FUJITSU Software Linkexpress 導入ガイド
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第8章 データベースの環境設定(Linkexpressサーバ)

8.5 Oracleの環境設定

DB連携機能を利用してOracleへ格納を行う場合は、以下の項目について確認してください。また、Oracleを使用する上での留意点も参照してください。

Oracleのリリース情報のエントリ

Oracleのリリース情報をLinkexpressサーバへエントリする必要があります。

なお、LinkexpressサーバがサポートしているOracleのリリース情報は、Linkexpressサーバのバージョンにより異なります。サポートしているリリース情報については、ソフトウェア説明書を参照してください。

また、エントリ時に指定するリリース情報は、以下の形式で指定します。

以下にプラットホームごとのエントリ方法を説明します。

DB連携機能の文字コード系の設定

UNIXサーバの場合、DBサービス定義の内容、およびDB連携コマンド文字列の文字コード系を設定する必要があります。Linkexpress V5.0L10相当以降では、Linkexpressインストール直後の状態は、OSのデフォルトロケールが設定されます。OSのデフォルトロケール以外のコード系で、DBサービス定義の内容、およびDB連携コマンド文字列を記述する場合、lxchcodeコマンドで文字コード系を設定しなおす必要があります。Linkexpress V5.0L11相当以前でOracleへ格納を行う場合、UTF8は未サポートです。
lxchcodeコマンドは、「コマンドリファレンス」の「9.16 lxchcodeコマンド」を参照してください。
なお、Linkexpress V4.0L10相当以前の場合は、Linkexpressのインストール時に指定するコード系が有効となります。

スキーマ名、表名および列名について

スキーマ名、表名および列名について、下表に示します。

[Oracleを使用する場合のスキーマ名、表名および列名]

備考. Linkexpressは、英字以外の文字については関知しません。Oracleの命名規約に従ってください。

Oracleの予約語の使用について

Oracleに対する格納の場合、表名にOracleの予約語を使用しないでください。

文字型データにナル値が含まれる場合

文字型データ中にナル値が含まれている場合は、ナル値直前までのデータが格納されます。

データ・ディクショナリ・ビューの作成

DB連携機能を起動する前に、データ・ディクショナリ・ビューを作成しておく必要があります。データ・ディクショナリ・ビューの作成には、Oracleが提供するCATALOG.SQLスクリプトを実行します。CATALOG.SQLスクリプトについては、Oracleのマニュアルを参照してください。

ALERTファイルの採取

Oracleに対する格納をローダで行う場合、運用中はOracleが出力するALERTファイルを常時採取する様に設定してください。

データベースのキャラクタ・セットについて

出力データのコード系と格納先データベースのキャラクタ・セットを対応づけた運用設計を行ってください。以下の運用をお勧めします。

注) Linkexpress V5.0L13相当以降でサポートします。

DBサービス定義で定義した出力データのコード系とデータベースのキャラクタ・セットの対応が取れていない場合、以下の弊害が発生します。

データベースのキャラクタ・セットの指定は以下を使用します。指定方法については、Oracleのマニュアルを参照してください。

G3領域文字の格納 [UNIXサーバ]

Oracleでは、G3領域文字(EUC(U90)系の3バイト文字)をサポートしていません。格納データ作成時にG3領域文字が混入しないように設計・運用を行ってください。

G3領域文字が格納データに含まれる場合、格納結果は保証されません。

シェルの特殊文字について [UNIXサーバ]

UNIXサーバでローダを使用して格納する場合、DBサービスグループ名およびOUTTABLE識別名にシェルスクリプトの特殊文字を使用しないでください。使用した場合、ローダが異常終了することがあります。

シェルの特殊文字を使用した場合、以下の現象が確認されています。

バイナリオブジェクトの格納 [PCサーバ]

PCサーバのLinkexpressから、Oracleに対してバイナリオブジェクトを格納する場合、以下の点に注意してデータ作成および運用を行ってください。

注) バイナリオブジェクト以外の入力データ項目に対するデータ編集を指します。

Oracle 11gへの格納 [PCサーバ]

Oracleのリリース情報のエントリが"odbc"の場合、PCサーバのLinkexpressは、ODBCドライバを用いた接続により格納を行います。そのため、ODBCデータソースの定義を行い、データベースに接続できる状態にします。

また、DB動作環境定義でODBCのデータソース名を指定する必要があります。詳細は、「運用ガイド」の「3.8.3.42 ODBC_DATASOURCEキーワード」を参照してください。


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