入力ファイルの文法の説明を以下に示します。
定義項目を“キーワード=値”の形式で記述します。
“キーワード”と“=”の間には空白および改行を記述することができます。
“=”と“値”の間には空白および改行を記述することができます。
“値”の後には空白を記述することができます。ただし、改行は必ず記述してください。
1行に記述できる文の長さは、最大1023バイトです。
“キーワード”の途中に空白および改行は記述できません。
“値”の記述形式は、定義項目により6種類に分けられます。以下の表に記述形式を示します。項番の1~6は、“1.3.1 入力ファイルの記述形式”で説明している1~6の表記に対応しています。
項番 | 種類 | 値 | 記述形式 |
---|---|---|---|
1 | 18文字以内の文字列を記述します。
全角、半角、大文字、小文字は区別されます。 | ||
表名 列名 | データベースの文字コード系で、63バイト以内で表現できる文字列を記述します。 | ||
2 | 識別子を2つ以上記述するときは、半角カンマ“,”で区切ります。 | ||
3 | 指定可能な文字列を選択し記述します。 | ||
4 | 半角数字で記述します。 | ||
5 | パス名 | 絶対パス名で記述します。 | |
6 | 条件文字列 | 等値指定(IN指定)と範囲指定(BETWEEN指定)が指定できます。 | |
7 | 決められた整数のリスト | 抽出するデータの長さ | 長さ、精度および位取りが指定できます。 |
8 | 決められたSQL文の種別 | 取得対象外とする差分ログ | 指定可能な文字列を選択し記述します。 |
条件文字列には、以下の2種類が指定できます。
{ 等値指定 | 範囲指定 } [ { AND { 等値指定 | 範囲指定 } } ... ]
<列名> IN (<定数のリスト>) [ { AND <列名> IN (<定数のリスト>) } ...]
<列名> BETWEEN (<定数, 定数> [ { ,(<定数, 定数>) } ...] [ { AND <列名> BETWEEN (<定数, 定数> [ { ,(<定数, 定数>) } ...] } ...]
定数のリストとは、定数を2つ以上記述するとき、半角カンマ“,”で区切ることを意味します。
列名は、識別子です。
同じ列名に対して、複数の指定を行うことはできません。
定数の形式については“付録A 抽出定義の条件文字列に指定する定数の形式”を参照してください。
以下に条件文字列の指定例を示します。
例1:COL1=10または30かつ、COL3=’AAA’または’BBB’の行を抽出します。 COL1 IN(10,30) AND COL3 IN(’AAA’,’BBB’)
例2:COL1=1から10または21から30かつ、COL2=100から200の行を抽出します。 COL1 BETWEEN (1,10),(21,30) AND COL2 BETWEEN (100,200)
例3:COL1=1から10かつ、COL3=’AAA’または’BBB’の行を抽出します。 COL1 BETWEEN (1,10) AND COL3 IN(’AAA’,’BBB’)
抽出するデータの長さには、以下が指定できます。
<列名> (<長さ>|<精度,位取り>) [ { ,<列名> (<長さ>|<精度,位取り>) } ...]
対応する列の属性 | 指定形式 |
---|---|
DECIMAL | <列名>(p,q) p:精度、q:位取り 1<=p<=18 0<=q<=18 p>=q |
NUMERIC | |
CHARACTER | <列名>(n) n:長さ(バイト数) 1<=n<=31998 |
NATIONAL CHARACTER | |
CHARACTER VARYING | |
NATIONAL CHARACTER VARYING | |
BYTEA | <列名>(n) n:長さ(バイト数) 1<=n<=1073741824 |
列名は、識別子です。
以下に抽出するデータの長さの指定例を示します。
例1:COL1がBYTEA型(1Mバイト)、COL3がNUMERIC型(精度が8、位取りが4)の場合 COL1(1048576),COL3(8,4)
コメントを記述する場合、その行の先頭に“#”を記述します。
改行文字までがコメントになります。改行は必ず記述してください。
コメントの“#”文字の前に空白などは指定できません。
空白または改行だけの行は、コメントと同様に無視されます。