CEPサーバにて使用するメモリ量を算出する計算式を以下に示します。
必要となるメモリ見積もり量 = A + ((B + C + D + E + F) × 使用するCEPエンジン数 + G + H)× 1.2 + I
項目 | 説明 | メモリ使用量 |
---|---|---|
A | ベースメモリ量です。 | 2.7GB |
B | 高速フィルタールール使用時のメモリ量です。 | 「3.3.1.1 高速フィルタールール使用時のメモリ量」を参照してください。 |
C | 高速フィルターでマスタデータを使用した場合のメモリ量です。 | 「3.3.1.2 高速フィルターでマスタデータを使用した場合のメモリ量」を参照してください。 |
D | 複合イベント処理でのルール使用時のメモリ量です。 | 見積もり式は以下の通りです。(単位:MB) ルール定義数 × 31MB |
E | 複合イベント処理でのイベントタイプ定義使用時のメモリ量です。 | 見積もり式は以下の通りです。(単位:MB) (入力イベントの種類の数 + 高速フィルタールール処理済みイベントの種類の数) × 37MB |
F | 複合イベント処理でのSOAPリスナ定義使用時のメモリ量です。 | 見積もり式は以下の通りです。(単位:MB) ユーザー開発Webサービスの数 × 2.5MB |
G | Terracotta連携で必要なメモリ量です。 | 見積もり式は以下の通りです。(単位:MB) キャッシュのデータプールサイズ × Terracotta連携を行うCEPエンジンの数 |
H | RDB連携(キャッシュ使用)で必要なメモリ量です。 | 見積もり式は以下の通りです。(単位:MB) RDB連携を行うCEPエンジンの必要メモリ量 = RDB連携で必要なメモリ量 = |
I | カスタムリスナから呼び出す、ユーザー開発Javaクラスが使用するメモリ量です。 | ユーザー開発Javaクラスの実装内容に依存します。 |
高速フィルタールール使用時のメモリ量を算出する計算式を以下に示します。(単位:バイト)
高速フィルタールール使用時のメモリ量=各if-then文で必要なメモリ量の合計
if-then文で必要なメモリ容量=272×1024×1024+960×1024×R+16×L+8×α
変数 | 意味 | 単位 |
---|---|---|
R | 高速フィルタールールの出力式に記述する出力項目の数 | 個 |
L | 入力イベントの最大データサイズ | バイト |
α | 部分文字、文字範囲、数値範囲の検索で使用する領域 (*1) | バイト |
(*1) 部分文字指定、文字範囲指定または数値範囲指定の検索を実行する場合は、以下の計算で算出します。
部分文字の数、文字の範囲、または数値の範囲 × キーワードの文字数 × 2,048バイト
部分文字指定、文字範囲および数値範囲指定を組み合わせて検索を実行する場合は、以下の計算で算出します。
部分文字の数 × 文字の範囲 × 数値の範囲 × キーワードの文字数 × 2,048バイト
「部分文字の数」には、“|”で区切られた部分の個数を指定します。
例えば、“高(田|山|見沢)太郎”という検索キーワードを指定した場合、部分文字の数は3となります。
「文字の範囲」には、“-”で区切ったASCII文字の文字コード値の範囲を指定します。
例えば、“class[A-C]”という検索キーワードを指定した場合、その範囲は0x41(A)、0x42(B)、0x43(C)となるため、文字範囲は3となります。
「数値の範囲」には、“,”で区切った数値1と数値2の範囲を指定します。
例えば、“アルコール[9,11]%”という検索キーワードを指定した場合、その範囲は9、10、11となるため、数値範囲は3となります。
マスタデータを使用する場合、使用しない場合に加えて以下の量のメモリ容量が必要です。
マスタデータを使用する場合のメモリ使用量=各if-then文で必要なメモリ容量の合計
if-then文で必要なメモリ容量=各出力項目で必要なメモリ使用量の合計+各結合関係式で必要なメモリ容量の合計
出力項目で必要なメモリ使用量=N×(B+60)
(数値型、または文字列型の完全一致を指定した場合)
結合関係式で必要なメモリ容量=N×(216+A)
(文字列の部分一致を指定した場合)
結合関係式で必要なメモリ容量=α×N×(2×A-(log10Nまたは1の大きい方))×144
各変数の意味は以下の通りです。
変数 | 意味 | 単位 |
---|---|---|
N | マスタデータのレコード数 | 件数 |
A | 検索式、または連結式の結合関係式に指定したマスタ項目の平均データサイズ (*1) | バイト |
B | 出力式の出力項目に指定したマスタ項目の平均データサイズ (*1) | バイト |
α | 連結キー係数 (*2) | 0 < α < 1 |
(*1) 結合関係式、および、出力項目にval関数が指定されている場合のデータサイズは16です。
(*2) 高速フィルタールールの連結条件に指定したマスタデータの内容に依存します(下表)。
マスタデータの内容 | 連結キー係数 |
---|---|
キーの後半に値の変化が多い場合 例:(000001、000002、000012、000125など) | 0.4 |
キーの前半に値の変化が多い場合 例:(100-001、210-001、321-001など) | 0.6 |
キーの全体に値の変化が多い場合 例:(123456、234512、912384など) | 0.8 |