複合イベント処理は、高速フィルターで処理したイベントを受け取り、複合イベント処理ルールに則りイベントを処理します。
その後、複合イベント処理に定義されたルールに該当したイベントは、出力アダプターに渡されます。
出力アダプターの詳細については、「2.6 出力アダプター」を参照してください。
複合イベント処理のルールは、SQL型ルール(複合イベント処理言語)で記述します。
複合イベント処理言語に関する詳細は、「開発リファレンス」の「第1章 複合イベント処理言語リファレンス」を参照してください。
以下に、BDCEPの複合イベント処理機能で可能な動作について紹介します。
イベント間のマッチング処理
高速フィルターより入力された、複数のイベントデータ同士のマッチング処理を行います。
外部データアクセス
Terracotta連携やRDB連携により、外部のデータの参照ができます。
複合イベント処理では、ルールを定義するだけで外部データの参照が可能です。
Terracotta連携の機能に関する詳細は、「2.5.1 Terracotta連携」を参照してください。
RDB連携の機能に関する詳細は、「2.5.2 RDB連携」を参照してください。
キャッシュデータと入力イベントの結合処理
複合イベント処理では、入力イベントをキャッシュとしてメモリ上に保持できます。(ウィンドウ機能)
また、保持したキャッシュデータは他の入力イベントとの結合処理が可能です。
以下の図は、結合処理の動作イメージです。
図2.4 ウィンドウを使用したキャッシュデータと入力イベントの結合処理例
注意
保持するキャッシュに応じて、メモリ使用量の見積もりが必要です。見積もり方法については、「3.3.1 メモリ使用量の見積もり」を参照してください。
CEPエンジンを停止した場合、メモリ上に保持していたキャッシュは削除されます。