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Systemwalker Service Catalog Manager 運用ガイド サービス提供部門編
FUJITSU Software

3.2.7 段階料金

段階料金を設定すると、何らかの数値に連動して単価を変更できるようになります。段階料金(スコープの上限)を以下に対して設定できます。

段階料金による料金設定定義は、以下を提供する場合に便利です。

段階料金は、他の料金設定の要素には左右されません。

例:利用者数に応じた段階料金

以下の例では、料金設定は時間単位の利用者単価を指定されているとします。段階料金は、以下のように適用されます。購入済サービスへの利用者の割当ての最初の2時間については700円、3時間目、4時間目、5時間目についてはそれぞれ600円が課金されます。それ以上については1時間につき500円です。計算例として、サービス利用部門が4人の利用者をそれぞれ1時間ずつ購入済サービスに割り当てたとします。サービス利用部門が1人の利用者に購入済サービスを4時間割り当てた場合も計算は同じです。

請求対象が1ヵ月の期間全体と仮定します。購入済サービスの料金は以下のように計算します。

(2 * 700円) + (2 * 600円) = 2600円

合計額:2600

利用者が異なる期間に割り当てられている計算例:

利用者が異なる利用期間で購入済サービスに割り当てられるようになると、料金計算がさらに複雑になります。

以下の例で、利用者単価を時間単位で課金したとします。

この場合、利用者が購入済サービスに割り当てられている合計時間14.5時間(1.5 + 7 + 6)が計算の基準となります。利用時間は実際の利用者数に応じてマッピングされます。最初の例で定義されている通り、2時間分は単価700円、次の3時間は単価600円、それ以上の場合は単価500円となります。

この場合の料金計算は以下の通りです。

(2 * 700円) + (3 * 600円) + (9.5 * 500円) = 7950

合計額:7950

同じ段階料金の例で、1時間単位の定額料金の場合、以下のような結果になります。

この場合、利用者が購入済サービスに割り当てられている合計時間17時間(3 + 8 + 6)が計算の基準となります。利用時間は実際の利用者数に応じてマッピングされます。最初の例で定義されている通り、2時間分は単価700円、次の3時間は単価600円、それ以上の場合は単価500円となります。

この場合の料金計算は以下の通りです。

(2 * 700円) + (3 * 600円) + (12 * 500円) = 9200円

例:パラメーターの値に応じた段階料金

以下の例では、「作成可能なフォルダ数」パラメーターに対して段階料金を定義します。最初の40フォルダの単価は400円、次の10フォルダの単価は350円、それ以上の場合のフォルダ単価は300円です。例では、サービス利用部門はサービスの購入時に作成可能なフォルダ数を45に制限するよう選択しています。

請求対象が1ヵ月の期間全体と仮定します。45フォルダまで作成したときの料金は以下のように計算されます。

(40 * 400円) + (5 * 350円) = 17750円

合計額:17750

例:イベント数に応じた段階料金

以下の例では、請求期間ごとの発生回数に応じてイベントに異なる単価を定義します。以下のイベントに対して段階料金を定義します。

サービスからのログアウトと新規フォルダの作成は無料です。

請求対象が1ヵ月の期間全体と仮定します。請求期間に以下のイベントが発生したとします。

これらのイベントの料金計算は次のようになります。

ログイン:(100 * 100円) + (100 * 50円) + (100 * 25円) + (200 * 20円) = 21500円

ダウンロード:(100 * 25円) + (200 * 20円) = 6500円

アップロード:(100 * 100円) + (100 * 80円) = 18000円

合計額:46000