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SystemwalkerService Catalog Manager 導入ガイド
FUJITSU Software

4.2.2 セットアップ【Windows】

アプリケーションサーバ機能のセットアップの手順について説明します。

注意

コマンドの説明で使用する環境変数“SWCTMG_HOME”は、インストーラがシステム環境変数として設定します。

コマンドはインストール完了後に起動したコマンドプロンプトで実行してください。

セットアップコマンドはJava EE実行環境に2つのドメインを作成します。一つ目のドメインはデータベース検索用アプリケーション(インデクサ用ドメイン)用です。Systemwalker Service Catalog Managerはマスター/スレーブ検索構造を使用しており、全スレーブノードがデータベース検索関連機能をマスターノードに委任します。本スレーブノード上でSystemwalker Service Catalog Managerアプリケーションが動作し、本マスターノード上でデータベース検索用アプリケーションが動作します。二つ目のドメインはSystemwalker Service Catalog Manager本体(本体用ドメイン)用です。両者のドメインともセットアップコマンド実行時に作成されます。

セットアップコマンドの実行

  1. OS管理者としてログインします。

    Systemwalker Service Catalog Managerのアプリケーションサーバ機能をセットアップするサーバに、OS管理者としてログインします。

  2. 以下のコマンドを使って、セットアップを実行します。

    %SWCTMG_HOME%\setup\swctmg_setupAP <パラメーター>

    <パラメーター>は、以下のパラメーターをNo.1から順に全て入力してください。また、各パラメーターの間に、半角空白を入力してください。Systemwalker Service Catalog Managerが使用するポート番号については、“A.1 ポート番号一覧”を参照してください。

    表4.2 セットアップのパラメーター一覧

    No.

    パラメーター名

    必須

    説明

    1

    HOSTNAME

    Systemwalker Service Catalog Managerアプリケーションサーバのホスト名またはIPアドレス。各ポータル画面へのアクセスURLに設定されます。

    例:10.0.0.1

    2

    AS_ADMIN_USER

    Java EE 実行環境管理者のユーザー名。Java EE実行環境管理者のユーザー名に設定されます。

    例:Administrator

    3

    AS_ADMIN_PASSWORD

    Java EE実行環境管理者のパスワード。Java EE実行環境管理者のパスワードに設定されます。

    例:User1234

    4

    AS_BASE_PORT

    Java EE実行環境(本体用ドメイン)のベースポート番号。本体用ドメインの各ポートが、本ベースポート番号に各ポート番号を加算した番号に設定されます。

    例:8000

    5

    AS_INDEXER_BASE_PORT

    Java EE実行環境(インデクサ用ドメイン)のベースポート番号。インデクサ用ドメインの各ポートが、本ベースポート番号に各ポート番号を加算した番号に設定されます。

    例:8400

    6

    WEBSERVICE_LISTENER_PORT

    Systemwalker Service Catalog Managerとアプリケーション間の通信に利用するポート番号

    例:8082

    7

    PGS_SERVER

    4.1 データベースサーバ機能のセットアップ”を行った、データベースサーバのホスト名またはIPアドレス。データベースサーバへのアクセスURLに設定されます。

    例:10.0.0.2

    8

    PGS_PORT

    データベースとの接続に利用するポート番号

    例:5443

    9

    SMTP_HOST

    SMTPサーバのホスト名。 “2.1.1 インストール前の作業”で準備したSMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを指定してください。

    例:smtp.example.com

    10

    SMTP_PORT

    SMTPサーバのポート番号。 “2.1.1 インストール前の作業”で準備したSMTPサーバのポート番号を指定してください。

    例:25

例:

%SWCTMG_HOME%\setup\swctmg_setupAP 10.0.0.1 Administrator User1234 8000 8400 8082 10.0.0.2 5443 smtp.example.com 25

注意

表3.1 セットアップのパラメーター一覧”内、注意事項を参照し、各ポート番号を指定してください。

HOSTNAME、SMTP_HOSTおよび各ポート番号は、”4.1 データベースサーバ機能のセットアップ”で指定した番号と同じ番号を指定してください。

実行の確認

セットアップ実行確認のメッセージが表示されます。

実行する場合[y]を、停止する場合[n]を入力し、エンターキーを押してください。

swctmg_setup: INFO: 118: Are you sure you want to start setup Systemwalker Service Catalog Manager AP Server? (y/n)[n]

セットアップの開始

セットアップが開始すると、以下のメッセージが表示されます。

swctmg_setup: INFO: 125: Systemwalker Service Catalog Manager AP Server setup start. 

完了の確認

セットアップが完了すると、以下のメッセージが表示されます。

swctmg_setup: INFO: 127: Systemwalker Service Catalog Manager AP Server setup end.

注意

アプリケーションサーバ機能のセットアップ開始から完了までは、10~数十分程度です。セットアップ中にコマンドを終了しないでください。

また、Systemwalker Service Catalog Managerをセットアップするサーバの負荷が高い場合などに、下記エラーメッセージが表示され、セットアップに失敗することがあります。

swctmg_setup: ERROR: 254: Failed to setup Java EE execution environment.

この場合、以下の設定を行い、セットアップコマンドを再度実行してください。

  1. 以下のファイルをテキストエディタで開きます。

    %SWCTMG_HOME%\setup\files\glassfish.properties
  2. 項目glassfish.domain.stop.waitSecondsおよびglassfish.domain.start.maxWaitSecondsの設定値をデフォルトより大きい値に変更し、ファイルを保存します。この設定は、セットアップコマンド内の処理で、JavaEE実行環境の停止および起動の完了を待ち合わせる時間(単位:秒)を示します。

    例: glassfish.domain.stop.waitSecondsを90に、glassfish.domain.start.maxWaitSecondsを900に変更する場合

    【変更前】

    glassfish.domain.stop.waitSeconds=60

    glassfish.domain.start.maxWaitSeconds=600

    【変更後】

    glassfish.domain.stop.waitSeconds=90

    glassfish.domain.start.maxWaitSeconds=900

  3. セットアップコマンドを再度実行します。

参考

セットアップコマンド実行に失敗した場合、コマンドプロンプトに表示されるメッセージを参照に対処してください。また、以下のログファイルを参照してください。

  • %SWCTMG_HOME%\logs\swctmg_setup.log: セットアップコマンド全般

  • %SWCTMG_HOME%\logs\swctmg_initdb.log:データベースの初期化

  • %SWCTMG_HOME%\logs\build-db-ant.log:データベースのセットアップ

  • %SWCTMG_HOME%\logs\build-glassfish-setup-ant.log:JavaEE実行環境のセットアップ