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Interstage Big DataComplex Event Processing Server V1.1.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

3.3.1 メモリ使用量の見積もり

CEPサーバにて使用するメモリ量を算出する計算式を以下に示します。

必要となるメモリ見積もり量 = A + ((B + C + D + E + F) × 使用するCEPエンジン数 + G + H)× 1.2 + I
表3.1 メモリの見積もり式の項目説明

項目

説明

メモリ使用量

A

ベースメモリ量です。

2.7GB

B

高速フィルタールール使用時のメモリ量です。

3.3.1.1 高速フィルタールール使用時のメモリ量」を参照してください。

C

高速フィルターでマスタデータを使用した場合のメモリ量です。

3.3.1.2 高速フィルターでマスタデータを使用した場合のメモリ量」を参照してください。

D

複合イベント処理でのルール使用時のメモリ量です。

見積もり式は以下の通りです。(単位:MB)

ルール定義数 × 31MB

E

複合イベント処理でのイベントタイプ定義使用時のメモリ量です。

見積もり式は以下の通りです。(単位:MB)

(入力イベントの種類の数 + 高速フィルタールール処理済みイベントの種類の数) × 37MB

F

複合イベント処理でのSOAPリスナ定義使用時のメモリ量です。

見積もり式は以下の通りです。(単位:MB)

ユーザー開発Webサービスの数 × 2.5MB

G

Terracotta連携で必要なメモリ量です。

見積もり式は以下の通りです。(単位:MB)

キャッシュのデータプールサイズ × Terracotta連携を行うCEPエンジン
キャッシュのデータプールサイズの値は、「9.3.1 Terracottaのキャッシュの構成情報ファイル」を参照してください。

H

RDB連携(キャッシュ使用)で必要なメモリ量です。

見積もり式は以下の通りです。(単位:MB)

RDB連携を行うCEPエンジンの必要メモリ量 =
(キャッシュ保持時間 + キャッシュ破棄間隔)
× 1秒当たりの検索条件が異なるRDB検索回数
× 検索条件にヒットする平均レコード数
× (抽出カラムの合計サイズ(バイト) + 15)
× 13 ÷ 1048576

RDB連携で必要なメモリ量 =
RDB連携を行うCEPエンジンの必要メモリ量の合計

I

カスタムリスナから呼び出す、ユーザー開発Javaクラスが使用するメモリ量です。

ユーザー開発Javaクラスの実装内容に依存します。

3.3.1.1 高速フィルタールール使用時のメモリ量

高速フィルタールール使用時のメモリ量を算出する計算式を以下に示します。(単位:バイト)

高速フィルタールール使用時のメモリ量=各if-then文で必要なメモリ量の合計

if-then文で必要なメモリ容量272×1024×1024960×1024×R16×L8×α

変数

意味

単位

R

高速フィルタールールの出力式に記述する出力項目の数

L

入力イベントの最大データサイズ

バイト

α

部分文字、文字範囲、数値範囲の検索で使用する領域 (*1)

バイト

(*1) 部分文字指定、文字範囲指定または数値範囲指定の検索を実行する場合は、以下の計算で算出します。

部分文字の数、文字の範囲または数値の範囲 × キーワードの文字数 × 2,048バイト

部分文字指定、文字範囲および数値範囲指定を組み合わせて検索を実行する場合は、以下の計算で算出します。

部分文字の数 × 文字の範囲 × 数値の範囲 × キーワードの文字数 × 2,048バイト

3.3.1.2 高速フィルターでマスタデータを使用した場合のメモリ量

マスタデータを使用する場合、使用しない場合に加えて以下の量のメモリ容量が必要です。

マスタデータを使用する場合のメモリ使用量=各if-then文で必要なメモリ容量の合計

if-then文で必要なメモリ容量=出力項目で必要なメモリ使用量の合計結合関係式で必要なメモリ容量の合計

出力項目で必要なメモリ使用量=N×(B+60)

(数値型、または文字列型の完全一致を指定した場合)

結合関係式で必要なメモリ容量=N×(216+A)

(文字列の部分一致を指定した場合)

結合関係式で必要なメモリ容量=α×(2×A-(log10Nまたは1の大きい方))×144

各変数の意味は以下の通りです。

変数

意味

単位

N

マスタデータのレコード数

件数

A

検索式、または連結式の結合関係式に指定したマスタ項目の平均データサイズ (*1)

バイト

B

出力式の出力項目に指定したマスタ項目の平均データサイズ (*1)

バイト

α

連結キー係数 (*2)

0 < α < 1

(*1) 結合関係式、および、出力項目にval関数が指定されている場合のデータサイズは16です。

(*2) 高速フィルタールールの連結条件に指定したマスタデータの内容に依存します(下表)。

表3.2 連結キー係数

マスタデータの内容

連結キー係数

キーの後半に値の変化が多い場合

例:(000001、000002、000012、000125など)

0.4

キーの前半に値の変化が多い場合

例:(100-001、210-001、321-001など)

0.6

キーの全体に値の変化が多い場合

例:(123456、234512、912384など)

0.8