Terracottaのキャッシュ(Ehcacheと呼びます)をVirtual Data Window機能により利用するためには、Ehcacheの構成情報ファイル(ehcache.xml)をCEPサーバに配置しておく必要があります。Ehcacheの構成情報ファイルは以下の場所に配置します。
/etc/opt/FJSVcep/config/ehcache.xml
Ehcacheの構成情報ファイルに関する詳細はTerracottaのマニュアルを参照してください。以下では、Terracotta連携機能で必須となる設定項目について説明します。
要素または属性 | 説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ehcache | 構成情報ファイルのルート要素です。 | |||||
name | キャッシュを作成するときに指定した、キャッシュマネージャーの名前を指定します。 | |||||
maxBytesLocalHeap | 使用するデータプールのサイズです。 | |||||
terracottaConfig | Terracottaサーバを定義するための要素です。 | |||||
url | Terracottaサーバを「ホスト名またはIPアドレス:ポート番号」の形式で、カンマ(,)区切りで列挙します。 | |||||
cache | キャッシュを定義するための要素です。 1つのehcache要素内に複数のcache要素を記述できます。 | |||||
name | キャッシュの名前です。vdw:ehcacheで指定するキャッシュ名になります。 | |||||
terracotta | Terracottaサーバを使用するために定義します。 | |||||
nonstop | ノンストップキャッシュとして使用するために定義します。 | |||||
immediateTimeout | ネットワーク切断を検出した時点でタイムアウトの対応を行うかどうか指定します。値にtrueを指定します。 | |||||
timeoutMillis | タイムアウトになるまでの待機時間を指定します。 | |||||
timeoutBehavior | タイムアウトが発生したときの動作を指定します。 | |||||
type | 値にexceptionを指定します。 | |||||
searchable | キャッシュに対して検索を実施するために定義します。 |
例
以下に、2台のTerracottaサーバ(192.168.1.1と192.168.1.2)上に構成されたキャッシュCache001をTerracotta連携で使用する場合の例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<ehcache xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:noNamespaceSchemaLocation="http://ehcache.org/ehcache.xsd"
name="SearchConfig"
maxBytesLocalHeap="64M">
<terracottaConfig url="192.168.1.1:9510,192.168.1.2:9510"/>
<cache name="Cache001">
<terracotta>
<nonstop immediateTimeout="true" timeoutMillis="3000">
<timeoutBehavior type="exception"/>
</nonstop>
<searchable />
</cache>
</ehcache>
注意
CEPエンジン起動中にファイルを編集した場合、内容を有効にするにはCEPエンジンの再起動が必要です。