Systemwalker for Oracleで監視を行うための各機能について説明します。
Oracleには、運用上重大なエラーが発生したときにエラー事象のメッセージを記録するアラートログファイルがあります。本製品ではこのアラートログファイルを監視し、エラー事象(「ORA-」および「OSD-」で始まるメッセージ)が書き込まれたときに、運用管理サーバにOracleの異常が発生したことを通知します。
以下のような異常事象が監視できます。
データベースブロック障害エラー
デッドロック障害エラー
例外エラー
ファイルI/Oエラー
メモリエラー
プロセスエラー
ローダエラー
セマフォエラー
その他のOracleエラー
アラートログの監視を行うための監視条件は、運用管理クライアントから一元的に設定でき、設定後はSystemwalker Centric Managerの配付機能により、被監視対象が存在するサーバに反映されます。
アラートログ監視の設定方法は、“6.2 Oracle環境情報の設定”を参照してください。
監視処理中に運用管理サーバへ通知されるメッセージの内容については、“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“監視”を参照してください。
Oracleが出力するトレースファイル(バックグラウンド・トレースファイルおよびユーザ・トレースファイル)を監視して、トレースファイルが生成または更新されると、それを検知して運用管理サーバにメッセージを通知します。
トレースファイルの監視を行うための監視条件は、運用管理クライアントから一元的に設定でき、設定後はSystemwalker Centric Managerの配付機能により、被監視対象が存在するサーバに反映されます。
トレースファイル監視の設定方法は、“6.2 Oracle環境情報の設定”を参照してください。
監視処理中に運用管理サーバへ通知されるメッセージの内容については、“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“監視”を参照してください。
Oracleのバックグラウンド・プロセスを監視して、監視しているプロセスが終了した場合、運用管理サーバにメッセージを通知します。
プロセスの監視機能は、監視対象であるサーバのOS種別がWindows以外の場合に有効です。
プロセスの監視を行うための監視条件は、監視条件を運用管理クライアントから一元的に設定でき、設定後はSystemwalker Centric Managerの配付機能により、被監視対象が存在するサーバに反映されます。
プロセス監視の設定方法は、“6.2 Oracle環境情報の設定”を参照してください。
監視処理中に運用管理サーバへ通知されるメッセージの内容については、“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“監視”を参照してください。
業務と共に刻々と変化するOracleのリソース使用量、内部状態および稼働状況を定期的に監視する機能です。
Oracleインスタンスが複数稼働しているシステムにおいても、それぞれのOracle稼働状態の監視が可能です。
監視できる時間帯を7パターンに分けて定義を行うことができます。
Oracleの状態監視機能には以下のような監視項目があります。
リソース、パフォーマンス、および稼働状態の監視にはしきい値を設定し、この範囲に該当した場合に異常通知を行う項目
状態が異常となった場合に無条件に異常通知を行う項目
Oracleの状態監視を行うための監視条件は、運用管理クライアントから一元的に設定でき、設定後はSystemwalker Centric Managerの配付機能により、被監視対象が存在するサーバに反映されます。
状態監視の設定方法は、“6.3 Oracle状態監視の条件設定”を参照してください。
監視処理中に運用管理サーバへ通知されるメッセージの内容については、“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“監視”および“メッセージ”を参照してください。
監視処理中に発生したOracleのエラーに対して調査を行うための機能について説明します。
運用管理サーバにSystemwalker for Oracleが提供する「メッセージ情報ファイル」を登録しておくことにより、Oracleデータベースより通知(アラートログファイルに出力)される「ORA-」または「OSD-」で始まるメッセージ、およびSystemwalker for Oracleが通知する「FOR-」で始まるメッセージについて、詳細を表示することができます。
メッセージ情報ファイルの登録方法については、“5.8 メッセージ情報ファイルを登録する”を参照してください。
メッセージ詳細表示の操作方法は、“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“調査”を参照してください。
Oracle Enterprise Manager(OEM)との連携
Oracleのトラブルが発生した場合、[Systemwalker for Oracle 調査]メニューから、Oracle Enterprise Manager(OEM)コンソール呼び出しを可能とします。これにより、通常の運用監視からOracle固有の対処への操作移行がスムーズに行えるようになります。
Oracle Enterprise Manager(OEM)との連携操作については、“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“調査”を参照してください。
アラートログ監視で検出したOracleのトラブルに対する調査項目を即時に洗い出します。この調査項目を選択実行することで、トラブルに対する調査を迅速に行うことを可能とします。
Oracle一次調査の運用方法は、“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“調査”を参照してください。
トラブルが発生する前にOracleの調査を行うことができます。
調査項目としてはEnterprise Editionでは52項目、Standard Editionでは49項目あり、事前に調査を行うことでトラブルを未然に防ぐことが可能となります。
Oracle調査項目一覧については、“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“調査”を参照してください。