RDB参照定義を記述するための設定ファイル(RDB参照定義ファイル)について説明します。
databaseをルート要素とするXMLファイルであり、RDBサーバ毎にRDB参照定義ファイルを作成します。
RDB参照定義ファイルは、参照するRDBによって必要な項目が異なります。
要素または属性 | 項目名 | 説明 | 設定可能文字 /範囲 | 必須/任意 |
---|---|---|---|---|
id ※database要素の属性 | 開発資産ID | RDB参照定義を一意に識別するためのIDを指定します。 複合イベント処理ルールで指定するデータベース名として利用します。 | 半角英数字、アンダースコア(_)、ハイフン(-) 注:先頭のみ半角英字です。 39文字以内 | 必須 |
comment | コメント | この定義の説明を指定します。 | 1000文字以内 | 任意 |
dbName | データベース名 | データベース名を指定します。 | 半角英数字 36文字以内 | 必須 |
schema | スキーマ名 | スキーマ名を指定します。 | 半角英数字 36文字以内 | 必須 |
url | データベースURL | 次の値を指定します。 ホスト名またはIPアドレス:ポート番号 接続するサーバのホスト名がFQDN(Fully Qualified Domain Name)形式の場合は、ドメイン名を含まない名前を指定してください。 | 半角英数字、ハイフン(-)、ピリオド(.)、コロン(:) 512文字以内 | 必須 |
user | アクセスID | RDBサーバに接続するユーザー名を指定します。 | 半角英数字 36文字以内 | 必須 |
password | アクセスパスワード | RDBサーバに接続するユーザーのパスワードを指定します。 cepgetrscコマンドで定義情報を参照する際には、“*****”に置き換えられて表示されます。 | 半角英数字と次の記号 /%_# 512文字以内 | 必須 |
maxAge | キャッシュ保持期間 | RDB参照結果をキャッシュする期間を指定します(単位:秒)。 キャッシュを行わない場合は、要素を省略、空の値を指定、または0を指定します。 | 0~2147483647の範囲の整数値 | 任意 |
purgeInterval | キャッシュ破棄間隔 | RDB参照結果のキャッシュを破棄する間隔を指定します(単位:秒)。 この間隔で、キャッシュ保持期間を過ぎているキャッシュの破棄を実施します。 キャッシュを行わない場合は、要素を省略または空の値を指定します。 | 1~2147483647の範囲の整数値 | 任意 |
要素または属性 | 項目名 | 説明 | 設定可能文字 /範囲 | 必須/任意 |
---|---|---|---|---|
id ※database要素の属性 | 開発資産ID | RDB参照定義を一意に識別するためのIDを指定します。 複合イベント処理ルールで指定するデータベース名として利用します。 | 半角英数字、アンダースコア(_)、ハイフン(-) 注:先頭のみ半角英字です。 39文字以内 | 必須 |
comment | コメント | この定義の説明を指定します。 | 1000文字以内 | 任意 |
jdbcClass | JDBCドライバクラス | JDBCドライバのクラスを指定します。 具体的には次の値を指定します。 org.postgresql.Driver | 半角英数字および半角記号 1023文字以内 | 必須 |
url | データベースURL | 接続するデータベースのURLを指定します。 | 半角英数字および以下の半角記号 %:/?#[]@!$&'() 512文字以内 | 必須 |
user | アクセスID | RDBサーバに接続するユーザー名を指定します。 | 512文字以内 | 必須 |
password | アクセスパスワード | RDBサーバに接続するユーザーのパスワードを指定します。 cepgetrscコマンドで定義情報を参照する際には、“*****”に置き換えられて表示されます。 | 512文字以内 | 必須 |
maxAge | キャッシュ保持期間 | RDB参照結果をキャッシュする期間を指定します(単位:秒)。 キャッシュを行わない場合は、要素を省略、空の値を指定、または0を指定します。 | 0~2147483647の範囲の整数値 | 任意 |
purgeInterval | キャッシュ破棄間隔 | RDB参照結果のキャッシュを破棄する間隔を指定します(単位:秒)。 この間隔で、キャッシュ保持期間を過ぎているキャッシュの破棄を実施します。 キャッシュを行わない場合は、要素を省略または空の値を指定します。 | 1~2147483647の範囲の整数値 | 任意 |
注意
cepgetrscコマンドで定義情報を参照する際には、アクセスパスワードは“*****”に置き換えられて表示されますが、データベースURLにアクセスパスワードを直接入力しているとパスワードが画面にそのまま表示されます。セキュリティ上の理由からデータベースURLにはアクセスパスワードを直接入力しないようにしてください。
RDB参照定義ファイルにはパスワードを記載するため、セキュリティ上の理由からCEPエンジンへの配備が完了した後に定義ファイル内のアクセスパスワードの記述を削除する、もしくは定義ファイル自体を削除してください。
RDB参照定義ファイルをバックアップする場合においても、定義ファイル内のアクセスパスワードの記述を削除する、定義ファイル全体を暗号化するなどパスワードを参照できないようにしてください。
例
RDB参照定義の定義例
各RDBに接続する場合の定義例です。各例では、RDBサーバ「RERDB01」のデータベース「MyDB」を参照した結果を1時間(3600秒)キャッシュに保持します。キャッシュは10分(600秒)ごとに保持期間を過ぎていないか確認します。
Symfoware Server (Nativeインタフェース)の場合の記述例
スキーマ名「user01」、ポート番号「26551」、アクセスID「user01」、およびアクセスパスワード「bdcep」で接続する例です。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<database xmlns="urn:xmlns-fujitsu-com:cspf:bdcep:v1" id="RDBREF_01">
<comment>RDB参照定義_01</comment>
<dbName>MyDB</dbName>
<schema>user01</schema>
<url>RERDB001:26551</url>
<user>user01</user>
<password>bdcep</password>
<maxAge>3600</maxAge>
<purgeInterval>600</purgeInterval>
</database>
Symfoware Server (Openインタフェース)の場合の記述例
ポート番号「26500」、アクセスID「user01」、およびアクセスパスワード「bdcep」で接続する例です。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<database xmlns="urn:xmlns-fujitsu-com:cspf:bdcep:v1" id="RDBREF_01">
<comment>RDB参照定義_01</comment>
<jdbcClass>org.postgresql.Driver</jdbcClass>
<url>jdbc:postgresql://RERDB01:26500/MyDB</url>
<user>user01</user>
<password>bdcep</password>
<maxAge>3600</maxAge>
<purgeInterval>600</purgeInterval>
</database>
PostgreSQLの場合の記述例
ポート番号「26500」、アクセスID「user01」、およびアクセスパスワード「bdcep」で接続する例です。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<database xmlns="urn:xmlns-fujitsu-com:cspf:bdcep:v1" id="RDBREF_01">
<comment>RDB参照定義_01</comment>
<jdbcClass>org.postgresql.Driver</jdbcClass>
<url>jdbc:postgresql://RERDB01:26500/MyDB</url>
<user>user01</user>
<password>bdcep</password>
<maxAge>3600</maxAge>
<purgeInterval>600</purgeInterval>
</database>