で使用する複製元ボリューム/複製先ボリュームを設定します。
本コマンドを実行することで、指定した複製ボリュームを使ってレプリケーション運用を行うことを宣言します。
オプション
レプリケーション運用を行う管理対象サーバ名を指定します。本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
省略した場合は、コマンドを投入した管理対象サーバが処理対象となります。
コピー方向を指定します。
本オプションを指定すると、複製元ボリュームから複製先ボリュームへの一方向コピーだけを行い、複製先ボリュームから複製元ボリュームへのコピーは禁止されます。
本オプションを指定しない場合は、複製元/複製先ボリューム間の双方向コピーを実施可能です。
操作サーバを指定します。
オペランドには以下のどれかを指定します。
ORG:複製元サーバを操作サーバに設定します。
REP:複製先サーバを操作サーバに設定します。
BOTH:複製元サーバと複製先サーバの両方を操作サーバに設定します。
操作サーバに指定されなかったサーバでは、複製ボリュームに対して以下のコマンドだけを実行可能です。
オペランドにBOTHを指定した場合は、複製元サーバおよび複製先サーバのどちらでもすべてのコマンドを実行できます。なお、BOTHオプションは両サーバのバージョンが11.0/V11.0L10以降の場合に使用できます。
本オプションは、サーバ間レプリケーションの場合だけ有効です。
本オプションを指定しない場合、複製元/複製先ボリュームのサイズが異なる場合は、複製ボリューム情報を設定できません。
本オプションは、複製元/複製先ボリュームのボリュームサイズをチェックしないことを指定します。異種OS間のレプリケーションなど、ボリュームサイズが一致しない場合に使用してください。
複製元/複製先ボリュームのボリュームサイズが異なる場合のコピーは以下のように実施されます。
コピー開始アドレスは、複製先ボリュームの先頭セクタです。
コピーデータサイズは、小さい方のボリュームサイズです。
したがって、複製先ボリュームのサイズは複製元ボリュームのサイズ以上になるようにしてください。
なお、本オプションは、SDXオブジェクトの論理ボリュームの場合(GDS Snapshot連携機能)には使用できません。
グループに登録することを指定します。
指定したグループが存在しない場合、新規にグループが作成されます。それ以外の場合は既存のグループに指定した複製元/複製先ボリュームを追加します。
グループ名に使用できる文字は半角の英数字、-(マイナス)、_(アンダースコア)、#、.(ピリオド)です。また、先頭は半角英数字である必要があります。文字数は、64文字までです。
本オプションを指定しない場合、Solaris上にあるVTOCを含むスライスを複製元/複製先ボリュームに設定できません。
本オプションを指定すると、複製元/複製先ボリュームのVTOCを含むか含まないかのチェックを回避できます。
本オプションは、以下のボリュームを複製元/複製先ボリュームに設定する場合に指定します。
Solaris上にある、VTOCラベル付きディスクのVTOCを含むスライス
Solaris上にある、VTOCラベル付きディスクのディスク全体を表す2番目のスライス
Solaris上にある、EFIラベル付きディスクのディスク全体を表すMPxIOデバイス
本オプションは、上記以外のボリュームに指定された場合は無視されます。
オペランド
複製元ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。
複製先ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
管理対象サーバ:SRC-SVの論理ボリューム/dev/dsb3を複製元ボリューム、管理対象サーバ:TARG-SVの論理ボリューム:/dev/dsb3を複製先ボリュームとして複製ボリューム情報を設定します。また、コピー方向を一方向コピー、操作サーバを複製元サーバ(SRC-SV)とします。以下の例は、SRC-SVから実行した場合の例です。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -u -o ORG /dev/sdb3 /dev/sdb3@TARG-SV swsrpsetvol completed #
同じ設定をTARG-SVから行う場合は、以下のようになります(ボリューム名の指定に注意してください)。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -u -o ORG /dev/sdb3@SRC-SV /dev/sdb3 swsrpsetvol completed #
注意事項
次のような場合は、複製ボリューム情報を設定できません。
複製ボリューム情報が設定済みであるとき。
指定した複製元ボリュームと複製先ボリュームが、それぞれ複製先ボリュームと複製元ボリュームとして設定されているとき。
複製元/複製先ボリュームのサイズが異なるが、-nオプションが指定されていないとき。
指定された2つのボリュームと同一の筐体情報(筐体識別子、OLU番号、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)を持つ2つのボリュームが、すでに複製ボリュームとして設定されているとき。
複製先ボリュームがバックアップ管理機能のバックアップボリュームに登録されているとき。
双方向コピーを実施することを複製ボリュームの属性として指定した場合に、複製元ボリュームがバックアップ管理機能のバックアップボリュームに登録されているとき。
指定した複製元/複製先ボリュームが他サーバのボリュームであるとき(少なくとも一方は自サーバのボリュームである必要があります)。
複製元/複製先ボリュームが別のETERNUS ディスクアレイに存在している場合、ETERNUS ディスクアレイのリモートコピー機能が適切に設定されていないとき。
運用管理サーバとの通信に失敗したとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
複製元サーバと複製先サーバで、AdvancedCopy Managerに登録したIPバージョンが異なるとき。
指定した複製元/複製先ボリュームが存在する筺体のライセンスが、以下のどちらかのとき。
ライセンス管理機能に登録されていない
ライセンスの有効期限が切れている
ボリュームの物理情報(パーティションサイズ、ドライブ文字、ETERNUS ディスクアレイの筐体情報)をOS管理ツール(fdiskコマンドなど)やETERNUS ディスクアレイが提供するETERNUS Web GUI、GDSなどの機能を用いて変更した場合、変更したボリュームに関連する設定済みの複製ボリューム情報を以下の手順で再設定する必要があります。
swsrpdelvol(複製ボリューム情報削除コマンド)で複製ボリューム情報を削除します。
Webコンソールで「全デバイスの情報取得/反映」を行います。または、運用管理サーバでstgxfwcmsetdev(デバイス情報取得/反映コマンド)を実行します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で複製ボリューム情報を再設定します。
GPTディスクのLogical Unit(ディスク)単位コピーを行う場合は、複製先ボリュームをマウントする、またはマウントしないにかかわらず、複製元ボリュームと複製先ボリュームのサイズをバイト単位まで同じにしてください。
MBRディスクのLogical Unit(ディスク)単位コピーを行う場合で、複製先ボリュームをマウントするとき(使用するとき)は、複製元ボリュームと複製先ボリュームのサイズをバイト単位まで同じにしてください。
複製先ボリュームをマウントしないとき(使用しないとき)は、複製先ボリュームのサイズが複製元ボリュームのサイズより大きくても構いません。
次のような場合、グループを設定できません。
グループの構成条件を満たしていないとき。
サーバ間レプリケーションにおいて、両サーバのバージョンが13.0以降でないとき。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「3.8.2 論理ボリューム単位のバックアップ運用(GDS Snapshotを使用する方式)」の注意の「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」、「11.1.6 SDXオブジェクト運用の注意(レプリケーション管理)」を参照してください。
名前
swsrpvolinfo - 複製ボリューム情報の表示
形式
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo [-L] [Original-Volume-Name]
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo -h Server-Name [-L] [Original-Volume-Name]
機能説明
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で登録した複製ボリューム情報を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
Original-Volume | 複製元ボリューム名を表示します。 |
Size | ボリュームサイズを表示します。 |
Replica-Volume | 複製先ボリューム名を表示します。 |
Copy | コピー方向を表示します。 uni-direction:複製元から複製先への一方向コピーだけ可能です。 |
Op-Server | 複製ボリューム(ペア)の操作サーバを表示します。 original:複製元サーバが操作サーバです。 |
Group | グループ名を表示します。 |
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
拡張形式で表示することを指定します。
本オプション指定時に表示される項目は、機能説明の表を参照してください。
なお、将来のバージョンで提供される新機能に対応して、本オプション指定時に表示される項目が追加される可能性があります。
オペランド
複製元ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。
指定された複製元ボリュームに関するすべての複製ボリューム情報を表示します。
本オペランドを省略した場合は、本コマンドを実行した管理対象サーバに関するすべての複製ボリューム情報を表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
運用管理サーバから管理対象サーバ:SRC-SVへ全複製ボリューム情報を表示するよう指示します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo -h SRC-SV Server Original-Volume Size Replica-Volume Size Copy Op-Server SRC-SV /dev/sdb3@SRC-SV 4.0 Gbyte /dev/sdb3@TARG-SV 4.0 Gbyte uni-direction original SRC-SV /dev/sdc3@SRC-SV 4.0 Gbyte /dev/sdc3@TARG-SV 5.0 Gbyte bi-direction original SRC-SV /dev/sdd3@SRC-SV 9.1 Gbyte /dev/sdd3@TARG-SV 9.1 Gbyte bi-direction replica SRC-SV /dev/sde3@SRC-SV 7.5 Gbyte /dev/sde3@TARG-SV 7.5 Gbyte bi-direction both #
注意事項
次のような場合は、複製ボリューム情報を表示できません。
指定したボリュームが複製元ボリュームとして設定されていないとき。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swsrpdelvol - 複製ボリューム情報の削除
形式
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol [-e] [-d] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol -h Server-Name [-e] [-d] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
機能説明
設定されている複製ボリューム情報を削除します。
削除する複製ボリュームでコピー処理が実行されている場合は、コピー処理を停止したあと、本コマンドを実行してください。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
緊急操作モードで動作します。
アドバンスト・コピーの実行状態を確認せずに複製ボリューム情報を削除することを指定します。このオプションは、アドバンスト・コピーが実行されていないことが明らかな場合だけ使用してください。
GDS Snapshot連携機能を使用している場合、SDXオブジェクトのマスタ・プロキシ関係が解除されていることを確認せずに複製ボリューム情報を削除します。
サーバ間レプリケーションで、相手サーバと通信しないことを指定します。
本オプションを指定した場合、相手サーバと通信せずに複製ボリューム情報を削除します。
相手サーバの復旧が見込めない場合だけ使用してください。
本オプションはサーバ間レプリケーションの場合だけ有効です。
本オプションは非操作サーバでも使用できます。
オペランド
複製元ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。
複製先ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
管理対象サーバ:SRC-SV上で複製ボリューム情報を削除します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol /dev/sdb3 /dev/sdb3@TARG-SV swsrpdelvol completed #
注意事項
次のような場合は、複製ボリューム情報を削除できません。
指定した複製元/複製先ボリュームが複製ボリュームとして設定されていないとき。
複製ボリューム間でコピー処理(同期処理、スナップショット処理)が行われているとき。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行した管理対象サーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
運用管理サーバとの通信に失敗したとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
緊急操作モードで実行した場合、OPCのセッション確認およびセッションキャンセルは行われません。エラーサスペンド状態のOPCセッションが存在していた場合は、管理されないセッションが残るため、ETERNUS Web GUI、GDSを使用してセッションをキャンセルする必要があります。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「3.8.2 論理ボリューム単位のバックアップ運用(GDS Snapshotを使用する方式)」の注意の「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」、「11.1.6 SDXオブジェクト運用の注意(レプリケーション管理)」を参照してください。
名前
swsrprecbuffstat - RECバッファー情報の表示
形式
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat [-Xaltpath] [-L] Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -h Server-Name [-Xaltpath] [-L] Volume-Name
機能説明
ConsistencyモードでRECを行う際にETERNUS ディスクアレイが使用するRECバッファーの情報を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
BoxID | コマンドを実行したサーバに接続されている筐体の筐体識別子を表示します。 |
ID | RECバッファーのIDを表示します。 |
Use | RECバッファーの属性(用途)を表示します。 SEND:送信用 |
Rate | RECバッファーの使用率をパーセントで表示します。
RECバッファーを使用できない状態のときは、“----”を表示します。 |
RemoteBoxID | リモートコピーを行う筐体の筐体識別子を表示します。 |
DiskBuff | REC Diskバッファーの状態を表示します。-Lオプションを指定した場合だけ表示します。
warningまたはinactiveの場合に表示されるcode=xxには、以下のどれかのコードが入ります。
|
DiskRate | REC Diskバッファーがactiveまたはwarningの場合、使用率をパーセントで表示します。 |
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
情報を表示したい筐体上にあるデバイス名を指定します。
複製ボリュームがSDXオブジェクトで、論理ボリューム単位に運用している場合は、オペランドに次の形式で代替パスを指定します。
/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名):(sdxinfoのDEVNAMの値)
または、
/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名):(sdxinfoのDEVNAMの値のby-id名)
または、
/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名):(sdxinfoのDEVNAMの値のby-path名)
拡張形式で表示することを指定します。
本オプション指定時に表示される項目は、機能説明の表を参照してください。
なお、将来のバージョンで提供される新機能に対応して、本オプション指定時に表示される項目が追加される可能性があります。
オペランド
複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。
コマンドを実行する管理対象サーバに接続されているボリュームだけを指定できます。
複製ボリュームがSDXオブジェクトで、論理ボリューム単位に運用している場合は、-Xaltpathオプションを使用して、代替パスを指定する必要があります。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
管理対象サーバ:Srv1でサーバ内レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム/複製先ボリュームのRECで利用されるRECバッファーの情報を表示します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/sda1@Srv1 -L BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID DiskBuff DiskRate 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB active 50% # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/sdb1@Srv1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID DiskBuff DiskRate 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA --- --- #
管理対象サーバ:Srv1と管理対象サーバ:Srv2の間でサーバ間レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム/複製先ボリュームのRECで利用されるRECバッファーの情報を表示します。
[管理対象サーバ:Srv1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/sda1@Srv1 -L BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID DiskBuff DiskRate 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB active 0% 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB --- --- # [管理対象サーバ:Srv2で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/sdk1@Srv2 -L BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID DiskBuff DiskRate 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA --- --- 2 SEND 12% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA active 0% #
管理対象サーバ:Srv1と管理対象サーバ:Srv2の間でサーバ間レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリュームが存在する筐体が複数の筐体とリモートコピーの設定が行われている場合。
[管理対象サーバ:Srv1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/sda1@Srv1 -L BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID DiskBuff DiskRate 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB warning(code=08) 0% 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB --- --- 3 SEND 12% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC active 50% 4 RECV 0% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC --- --- 5 SEND 12% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD invalid --- 6 RECV 0% EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE --- --- 7 SEND 12% FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF inactive(code=05) --- 8 SEND 12% GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGG active 0% #
管理対象サーバ:Srv1と管理対象サーバ:Srv2の間でサーバ間レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム/複製先ボリュームのRECで利用されるRECバッファーの情報を表示します。
(SDXオブジェクトは2筐体でのミラー構成)
[管理対象サーバ:Srv1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:sda1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:sdb1 BoxID = CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD 2 RECV 0% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD # [管理対象サーバ:Srv2で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:sdk1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA 2 SEND 12% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:sdl1 BoxID = DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC 2 SEND 12% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC #
注意事項
表示される情報は、コマンドを実行したサーバの複製ボリュームが存在する筐体の情報だけです。
筐体間レプリケーションをサーバ間で行っている場合、両筐体のRECバッファーの情報を確認するには、レプリケーションを行っている両サーバでコマンドを実行する必要があります。
RECバッファーの設定変更には数十秒かかるため、変更直後はRECバッファーを使用できない状態(“Rate”欄が“----”)となる場合があります。この場合は、1分程度経過してから再実行してください。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swsrprecbuffset - RECバッファーの設定変更
形式
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid buffer-id -Xbuffuse {SEND|RECV} [-Xaltpath] Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -h Server-Name -Xbuffid buffer-id -Xbuffuse {SEND|RECV} [-Xaltpath] Volume-Name
機能説明
ConsistencyモードでRECを行う際にETERNUS ディスクアレイが使用するRECバッファーの設定を変更します。
RECバッファーの設定方法は、ETERNUS Web GUIのユーザーガイドを参照してください。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
RECバッファーのIDを指定します。
RECバッファーの用途を指定します。
SEND:送信用
RECV:受信用
情報を変更したい筐体上にあるデバイス名を指定します。
複製ボリュームがSDXオブジェクトで、論理ボリューム単位に運用している場合は、オペランドに次の形式で代替パスを指定します。
/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名):(sdxinfoのDEVNAMの値)
または、
/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名):(sdxinfoのDEVNAMの値のby-id名)
または、
/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名):(sdxinfoのDEVNAMの値のby-path名)
オペランド
複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。
コマンドを実行する管理対象サーバに接続されているボリュームだけを指定できます。
複製ボリュームがSDXオブジェクトで、論理ボリューム単位に運用している場合は、-Xaltpathオプションを使用して、代替パスを指定する必要があります。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
管理対象サーバ:Srv1でサーバ内レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム/複製先ボリュームのRECで利用されるRECバッファーの属性を変更します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/sda1@Srv1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse RECV /dev/sda1@Srv1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/sda1@Srv1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/sdb1@Srv1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND /dev/sdb1@Srv1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/sdb1@Srv1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA #
管理対象サーバ:Srv1と管理対象サーバ:Srv2の間でサーバ間レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリュームのRECバッファーの属性を変更します。
[管理対象サーバ:Server1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/sda1@Srv1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND /dev/sdb1@Srv1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 2 -Xbuffuse RECV /dev/sdb1@Srv1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/sdb1@Srv1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB #
管理対象サーバ:Srv1と管理対象サーバ:Srv2の間でサーバ間レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム/複製先ボリュームのRECで利用されるRECバッファーの属性を変更します。
(SDXオブジェクトは2筐体でのミラー構成)
[管理対象サーバ:Srv1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:sda1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:sdb1 BoxID = CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse RECV -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:sda1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse RECV -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:sdb1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:sda1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:sdb1 BoxID = CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD [管理対象サーバ:Srv2で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:sdk1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:sdl1 BoxID = DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:sdk1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:sdl1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:sdk1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:sdl1 BoxID = DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC #
注意事項
事前にRECバッファーが設定されている必要があります。
ACTIVE、または ERROR SUSPEND 状態のConsistencyモードのセッションが存在しない状態で実行してください。
RECバッファーの設定変更には数十秒かかります。設定変更中はRECバッファーを使用できないため、RECの操作を行わないでください。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。