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Interstage Big DataComplex Event Processing Server V1.1.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

9.2.3 マスタ定義ファイル

マスタ定義を記述するための設定ファイル(マスタ定義ファイル)について説明します。

masterをルート要素とするXMLファイルであり、マスタデータ毎にマスタ定義ファイルを作成します。マスタデータは、スキーマ情報ファイルと1つ以上のデータファイルで構成され、マスタ定義ファイルに紐付けます。

マスタデータは、マスタ定義を配備したCEPエンジンが起動する際に読み込まれます。

マスタ定義ファイルに設定する項目は以下のとおりです。

要素または属性

項目名

説明

設定可能文字
/範囲

必須
/任意

id

※master要素の属性

開発資産ID

配備先のCEPエンジンで一意となるIDを指定します。

半角英数字、アンダースコア(_)、ハイフン(-)

注:先頭のみ半角英字です。

39文字以内

必須

comment

コメント

この定義の説明を指定します。

1000文字以内

任意

schemaFile

スキーマ情報ファイル

スキーマ情報ファイルを絶対パスで指定します。

1023バイト以内

必須

dataFile

データファイル

データファイルを絶対パスで指定します。複数のデータファイルが存在する場合は、dataFile要素を複数指定してください。

または、データファイルが配置されているディレクトリを絶対パスで指定します。この場合、ディレクトリ直下のすべてのファイルをデータファイルとして読込みます。

1023バイト以内

注:ディレクトリを指定する場合は、ディレクトリ名とその配下のファイル名を合わせた最大長が1023バイト以内となるように設定してください。

必須

skipHeader

スキップ指定

データファイルの先頭行に項目名が記述されている場合などで、先頭行を読み飛ばしたい場合に指定します。

true:先頭行をデータとみなしません(無視します)

false:先頭行をデータとみなします(デフォルト)

(左記参照)

任意


スキーマ情報ファイルとデータファイルはCSV形式のテキストファイルです。CSV形式については、「9.7 利用可能なCSVの形式」を参照してください。ファイルの文字エンコーディングはUTF-8です。


スキーマ情報ファイル

1つ以上の項目名を1レコードで記述します。

項目名に指定可能な文字については、「9.6 項目名、タグ名、属性名に指定可能な文字」を参照してください。


データファイル

1行がマスタデータの1エントリーに相当します。

各行には、スキーマ情報ファイルの項目に対応した値(データ)を記述します。

スキーマ情報の項目数よりデータの項目数が多い場合は、不正なデータとみなされます。


注意

  • 1つのCEPエンジンに配備できるマスタ定義数の上限は32です。

  • 1つのマスタ定義に指定できるdataFile要素数の上限は100です。データファイルが100個よりも多い場合は、任意のディレクトリにデータファイルを配置して、ディレクトリのパスを指定してください。

  • スキーマ情報ファイルの項目数よりもデータファイルの項目数が少ない場合、不足している項目には空文字列("")が指定されたものとみなします。データファイルの項目数が多い場合は、CEPエンジンの起動に失敗します。

  • データファイルをディレクトリのパスで指定する場合、ディレクトリ直下に配置されている通常ファイルおよびシンボリックリンク(リンク先が通常ファイル)をデータファイルとして読込みます。サブディレクトリを除き、通常ファイル・シンボリックリンク以外のファイル(名前付きパイプや特殊ファイルなど)を配置しないでください。

  • マスタデータはCEPエンジンの起動時にメモリ上に展開されます。そのため、マスタデータサイズに比例してメモリを消費します。

  • マスタデータを更新した場合、更新を反映させるには、CEPエンジンの再起動(停止→起動)またはcepdeployrscコマンドによるマスタデータの動的変更が必要です。

  • スキーマ情報ファイルとデータファイルに、エンジン実行ユーザーに対する読取り権を付与する必要があります。

  • スキーマ情報ファイルの例

    /var/tmp/SchemaFile01.csv

    "Kbn","Number","Code","Name","Value","Total","Biko"
  • データファイルの例

    /var/tmp/MasterFile01.csv

    "01","1001","AAA","ブロックA","1,000","1,000","備考:稟議番号 4023号"
    "02","1001","BBB","ブロックB","","1,200","備考:稟議番号 4023号"
    "03","1002","CCC","ブロックC","800","800","備考:稟議番号 4023号"
  • マスタ定義ファイルの例

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
    <master xmlns="urn:xmlns-fujitsu-com:cspf:bdcep:v1" id="MASTER_01">
    <comment>マスタ定義_01</comment>
    <schemaFile>/var/tmp/SchemaFile01.csv</schemaFile>
    <dataFile>/var/tmp/MasterFile01.csv</dataFile>
    <skipHeader>false</skipHeader>
    </master>