FUJITSU Software Linkexpress 運用ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第8章 トラブル発生時の調査手順

8.2 無応答状態の場合の調査観点

Linkexpressサーバでエラーが発生せず、処理が無応答になった場合の調査観点を説明します。

無応答状態の
機能

調査観点

ファイル送信
ファイル受信

考えられる原因は、以下のとおりです。
いずれの場合も、ネットワーク定義のrecvtimeオペランドで無通信監視なしになっているため、無応答状態から復帰できません。

  • ネットワーク上で無通信状態が発生した場合
  • 相手側システムの負荷が高くなり、相手側システムからの応答が無い場合

ジョブ連携

考えられる原因は、以下のとおりです。
いずれの場合も、ジョブ連携要求時にジョブ結果待ち時間(jobtime)を指定していないため、無応答状態から復帰できません。

  • 起動したジョブから、ジョブ結果通知(lxrspjobコマンドなど)を発行していない場合
    または、ジョブ結果通知の発行がエラー終了している場合
  • 利用者権限がAdministratorsグループに所属していない場合(PCサーバ上のジョブを起動する場合)
  • 起動したジョブの中で、標準出力、または標準エラー出力を実施しており、システムのコンソール・端末が、終了、またはロック・ハングしている場合(UNIXサーバ上のジョブを起動する場合)

利用者プログラム

応用プログラム名に Linkexpress予約語である "@_LEXPSV", "@_LEXPCT", "@_LEXPJB" を利用しています。これらの名前は利用者プログラムでは利用できません。この場合に、利用者プログラムからのAPI関数発行ミスがあるとLinkexpressサーバは無応答になります。
また、Linkexpress予約語以外の応用プログラム名を利用されている場合、ネットワーク定義のappltimeオペランドでアプリとの間の無通信監視なしになっていると利用者プログラムからのAPI関数発行ミスでLinkexpressサーバが無応答になります。
その他の注意事項として、「利用者プログラム開発ガイド」の「5.1 利用者プログラム作成の際の注意事項」を参照してください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 1997-2013