FUJITSU Software Linkexpress 運用ガイド
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目次
索引
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1.2.3 仮想ファイル名の指定方法
仮想ファイルの概念
仮想ファイル名とは、ファイルが自システムと相手システムの間の回線上を流れる際の論理的なファイル名です。
- 起動側ファイル転送では、相手システムに通知する論理的なファイル名を指定します。また、相手システムがLinkexpressで応答側処理を作成している場合、相手システムで指定した仮想ファイル名と同一の名前を指定します。(注)
- 応答側ファイル転送では、相手システムから通知されるファイル名を指定します。また、相手システムもLinkexpressの場合、相手システムで指定した仮想ファイル名と同一の名前を指定します。(注)
注) 相手システムが仮想ファイルを実ファイルとの対応づけを行わない場合、仮想ファイル名が実ファイル名として扱われます。仮想ファイル名は、大文字・小文字を区別します。
ファイル転送時の仮想ファイル名の関係
ファイル転送コマンドの起動側機能と応答側機能を例に、実ファイル名と仮想ファイル名の関係を以下に示します。Linkexpress間で起動側と応答側の機能を作成する場合は、業務定義や利用者プログラムを利用する場合も同様の関連付けを行います。
[ファイル転送コマンドの例]
また、相手システムが仮想ファイル名と実ファイル名の対応づけを行わない場合の関連付けを業務定義と利用者プログラムの例で示します。
[業務定義(ファイル送信イベント)の例]
[業務定義(ファイル受信待ちイベント)の例]
[利用者プログラム(起動側システム)の例]
[利用者プログラム(応答側システム)の例]
起動側システムで仮想ファイル名を指定する時の注意事項
起動側として動作するLinkexpressでは、以下の条件の時に仮想ファイル名として実ファイル名を指定する必要があります。
仮想ファイル名に実ファイル名(相対パス)を指定した時の基準ディレクトリは、応答側システムがPCサーバの場合(a)、UNIXサーバの場合(b)になります。
- Linkexpressのインストールディレクトリ
- 相手側利用者情報で指定した利用者名のホームディレクトリ
また、仮想ファイル名の指定は、相手システムの種類に応じて以下の注意事項があります。
- 相手システムがUNIXサーバの場合、相対パスで仮想ファイル名を指定する際はファイル名長を絶対パスに換算して255文字以内にする必要があります。
- TCP/IP(HTTP系)の転送では、相手システムがLinkexpress Enterprise Edition、またはLinkexpress Advanced Editionの場合、絶対パス指定ができます。なお、HTTPサーバ上のファイル名の指定方法については、HTTPサーバのマニュアルを参照してください。
- グローバルサーバ/PRIMEFORCE上のファイル名の指定方法については、"OSIV TISP/BP使用手引書"を参照してください。また、グローバルサーバ/PRIMEFORCEの区分データセットは、'('および')'でメンバ名を囲んで指定してください。
- 相手システムが仮想ディレクトリ機能を使用するグローバルサーバ/PRIMEFORCEの場合、起動側となる自システムでは仮想ファイル名をシングルクォーテーション'''で囲んで指定してください。仮想ファイル名をシングルクォーテーションで囲まないで指定した場合、相手システムでは仮想ファイル名に相手側利用者名が自動的に付加されます。
応答側システムで仮想ファイル名を扱う時の注意事項
応答側として動作するLinkexpressは以下の条件の時に、仮想ファイル名と実ファイル名の対応付けを行いません。
仮想ファイル名と実ファイル名の対応付けを行わないファイル転送で、相手システムから通知された仮想ファイル名が絶対パス指定の実ファイルでない場合、仮想ファイル名は以下のディレクトリ配下のファイルとして扱われます。
- PCサーバの場合、Linkexpressのインストールディレクトリ
- UNIXサーバで応答側監視型利用者プログラムが処理を受け付ける場合、ftrnrsp()関数で指定した自側利用者情報で示される利用者名のホームディレクトリ
- UNIXサーバで上記以外の場合、ネットワーク定義にlogon=yesを指定している時は、相手システムから通知された利用者名のホームディレクトリ、logon=noを指定している時は、'/'ディレクトリ
相手システムがグローバルサーバ/PRIMEFORCEの場合の注意事項
相手システムがグローバルサーバ/PRIMEFORCEの場合は、「1.2.4 相手システムがグローバルサーバ/PRIMEFORCEの場合の仮想ファイル名指定方法」を参照してください。
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