インストールレス型エージェント監視を行うための被監視システム側の設定について説明します。
被監視システム側にインストールされている必要がある関連ソフトウェアについては、“3.1.1 運用管理サーバにインストールする場合の確認”を参照してください。
アラートログ監視を利用する場合
被監視システムに対してアラートログ監視を行う場合、以下のディスク容量が必要です。
空き容量が足りない場合は、該当するファイルシステムのサイズを拡張してください。
ディレクトリ | ディスク所要量 | 備考 |
---|---|---|
WK_DIR | 6MB | 被監視システムのアラートログ監視機能の実行時に必要とする |
WK_DIR:インストールレス型エージェント監視Oracle環境情報設定コマンド実行時に指定する「WK_DIR」ディレクトリ
インストールレス型エージェント監視Oracle環境情報設定コマンドを使用してOracleの監視を行うための設定については、“6.4.2 Oracle環境情報の設定”を参照してください。
インストールレス型エージェント監視Oracle環境情報設定コマンドの詳細は、“運用ガイド”-“mporaenvsetals(インストールレス型エージェント監視Oracle環境情報設定コマンド)”を参照してください。
被監視システムがUNIX系マシンの場合、アラートログ監視で接続するアカウントでサポートされるログインシェルは以下のとおりです。
Bourne Again Shell
Bourne Shell
Korn Shell
アラートログ監視でTelnet接続を利用する場合
Systemwalker Centric Manager でTelnet方式を利用する場合の設定と同様の設定が必要です。
リモート接続(ログイン)するためのアカウントを準備する
アカウントには、root権限を持ったアカウントを用意してください。
また、用意したアカウントがroot以外の場合、アカウントのサブグループにはoinstallグループを追加してください。
注意
Solaris11の場合、以下のコマンドを実行し、rootアカウントでログインするための設定を行ってください。
rolemod -K type=normal root |
Firewallを設定する
OSのファイアウォール機能が有効となっている場合、以下の通信を許可してください。
・Telnetで使用するポート:23
・FTPで使用する制御ポートおよびデータ転送ポート
Telnetデーモンを起動する
Telnetがインストールされていない環境ではTelnetをインストールしてください。
リモート接続(ログイン)するためのアカウントを準備する
アカウントには、管理者アカウント(Administrator)を用意してください。
Firewallを設定する
OSのファイアウォール機能が有効となっている場合、以下の通信を許可してください。
・Telnetで使用するポート:23
・FTPで使用する制御ポートおよびデータ転送ポート
Telnetサービスを起動する
Telnet方式でアラート監視をしているときに、Systemwalker for Oracleのインストールレス型エージェント監視で使用する機能により、Telnetのセッション数が不足する場合があります。
Systemwalker for Oracleの最大接続数(セッション数)に応じてTelnetサービスの最大セッション数を変更してください。
Telnetセッション数が不足した場合、被監視システムのイベントログに下記のエラーメッセージが出力されます。
Telnet サーバーは利用できる同時接続の最大数に達しています。新しい接続は作成できません。 |
インストールレス型エージェント監視において、運用管理サーバと被監視システムの間の最大接続数(セッション数)は、2です。
被監視システムがWindowsマシンの場合、同時に接続できる“最大接続数”は“2”です。
そのため、Systemwalker for Oracleのインストールレス型エージェント監視で使用する機能を含め、運用にあわせて“最大接続数”を以下の手順で変更してください。
以下のように変更してください。
>tlntadmn config maxconn=“最大接続数” |
アラートログ監視でSSH接続を利用する場合
Systemwalker Centric Manager でSSH接続を行う場合の設定を実施してください。
設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”-“第6章Systemwalker Centric Managerを導入しないコンピュータの構築”を参照してください。
以下は、設定方法の概要です。
Firewallを設定します。
SSHデーモンを起動します。
リモート接続(ログイン)するためのアカウントを準備します。
アカウントには、管理者アカウント(Administrator)を用意してください。
SSHサービスを起動します。
Cygwinのrebaseallコマンドを実行します。
Oracle状態監視を利用する場合
被監視システム上でリスナーを起動し、監視対象とするORACLE_SIDに対して運用管理サーバからSQL*Plusで接続できる状態にしてください。
なお、OSのファイアウォール機能が有効となっている場合、リスナーのポート番号に対して通信を許可してください。
運用管理サーバからSQL*Plusで接続を行う方法の詳細は“5.9.1 運用管理サーバ側の設定”を参照してください。