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Interstage Big DataComplex Event Processing Server V1.1.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

2.4.1 複合イベント処理の動作

複合イベント処理は、高速フィルターで処理したイベントを受け取り、複合イベント処理ルールに則りイベントを処理します。

その後、複合イベント処理に定義されたルールに該当したイベントは、出力アダプターに渡されます。

出力アダプターの詳細については、「2.6 出力アダプター」を参照してください。

複合イベント処理のルールは、SQL型ルール(複合イベント処理言語)で記述します。

複合イベント処理言語に関する詳細は、「開発リファレンス」の「第1章 複合イベント処理言語リファレンス」を参照してください。


以下に、BDCEPの複合イベント処理機能で可能な動作について紹介します。

イベントのマッチング処理

高速フィルターより入力された、複数のイベントデータ同士のマッチング処理を行います。

外部データアクセス

Terracotta連携やRDB連携により、外部のデータの参照ができます。

複合イベント処理では、ルールを定義するだけで外部データの参照が可能です。

Terracotta連携の機能に関する詳細は、「2.5.1 Terracotta連携」を参照してください。

RDB連携の機能に関する詳細は、「2.5.2 RDB連携」を参照してください。

キャッシュデータと入力イベントの結合処理

複合イベント処理では、入力イベントをキャッシュとしてメモリ上に保持できます。(ウィンドウ機能)

また、保持したキャッシュデータは他の入力イベントとの結合処理が可能です。

以下の図は、結合処理の動作イメージです。

図2.4 ウィンドウを使用したキャッシュデータと入力イベントの結合処理例

注意

  • 保持するキャッシュに応じて、メモリ使用量の見積もりが必要です。見積もり方法については、「3.3.1 メモリ使用量の見積もり」を参照してください。

  • CEPエンジンを停止した場合、メモリ上に保持していたキャッシュは削除されます。