ロールがアプリケーションに定義されている場合、利用者ごとに特定の権限を付与するために使用できます。ロールは技術サービス定義でサービスロールとして指定されます。サービスロールはアプリケーションで対応する許可にマッピングできます。
ロールベースの料金でサービスロールを使用できます。各ロールに対して料金を定義できます。請求期間の料金計算の際に、利用者ごとの基本料金にこの料金が加算されます。
料金計算という点では、ロールベースの料金は利用者単価と同じ方法で扱われます。定額計算においては、特定のロールを持つ利用者が購入済サービスに割り当てられた場合、期間全体について課金されます。期間の最初から最後まで割り当てられていた利用者と、期間の一部にだけ割り当てられた利用者との間で、料金に違いはありません。
料金が定額で計算される場合に、期間内で利用者のロールの割当てを変更すると、その期間については使用時間に応じて課金されます。つまり、サービス利用部門は、それぞれの利用者ロールが割り当てられていた時間に応じて課金されます。
また、料金が定額で計算される場合に、あるロールを持つ利用者の購入済サービスへの割当てを解除し、同じ期間内に別のロールで割り当てを行った場合、購入済サービスに割当てを行っていなかった期間についても課金されます。つまり、別のサービスロールで購入済サービスに利用者を割り当てるまで期間は、最初のサービスロールが割り当てられていたものとして課金されます。
例
以下のサンプル計算では、次のデータを使用します。
サービス利用部門はその購入済サービスに100人の利用者を割り当てています。全利用者が請求期間全体に割り当てられています。この購入済サービスに対して、5人の利用者に管理者ロールを、80人の利用者にユーザーロールを、15人利用者にゲストロールを設定しています。
この場合の料金計算は以下の通りです。
ロールに応じた料金:(5 * 200円) + (80 * 300円) + (15 * 500円) = 32500円
合計額:32500円