FUJITSU Software Linkexpress 運用ガイド
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第2章 業務定義機能> 2.2 業務の構成

2.2.5 応答側となるLinkexpressで業務を定義する場合

応答側システムとなるLinkexpressサーバで業務を定義した業務形態です。なお、Linkexpress未搭載システムでは業務定義を行うことができません。起動側については、独自の処理を作成してください。

[イベントの構成]で示す例では、JOB-Aから始まる一連の処理のうち、システムBが行う処理を業務で定義しています。イベント(1)からイベント(4)までが1個の業務を構成しています。

なお、応答側監視業務を正しく動作させるためのポイントも確認してください。

[応答側監視業務の利用形態]

応答側監視業務により、実現できる処理は大きく以下のとおりです。

  1. ファイル転送完了後、後続処理(例えば、後続の自側ジョブを起動)を実行する場合
  2. 起動側システムから通知された仮想ファイル名を応答側システムの別のファイル名に変換する場合(仮想ファイル名を変換しないことも可能)
  3. 特定時間(スケジュール)の間、起動側システムからのファイル転送を受け付けたくない場合

主に利用される処理としては、上述1.のパターンです。ただし、このパターンの場合、後続処理の完了情報などを相手側へ通知する仕組みに工夫が必要となります。使用例については、下記の[イベントの構成]を参照してください。
上記1.のパターンの利用を推奨するのは、以下の場合です。

起動側(相手)システムがLinkexpressの場合で、FTP+、またはHTTP/HTTPSプロトコルを利用される場合、起動側システムからファイル転送完了後、相手側ジョブ起動(結果通知あり)を実施することで、起動側システムとの間で簡単に同期をとることができます。

[イベントの構成]

業務起動サーバ(システムB)

業務名                : 業務x
  イベント(1)         : ファイルaの受信待ち
  イベント(2)         : JOB-Bを起動
  イベント(3)         : JOB-Bが完了したらJOB-Cを起動
  イベント(4)         : JOB-Cが完了したらファイルcを送信


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